【第3回マヤ歴史】マヤ文字と日本語の意外な共通点!
おはようございます!MAYA MEXICOインターン生のゆりです🌷
(タイトル画像:https://pixabay.com/photos/aztec-pre-columbian-mexico-peru-195134/#content)
ついに!東京オリンピックが始まりましたね!
開催の是非について色々と諸問題ありますが、一生のうちに自国でオリンピックが開催されるのを目の当たりに出来る事自体が幸せであるなあとしみじみ感じています。
さて、皆さん!開会式はご覧になりましたでしょうか?
各国全く違う衣装やテイストで、多様な国民性が楽しめる式で大変感動的でしたね。
そしてそして、我等がメキシコ入場シーンです。
https://twitter.com/embamexjp/status/1418563571642900486?s=21
メキシコ代表の美しい真っ青なユニフォーム。その襟にはカラフルで美しい刺繍が施されておりました。鮮やかさに気付かれた方も多いのではないでしょうか。
この刺繍はメキシコで古くから伝わる伝統工芸品で、先住民文化の1つです。自然などをモチーフに沢山のデザインがあり、1つ1つに先住民族の伝統や技術、想いが色濃く反映されております。
何千年もの深く長い歴史があり、大量生産などは一切しておらず、彼等の手で1針1針思いを込めて、丁寧に手作りされています。
私たちMAYA MEXICOは、この刺繍の美しさを何とか皆さんに伝えたいと、メキシコ、マヤ族の村の方々と試行錯誤を重ね、様々な商品を作っております。
こちら:https://mexico-maya.com/ でご覧いただけます!カラフルで美しい伝統刺繍に少しでも興味を持って下さった方に是非見て頂けると大変嬉しいです!!🌼💕
下の写真は、刺繍を使った実際の商品例です。皆さんの日常に彩りを添えてくれる様な商品を心を込めて作っています。他商品も多々展開しておりますので良かったら覗いてみてください💕
インスタグラムでも商品を紹介しております!https://www.instagram.com/mayamexico_cancun/
(美しい・・・!)
※こちらはオアハカという場所で作られたバッグです
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さて、少し脱線してしまいましたが、今回の本題です。笑
マヤ文字
第3回目のマヤの歴史紹介、今回はマヤ文明で使われていた”文字”について紹介していきます!
皆さんはマヤ文字についてどんなイメージを持たれているでしょうか?
マヤ人は高度な天文学や数学の知識に優れており、これらの知識を活かしてマヤ暦という暦を作成したり、象形文字を作ったとされています。
(写真:https://o-dan.net/ja/)
そしてその象形文字はマヤ文字と呼ばれ、292 年からスペイン人によって植民地支配される16世紀後半まで、少なくとも約1300年もの間にわたって使用されていたとされています。
◇マヤ文字とは?
では、このマヤ文字は一体どんな文字なのでしょうか?
マヤ文明ではかなり複雑な 絵文字 が使用されていました。
ジャングルに埋没していた建物から文字が発見されており、中でも階段状の「碑文の神殿」には、一面に象形文字が刻まれていました。
(写真:https://pixabay.com/photos/mexico-ruin-maya-culture-history-853048/#content)
この様な石碑や建造物、陶器などにマヤ文字は多く残されていますが、
様々な歴史家が200年間解読を試みましたがかなり難解で、”解読不可能” とまで言われていたのです😱
今は8割ほど解読が進んでいる様ですが、それほど多くの専門家が諦めてしまったこと、今でも全ての解読が明らかになっていない現状からも、マヤ文字がかなり複雑で難しい文字であったことが分かるかと思います。
◇マヤ文字の特徴って?日本語と似てる?
そもそも文字は、表音文字と表語文字に分けることができます。
・表音文字:文字の形をしている文字体系が全部で100個以内のもの(アルファベット、アラビア文字など)
・表語文字:記号が多いのは、表語文字(中国語など)
考古学者がマヤ文字がいくつの記号で成り立っているかを数えた所、マヤ文字は800個。表音文字では多すぎ、表語文字では少なすぎるとのことで、数百の単語だけの限定的表語文字であると推測されました。
そしてその後更に解読が進み、マヤ文字は、音節と意味を表す文字が混在する複雑な文字体系をしていることが判明しました。
そしてこれが日本語と似ていると言われているのです。
日本語も漢字かな交じりのような文書や送り仮名、読み仮名がありますが、これが表意文字と表音文字が混ざったマヤ文字にも相当する、といった考えだそうです。それ故成り立ち的には日本人は理解しやすいとのことなんです!
まさか南米の古代文明と日本語に共通点があるなんて、、驚きですね。。笑
◇マヤ文字は記号の組み合わせ?!
マヤ文字は,一見絵ひとかたまりの絵文字に見えますが、実は複数の文字素の組み合わせでできており、音も表すのです。
例えばですが、下の記号は”ウ”という音節を表します。(手書きですが大目に見てください)
そして驚きですが、この ”ウ”という音節は、この記号だけでなく、数十通りもあるのです!
例としては、下記の記号も ”ウ” として使えるんです!
これ↑も全部 ”ウ” です!!
マヤの人々は1つだけでなく、時と場合、または見た目の体裁やデザインでこれら数十通りの中から使い分けていたそうです・・!!
文字というよりもはや芸術の域。。
そしてこれらの記号を組み合わせて出来事を石碑などに記録していました。
例えば、この様に。
左の絵文字は、全部で3つの記号から成り立って文章を作り上げています。左の記号が i 、右上が u 、右下に ti の音を表す記号が組み合わさっています。
これらを読みよくと、 ” i ut ”となり、マヤ文字の言葉で
”その後それが起こった”
という意味になるそうです。
同様に右側の絵文字も3つの音を表す記号から成り立っており、こちらは ”既に起こった” という過去を表しているのです。
他にも、『西』という文字を表す絵文字は
上部に 指で輪っかを作った記号 と、下部に四角の中に花の様な模様がある記号 が組み合わさっており、
上部は "chi "=手 、 下部は"kin"=太陽
こちらで『西』というのを表していた様です。
このように、マヤ文字では様々な記号の中から好きなものを選び、自由に組み合わせて表を書いていたのです。
単に言葉を記録するだけでなく、芸術と遊び心まで追及されていたので、ただ記録する手段だけでなく、見た目も楽しめる特殊文字なんですね。
当時のアメリカ大陸ではそもそも文字を持つ国家が少なかった様で、そんな中で文字を持マヤ文明は大変希少な存在であったといえるかと思います。
(冷静に考えて言葉がない時代に共通言語1から作るって相当凄いですよね。。知れば知るほど感服です。。笑)
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空を見上げて高度な天文学と暦に夢中だったマヤの方々。その知識を活かして作られたマヤ文字。知れば知るほど魅力を感じますね
そしてそのマヤの血を受け継いだ先住民族の方々が今もこの時代に存在していることが奇跡の様だなと思います。
そんなマヤ民族の方々が織りなす伝統刺繍がどんなものなのか気になった方は是非見てみてくださいね!
次回第4回はマヤ文明といえば多くの方が連想されるであろう
”ピラミッド” について紹介していきます!
マヤの歴史を楽しく一緒に学習していきましょう!
ゆり