バンクシー、牧野博士、恐竜科学、マイエレメントから学んだ夏休みのこと
小4の娘との夏休みに鑑賞したもの記録です。記録しつつ何が学べたか記したいと思います。が、子どもがどう思ったのかよくわからないので、結局母である私が学べたことになってしまいますw 夏休みと言いつつすみません、ご了承ください。毎年たくさんの企画展に足を運ぶのですが、今年は小学生もなかなか忙しくなってしまい、思ったほど鑑賞できなくなってきました。ただ、一緒に楽しめるようになってきているので親子で行くことが楽しいです。
まず、渋谷にあるGMOデジタル美術館、バンクシー展。
こちら夏の間、子どもが無料でした。ありがとうございます。
大人も300円。
猛暑でしたし、感染対策の制限がなくなり混雑の渋谷ですが、駅前で助かります。
20分ごとの入れ替え制、一緒に入った若い女性の方が、気を利かせてくださりいっぱい私たちの写真を撮ってくれました!ありがとうございました。
さて「バンクシーとは?」の状態で見に行った小学生ですが、冒頭、部屋をフルにGMOさんのテクノロジーを駆使した素晴らしい映像で始まります。
その中で、バンクシーの歴史や作品、オークションの事件、作風や作品の作り方などの紹介があります。コンパクトな説明でわかりやすく、オークションのシュレッダー事件に関しては娘も「この人、遊んでるね」とコメントしていました。謎の魅力的人物バンクシーの生き方が、小学生にも伝わったということです。
映像による紹介の後に、本物の作品が登場します。これには演出のおかげもあり、鳥肌も立ちましたし、涙も出そうでした。感動します。
そして近づいて見ることも写真を撮ることも自由な時間をもらえます。
木の上にスプレーで描いていることが近寄るとわかったり、手書きのサインや、作品の横にサインがあったりする細部まで見れます。
ここでしか買えないオリジナルのお土産です。どれも素敵で迷います。
ステッカーと風船は、プレゼントでした!
娘にはコンセプトや作風が難しいかと思ったのですが、自由研究に組み込み、3つの作品を描き残していました。かなり影響を受けたのだと思います。人が行かないところ、誰にも知られずに、作品にメッセージを込める。
絵を描くことが好きな娘ですが、メッセージを込めるということをこの展覧会で学びました。人に伝える絵とは何か、心に訴えかけること、そしてオークションの衝撃。芸術には「インパクト」があることを私も改めて感じました。
次に、練馬美術館で開催された「植物と歩く」展です。娘は小学校入学がコロナと重なり、休校の1年生でした。何かを学びたい気持ちが最高に溢れている時に、毎日家に閉じこもることになってしまったとき。「理科の時間」と称して、母(娘の祖母)が庭の手入れを手伝わせたのです。
庭に手入れがいると知った娘は、雑草に興味を持ちます。
毒があるもの、園芸種を傷つけてしまうもの、根が強いもの、繁殖が早いもの。名前を覚え、特色を覚え、毎日地面まで顔を近づけて変人な子どもになりました。アスファルトに突っ伏して、道路の割れ目から生える草を分析する毎日です。
その熱意を止められずに、変な人と暮らしていたのですが、ある日、植物学の牧野富太郎先生がそういう人だったと知り、私は叫ぶほど嬉しかったです。それくらいの変人だと、学者になれるのかもしれない。逆に言えば、変人しか研究などできないのかもしれない。これは変なのではなく特性だ!w
「雑草なんて言わないで、野草と呼んで」と娘は友達や大人(学校や幼稚園の先生にも!)日々言っていました。草花愛が深くて、「この世界には雑草なんてものはないのよ」と言い切っていました。
愛が芽生えることは素晴らしいです。というわけで前置きが長くてすみませんが、植物を作品のしたものだけが展示されるというのはアートや絵が好きな娘と一緒に見たい展覧会でした。
もちろん、牧野博士の植物画や当時の植物標本も見れました。その細部まで書かれた精密な絵と、大切に保存された標本を私たちはいつまでも見ていました。そこに生きていた植物が、一人の人によって摘まれ、こうして時代を経て私たちの前に在る。生きていたことの証。
大きな研究に感謝です。そして、ここにあるすべての展示に描かれた植物。
その時、そこに生きて人間の目に留まり、癒した。植物を描いたことにより、その時代のその空気や自然そのものが「存在していた」ことが全身に響きました。
描き残してくださったことに敬意が溢れます。
津波の後に生えた植物を描き続けた作品は胸を打ちました。
生きようとする生命、そして津波が起きなければそこに咲くはずのなかった花。いろんな思いが巡りました。
そして、私たち親子が次に行ったのは、六本木ミッドタウンで開催中の
恐竜科学博です。ナイトミュージアムに行きました。
「夜も人間が来たら、恐竜動けなくて残念ね」と言う娘。
ナイトミュージアムという響きが、夏休みの子どもにとってワクワクするキーワードですね!
ほぼ全ての化石で見つかったという恐竜の化石からは、新たにわかったことがたくさんあります。私は恐竜のことを全然わかってなかったと思いました。
見つかった恐竜の化石は、怪我だらけなのです。
なんと脳腫瘍も見つかりました。病気もしているのです。
当時、医者も薬もない時代に、恐竜は自然治癒だけで生きていたということです。もしくは怪我をしたら死んでいたのです。
こんなに大きくて強いので、私は無敵のような存在だと思いこんでいましたが、この無理のある骨格、バランス感覚には程遠いし生きていくには相当困難だっただろうと思います。大きすぎますし。
2億年という月日で、今この地球に生きている生物は進化しているのでしょうか。少なくとも私は人間は進化しているんだと実感しました。
生きながらえる術を、「科学」を構築してきたからです。
生きていくの大変だったよね、と1つ1つの個体に向かって思いました。絶滅するわけだよなあなんて思いながら。攻撃し合う生き物。
私たちは進化しているのならば、「怪我を防ぐ」ことも「病気を防ぐ」こともできますし、もしなったとしても治療することもできます。
そして攻撃をしない(殺さない)こともできます。
それができる人間に進化しているのに、実際は、怪我も病気も防げておらず戦争も無くなっていないことが悲しくなります。
何億年たったら、地球の生物は進化するのでしょうか。
今、すでに私たちは進化したモノとして悲しいことを防いでいけるのではないでしょうか。
と気を取り直して、今度は楽しい映画です。マイエレメントを見ました!
エレメントという言葉は、かなりマニアックな感じがします。英語だとスタンダートなのでしょうか? エレメントがキャラクターとして生きていて、その毎日を物語にしちゃうなんてその発想自体が私には刺さりましたが、子どもはそれを普通に受け入れているので、これがピクサーやディズニーのすごいことですよね。
本当にすごいなと思いました。水や火に、どんどん感情移入します。
そんなことってあります?そして最後は感動しちゃうのです。
水と火の愛に。
でも、物語というのは真に迫った真実に近いものでなければ多くの人の心を打ちませんし響きません。これがただの想像の物語ではないということなのだろうと思います。エレメントはきっとこのように相互で私たちに見えない科学に会話をつけるとこのようになっているのかもしれません。
娘は「ピクサーの映画はハラハラするからいや!」と言っていましたが、本当のエレメントも毎日ハラハラしているのかもしれませんよ。
そう思うと、この世界の見方がガラリと変わりませんか?ふふ!
そんなたくさんの感性に刺激を受けた夏休みでした🎵
世界中の研究者や作家さんに感謝を込めて。
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