マヤの人々と共に
社会人インターンのAKANEです。
今回は、現地NPO団体のラウラ会長へのインタビューシリーズ最終回!
ラウラさんが目指す今後の活動についてのお話です。
アカネ(以下、ア):ここまで団体の活動やその始まりなど、たくさんのお話を聞かせていただきましたが、今後マヤの女性たちに必要なことはどんなことでしょうか?
ラウラさん(以下、ラ):十分な教育を受けた女性、それも学んだことを通して、何をすべきなのか考え、それを家庭にも取り入れられる女性が一人でも多く増えることです。
彼女たちの学びのサポートをすることは、その家族を支えることにも繋がります。
限られた環境にいる彼女たちは、基本的に村内や家の中で過ごしますが、常に子どもや家族のことを考えているので、必要な知識を得られれば、家族、そして村にも良い影響をもたらすことができると思います。
もちろん、男性も同じように知識を深めることは大事ですよね。
ア):マヤの皆さんの生活スタイルを考えると、女性が家庭や村で過ごす時間が長い分、彼女たちが学ぶことで担うものには、大変大きな意味がありますね。
これからも活動は続いていくかと思いますが、計画していることなどあれば教えてください。
ラ):たくさんありますね。
特にといわれると、医療、教育、あとは縫製作業所の設置というところでしょうか。
医療においては、村の診療所の設置です。
薬を処方でき、看護師に給与も払うことができ、また医師が滞在できるような環境も必要です。
マヤのコミュニティでは伝統的な、草花を使った自然の薬を使用しますが、医療機関での受診やそこで処方される薬も実際には必要です。
また、教育においては学校作りですね。
(食や健康に関わる)植物の知識があり、また村やこの地域の出身でマヤ語もスペイン語も話せる、そして長い目で人生をどのように切り開くべきなのかを伝えられる教師が必要です。
子ども達やコミュニティにとって尊厳ある、そんな学校作りを目指したいです。
ア):ハード面(施設)、ソフト面(人材育成等)、どちらも切り離せない、しかし時間もお金も現実的には必要なものですね。
ラ):確かにそうですね。
以前は、メキシコ政府からも資金援助を受けていましたが、現在はそういった支援がないため、一般企業や大使館、外国関係機関、財団など、サポートいただける方法を探しています。
自分たちが目指すプロジェクトをこれからも実施するには、次の扉を叩いて進んでいかなければならないと思っています。
さらに、人材というリソースの確保も大変重要ですし、必要です。
自分が目指すことを実行するためには、条件をすべて揃える必要がありますよね。
ただ、資金的な困難があっても、私たちの活動は現在も継続しています。
皆さんから提供いただいた品々を村に渡しに行ったり、保健省から派遣されるドクターに村へ足を運んでもらい、住民の診療を行ってもらっています。
やる気と意欲さえあれば私たちや皆さんもできることはたくさんあるかと思います!!
マヤメキシコとも今後も協力してできることを見つけて、一緒に進んでいけると嬉しいです。
ラウラ会長、本当に貴重なお話をありがとうございました。
最後にラウラさんから“Nunca deja de aprender.”という言葉をいただきました。
よくメキシコ人がいう言葉ですが、その意味は『学ぶことをやめないで』。
ラウラさんがくれたその言葉は、
私には『決してあきらめないで』と聞こえた気がしました。
意欲がある限り、これからもマヤやこの国の女性たちのサポート等に私も少しでも携われたらと思います。
ラウラ会長、そして今回インタビューの機会を設けてくださった、マヤメキシコのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。