初めてが ”今日で良かった” そう思えた日。
こんばんは。mac"oです。
ただ今101歳の、元気すぎる*おはなさん*と暮らしています。
さて、今日 10/8 は、「そばの日」。
せっかくだから、お昼ごはんは温かいお蕎麦にしようかな…なんて思っていたら、戸棚にそば粉があったことを思い出しました。
たまたま見かけたセール品で、そば粉のクレープにでも…なんて、つい買ってしまったのは初夏の頃でした。
もちろん、夏のあいだは暑くて台所に立つのも精一杯で、フライパンなんて出す気にもなりません。
ナイフとフォークで、優雅にブレックファースト!…って想像もすっかり忘れていたくらいだったから、賞味期限はとっくに過ぎちゃってました。
”お蕎麦でも打ってみようかな…”
ふと浮かんできた気持ちに流されて、さっそく参考になりそうな動画をいくつか見てから、台所へ向かいました。
面倒だ…ってごねる*おはなさん*には、材料を量ってもらって、あとの工程は見よう見まねでやってみようと思っていたのに、急にスイッチが入ったみたいに自分でやる気になっています。
「一番上の兄さんが、お昼ごはんにパパッと作ってくれていたのよ。」
こね鉢のかわりに代用した鍋に、そば粉を入れて水を少しずつ足してあげると、*おはなさん*は数十年ぶりとは思えない慣れた手つきで、” できるだけ均一に ”なんて注意事項はお構いなしに、練りながら混ぜ合わせていきました。
*おはなさん*はラップで覆った台の上で、まるくまとめた生地をのばしながら、次はお湯を沸かすように指示してきます。
テキパキと進めていく姿は、ドラマで見たお産の準備のシーンをみたいで、笑っちゃいそうになりました。
「あら、上手じゃないの!お店に修行に行ったら?」
折り畳んでから切りこんだ麺がちょっと太過ぎる…のを見かねて、途中からさりげなく交替したわたしが、*おはなさん*の半分の細さに切っていくと、記憶にないくらいのお久しぶりに、何度も褒めてくれました!
切ってすぐに横から手を出してきた*おはなさん*は、くっつかないようにすぐにほぐしていきます。
たっぷりのお湯で一人分ずつ茹でたら、切れない方法を試すはずだったのに、予想通りにブチブチの十割そばになりました。
「昔はこの家でも、ソバを穫ってたことがあったんだよ。」
噛みごたえがあって食べにくそうにしている*おはなさん*の横で、意外な我が家の昔話を聞いて驚きながら、初めて打ったお蕎麦を味わいました。
101歳の*おはなさん*があんなに生き生きと動けるなんて思っていなかったし、褒められるなんてめったにない嬉しいこともあったりして、気まぐれにやってみるのもいいものです。
そして、お兄さんから*おはなさん*に伝わって、孫のわたしに引き継がれる…昔は当たり前にあったことなのに、今では特別なことのように感じました。
白くなった床を拭き上げながら、あの時うっかり惹かれてラッキーだったかも…なんて思った孫だったのでした。
~ナンダカンダで、毎日がドタバタ中~ そんな*おはなさん*と孫を、応援していただけたら、嬉しいです!