無数の余韻
数学的な夜道を歩き、隠語に託された所以を消費してゆく帰り道、行き過ぎたものが憐れみなんかを隠し、拡散されるだけの文字が言葉として一人歩きして、悲観的な歴史をむさぼるレジスタンスたちが、多幸感に至るまでの歴史的な快楽を素数かなんかに変え、工学的な伴侶が出迎える炎天下の中で、希望すら喪失し、同意するほどに同化する一切との共通項を屠るための旋律を奏で、犠牲的な正義が偽装する事実の中で加算される真実とは、どこまでも真実味を損ない、そこかしこでおざなりなものを消費しながら、意識下でまどろみ、超自我なんかの間をさまよう無意識的な懲罰を与えるだけの、分裂的な死が示す疾患的現れから、肥大化する妄想にたむろする不健康そうな自己に刹那的にむすばれてゆく自己が汚穢なんかを感じ、がんじがらめになるだけの今に馴れ合いを続け、つたない意思が示唆するものに支配され、裁かれるために帰属する今が不規則に過ぎ去るだけの堕落した一貫性を不安そうに重ねる間から、徒らに消費される現在でいぶかる君は、位置的な苦しみに麻痺して、そこでたたずむことの愚かさに寄り添い、なにかを察しては、刷新することもできずに、出来合いのものを信用しては、自らを喪失する。無敵の余韻を歩き、過去を飛び越え、今に消費されずに、ただすがるだけの現在などは、誰かに罪なんかを訴え、自らに罰を求めるために過去を振り返っては懐かしむことしかできないから、出来合いのものを崇めては、そこで正しそうなフリをするばかりであるし、そこであらがうほどに、事実とは瞬く間にゆがみ、すべては、瞬時に不安定になる。
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