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マヤの女性たちと活動をするということ
社会人インターンのAKANEです。
今回は、現地NPO団体のラウラ会長がどのような思いや考えを持ちながら活動されているのか、その一面がわかるインタビューの様子をお届けします。
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アカネ(以下、ア):マヤの人々を取り巻く問題の解決は簡単ではない、とあらためて感じました。そういった中で、文化や習慣、言語などの違いから、ラウラさんが活動を始める際に何か困難なことはありましたか?
ラウラさん(以下、ラ):特に、難しいと感じることはなかったですね。
どこか新しい村(コミュニティ)で活動を始めるときには、外で遊んでいる子ども達に話しかけます。そして彼らがマヤ語とスペイン語の通訳となってくれて、母親たちとも繋がり、次第に打ち解けていきます。
ア):なるほど、子ども達がコミュニケーションの間に入ってくれるというのは、頼もしいですね!ちなみにマヤ語とスペイン語、どちらも話すことができるバイリンガルはどのぐらいいるのでしょうか?
ラ):子ども達や若者は学校での教育もあり、どちらも話すことができます。3、40歳代以上の女性たちの中には、スペイン語をしゃべれない人もいますが、基本的に理解はできます。ただ話せないだけです。
活動においては、言語が違っても、そこに正しい目的や理由があれば、お互いに歩み寄れていると思っています。
私たちは彼女たちから学び、彼女たちも私たちと共に学んでいます。
また、信頼、誠実さをお互いに感じれば、心地よい関係性になっていきます。
『名前はなんていうの?』、『何か手伝えることはある?』
このような感じで会話をし、一方的に押し付けることはありません。
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ア):お互いの関係性を大事に活動を進められて来たわけですが、その他に大切にされていることはありますか?
ラ):ここまで教育や健康に関する事業を主に進めてきましたが、彼女たちの生活環境を軸に活動を行うようにしています。
例えば、限られた環境で生活する彼女達が、自分たちがどういった状況におかれているのか、客観的に理解するのは難しいことですよね。
それに、『食』の改善をしようにも、必要な栄養成分のことも良くわからないし、食材をストックするような倉庫もない。
だからといって、村の外から持ってきた栄養ある食べ物でなく、そこで手に入るものを活かさなければ、栄養改善に取り組む意味がありません。
彼女たちが住む場所でいうと、バナナなどの果物、にわとり、七面鳥や豚がその身近な食材ですね。
そうでないと、私たちがカンクンにいながらパリの食材を持ってきて、といわれて困ってしまうようなものですものね。(冗談交じりに♪)
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何気ない当たり前、でも見逃してしまいがちなこと。
そんなことを今回教えていただいたように思います。
次回はインタビュー最終記事。
ラウラさんが目指す今後の活動についてのお話です。
ぜひご覧ください!
Hasta luego!