
2025年1月14日 6:21
国道沿いのショボいペットショップ、安物のつまらない洋品店、明るい時間に見るとぞっとするほど老朽化してるファミレス、スーパーマーケット、もはや新品のチェーン店のロゴマークを上から被せても何もごまかせないほど錆びついていたけれど、これからもずっとやっていくつもりなのらしかった。
その向かいのレストランはずっと前にいさぎよく死んで、茂みになってた。その中で真冬だというのに狂ったセミが鳴いてた。うるさい最低にすごく耳障り。
急な車線変更、スケボー専用トンネル、下り坂を車で滑走すればするほどボディはスピードで溶けてなくなっていった。
下り坂が終わるとだるい上り坂、車はもう溶けて完全に消えてた。道の脇に座り込む人々、もう這い上がる気はないのか。そこに住む気なのか。
しだいに散らかってきてパチモノのキャラクターぬいぐるみの在庫、ちょっと可愛い、欲しい、それなのに売ってくれたのは臭くて歪な形の箱に入ったWinstonの煙草の偽物。トンネルを抜けたらお土産屋のカウンター。欲しかったぬいぐるみも見る時間は無くて遠くなって行った。でてらめな日本語で見送られながら。「なんとかアルヨ!どうアルヨ!そうアルヨ!」耳障り。何を騒いでるんだろう。黙って欲しい、もう這い上がる気もない分際で。