成功

要塞のような部屋で、すべてを監視し、感情の音程が取れない、と、嘆き悲しむ君の無垢、分裂していく環境が、偶像や虚構なんかを携え、今を攻め入り、不幸を謳い、それを武器にするような馬鹿げた戦争に運ばれていく若者たち、追憶に瀕するだけの影や形や、懐疑的な日常に入り込む思い出や背徳、悄然とした雰囲気に絡まる願い事、誑かされているだけの狂信者たちの群れ、そぐう価値から偶像にすがるだけの堕落したフラクタル、分散された苦悩が、また同じ位置で苦しむのを見たし、見間違えるだけに至るだけの、惰性な日々を押し広げ、幻想的な記号を伝う夜露や、恒常的な悪意がひしめく代償ばかりの数字により、世界の実態が明らかになるような研究室での朝、虚栄ばかりの会話に吐き気をもよおし、誰もが被害者意識を加速させ、些細な出来事が加速して、整備しきれない日常が、壊れていくのを、傍観することしかできないし、やがて、長いだけの歴史は潰え、新品になった国家で、訓育し続ける先には、幸福や、自由以上の何かが見つかる的な発想をし続けるルサンチマンを抱えた君、脳幹をうごめくネビュラや、猫型の養父、時代的な胚葉や、空気感染していく欠如、愚かではあるが、誰の言うことも聞かないし、聞くつもりもないからこそ、爽快であるの、だ