桜降る 帰りの道に 浮かんだのは。
こんばんは。mac"oです。
吹いている風は強いけれど、あたたかいから、もうちゃんと春を感じますね。
今日は心地よいドライブ日和だったので、気になっていた、お墓参りに行ってきました。
ちょっと風邪気味の*おはなさん*は、お留守番をしてもらいました。
柔らかい陽射しの中を、遠回りして寄り道しながら、2時間かけて着きました。
お彼岸のあとだったので、田舎の親戚がお参りをしてくれていました。
いつもなら、墓石の周りを掃除するだけでも30分はかかるのに、意外と早く済んでしまって、ちょっと名残惜しいくらいでした。
風で消えてしまいそうになりながら、お線香の束に火を灯して、いつもよりゆっくりと、ご先祖様と向き合えました。
何事もなく続いてくれている*おはなさん*との暮らしに、これまでの感謝を伝えたら、まだまだ守ってくださるように、お願いをしました。
遠くの方から聞こえてきた、17時を知らせる音楽が、帰り支度を急がせるから、眠っている祖父に挨拶をして、日が傾いてきた坂道を下りました。
それから、*おはなさん*が決まって立ち寄る 親戚のおじいさんのお宅へ、夕ご飯の差し入れに、行ってみました。
こたつに座って迎えてくれる、元気な笑顔を思い浮かべながら、玄関口から声をかけると、扉を開けたのは、帰省中の息子さんでした。
ご挨拶をしていても、おじいさんの姿がどこにも見えなかったので、不思議に思って聞いてみると、数日前に県外の娘さんの所へ行かれたとのことでした。
旅行のつもりで、帰りの予定を聞いてみると、意外な答えが返ってきました。
入所しているおばあさんを見舞いながら、ずっと続けていた独り暮らしが、とうとう難しくなって、娘さんが一緒に住むことにした、のだそうです。
いつかは来るかも…とは思っていたけれど、心の準備が出来ていなくて、、
突然すぎるお別れに、打ちひしがれてしまいました。
遠くへ旅立つその前に、もう一度、二人を、会わせてあげたかった。。
先週の晴れた日も、お彼岸の期間中だって、*おはなさん*をお墓参りに連れて行こうかなって、何度も考えていたのに…
無理にでも、そうしなかったことを、とても後悔していました。
帰りの夕焼けと、桜の花が散りゆく道は、窓の外でとても綺麗に流れていくのに、どこか寂しさを感じさせました。
その景色の向こうに、浮かんではきたのは、
おじいさんの、晴れやかな 笑顔でした。