私と家族と、農業
私は大学3年生。自分の将来を考えた夏休み。
実家から自宅に帰る当日の朝、家族で外食にも旅行にもほとんど行かないで、仕事ばかりの父が、涙しながら向き合ってくれて、私のことを誇らしいって言ってくれた。
なんだか最近、父は涙腺が脆くなったらしい。
そんな父につられて、私もこの文章を書いている時、少しばかり涙が溢れてしまった。
「将来は好きなことをしていい、って言ってたけど、どの道を選ぶかは子ども自身で、親としての願いは言っていいはずだ、と先輩に言われて気づいた」と、親としてのあり方をお父さんも悩んでたんだなあと思った。
夏休みの間、インターンシップなどに行き、話をされる段階では、行政の農業分野に携わろうと心に決めていた。
今やっている学生起業団体も、絶対無駄にならない。民間の気持ちが分かる公務員であるべきだから、きっと今後に活きるはずだと言われた。
私が最終的な進路として、公務員を選んだのも、農業とひたむきに向き合う父と兄、学生起業団体me+youで出会った農家さんたちの悩みや課題は大きなところでしか解決できないと気づいたことがきっかけで、好きなことや夢を追いかける人たちの物語の1部に関われるなら、小さなことでも良い。
父の頭は常に農業のこと。
そんなに夢中になれることがあるって、一生にあるかないか。
私はそんな夢中になれるものを見つけた父を誇りに思う。お前が言うなって言われそうだけれど。笑
家が農家であること、農業関係なら良いかもなと何となく行った高校、その流れで受けた大学。
今考えると、その選択と出会いが大きくて、農業の素敵な部分に気づきつつある私。まだ完全では無いけれど、人生でずっと農業に関わっていきたいと強く思っている。