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夏休み小学生インド大使館で異文化体験で得られたこと

娘10歳の夏休み、インド大使館でのワークショップのお知らせをいただきました。私はインド政府認定のヨガ資格を取得してから、大使館でのイベントをご案内いただくことが増えて楽しいです。

今回は初めて!子どもへのご案内でした。大使館に入れる子どもが羨ましいです。お友達を誘って体験しました。子どもだけの参加もできたのですが、何しろ私が興味深々だったので、見学しました。私の方がワクワクしていました。

まずは、音楽体験。
バーヤとタブラ、2つの太鼓を習います。
2つとも種類が異なり、音の出し方もリズムも違います。

こちらがバーヤ



全員に2つづつ用意してくださいました
こちらがタブラ

2種類の異なるリズムと叩き方を子どもたちは大人の予想を遥かに超えて
理解し、右手と左手を器用に使い分け、尚且つ口は、同時に習ったヒンディー語を言いながら。
最後は、参加者全員の子どもたちがヒンディー語を言いつつ、両手で2つの楽器を使いながら演奏までできました。
初めて叩くところから演奏までを見届けられたことはとても興味深くそして嬉しかったです。

初めて会った子たちと、知らない言葉で、そして日本のリズムと全く違う考え方の音を奏でて1つの音楽として成立したという体験は、今後どんな状況でも楽しく対応できる柔軟さを得られたと思うのです。

次は、舞踊です。
カタックダンスという古典舞踊を体験します。
このカタック、私はとても興味深い奥ゆかしさです。

カタックという語は、ヴェーダにおけるサンスクリット語の「Katha(物語)」、および「Kathakars(物語を語る者、または物語と関係があること)」に由来する。流浪の語り部達は、ダンス、歌、音楽を通じて、叙事詩と古代神話の物語を伝えてきた。

Wikipediaより

だそうで、ヴェーダにもサンスクリット語にも、物語にも、語り部にもダンスにも歌、音楽、叙事詩、神話、全てのワードに興味ある私の心を射抜くわけです。

鈴を足につけて、鳴るようにまず練習をします。

足に鈴をつけました

ここでも子どもたちはヒンディー語で数を数えながら、そして歌の言葉を覚えながら、早口で踊りました。

鈴がなるように振り付けられるので、鳴らす練習

リズムも言葉も踊り方も全部日本の文化と違うのに、初対面の子たちが最後は保護者に発表をしました。みんな笑顔で可愛くて見せてもらった私たちの素敵な思い出です。子どもたちありがとう。

カタックダンスは、こんなにも歴史あり少し宗教的な部分もあるかと思うのうですが、とにかくキュートで楽しい感じなのです。もちろん子ども向けに先生がして下さってるからだとは思いますが、そもそもの明るいお国柄を感じます。

何しろ、子どもたちがみんな本当に楽しそうなのです。
つまらなくなったり、やらない子が出ず、みんな一生懸命なのは
楽しさとして「踊りの喜びの真髄部分」をキャッチしているからだと思うのです。

子どもたちは、最後インドの塗り絵をしました。

娘はインドの国鳥であるクジャクをカラフルに色付け。その間も、象は王様が乗るんだよ、などインドの知識を楽しく教えてくださいました。

友人が先生たちに質問をし、その答えが私の心に響いています。
先生たちのドレスが素敵で、「どこで買えますか?」と質問したのですが、
その答えに驚きました。
「インドでは洋服は売っていません」

日本では洋服を売ってるのが当たり前なのでこの答えは衝撃でした。
「採寸をして仕立ててもらう」とのこと。
だからその方にピッタリで、似合っていて素敵なのですね!
しかもシルクの手織りで布自体数日かかって出来上がるのだそうで、
洋服が出来上がるまでを想像しただけで、それが高価で貴重なものだと理解できます。

日本は工場で大量生産しプチプラの時代ですから、洋服1つにこれだけ丁寧な流れがあることが神々しく感じました。まさに、女性にピッタリで、その人のために作られたという感じがして素敵なのです。

暮らしや流通と伝統の全てが、生きることにつながり、それがその人を表しすこと。それがお洒落というのではないかと、パッと買ったもので暮らしている自分が恥ずかしくなりました。

もっと丁寧に生きていきたい。
この半日のワークショップの場に居させていただき、心から思ったことです。子どもたちが一瞬にして、習ったリズムが音楽になったり、舞踊として魅せられるものになったのは、その人自身で表現ができることを大事にしているからだと思います。

最先端技術の発展がすごいインドですが、その暮らしは手作業やアナログなところを誰もが極めているからなのかもしれないし、それを使って周りと楽しむこと、仲良くなることに長けているのだろうなと思いました。

子どもたちはそんなこと考えてないかもしれないけれどw
でもそれを肌と肉体の感覚で知ることは、今後一生の記憶として脳に刻まれます。楽しかった!!と、人見知りの娘が言ったことが全てを物語っていると感じました。

良い体験をありがとうございました!!

そして、ワークショップのご褒美に(大人は何もしてないけどw)
インド大使館すぐそばにある、大使館職員御用達のムンバイでインドカレーランチ。私はここが一番美味しいと思うのです。

九段下のムンバイです

最後にカレーを食べたことで、強烈にインドの1日を感じられた夏休みでした笑


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鈴木めゆ
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