わたし、センパイ ですから。
こんばんは。mac"oです。
子どもの頃に食べたお菓子は、食べると懐かしい味がして、ふと、誰かを思い出します。
*おはなさん*には、田舎の実家に暮らしている、お義姉さんがいます。
すぐ上の、お兄さんの奥さんで、実際は、5つくらい年下です。
祖父がいた頃は、それぞれが忙しくて、贈りものをやりとりした時くらいしか連絡することはなかったのですが、*おはなさん*ひとりになってからは、お墓参りに帰る時には、必ずお兄さんに会うために、実家に立ち寄るようになりました。
数年前に、お兄さんが亡くなってからは、ふたりとも独り身になったので、距離は離れていても、どこかでお互いを、心配し合うようになっています。
特に、独り暮らしをしているお義姉さんは、心細いのか、*おはなさん*を頼りにしていて、時々、電話がかかってきては、二人で長話をしています。
以前は、義理の妹だから、”おはなチャン” って呼ばれていたのですが、いつの間にか、”ねえサン”と言われるようになっていました。
急な呼びかたの変更に、末っ子だった*おはなさん*も、はじめは笑っちゃっていましたが、今では何だかお姉さんらしくなって、嬉しそうに見えます。
そして、*おはなさん*のほうも、”アネさん” だったはずなのに、今では ”スーちゃん”って呼んでいて、ずいぶん年をとってからできた妹(?!)を、何かと気にかけています。
長い年月と別れを経験して、義理のきょうだいだった二人は、友達のような、姉妹のような、とてもいい関係なのです。
2022年の年明けも、いちばんに挨拶を交わしていましたが、今日は久しぶりに*おはなさん*から、電話をかけていました。
昼間には出なかったから、あれこれ心配していましたが、夕方に連絡がついた時にはちょっと安心して、お墓参りや親戚の話で、また会話が弾んでいるようでした。
この年齢になると、同じ年頃の人とのお付き合いもなくなってきます。
そもそも、元気でいることが難しくなってくるし、親戚だって、もう子供達の世代になっているから、昔みたいに逢うこともなくなりました。
こんなふうに、励まし合える、身内がいるって、本当に有難いことです。
仲良しの二人を見ていると、お互いの存在が生きていく支えになっている、そんな気がします。
だから、、二人とも、元気で、長生きしなくちゃ!
そうして今日も、*おはなさん*は、ちょっとだけ、センパイ風を吹かせながら、きっとまた長くなりそうな、スーちゃんの話を聞いてあげているのでした。