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暮らすように旅するブエノスアイレス②|食の記録

アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)にたっぷり1週間ほど滞在した年末の旅。時間があったので、さまざまな飲食店にも行くことができました。 

老舗カフェを巡る

12月のブエノスアイレスは夏。日本ほど湿度は高くないものの、街歩きをしていると、すぐに喉が乾きます。そんな時に、心も体も癒されるような素敵なカフェが、ブエノスアイレスにはたくさんありました。

ブエノスアイレスでは、コーヒーはエスプレッソやカプチーノで飲むのが主流のよう。ドリップやアメリカーノが置いていないお店もあり、コーヒーの飲み方もヨーロッパに近いのかなと感じました。

いつもアメリカーノばかりの私も、郷に入れば郷に従えで、この旅ではカプチーノを多くいただきました。ガラスのカップで出てくる、ふわふわの泡が乗ったカプチーノ。見た目が美しいだけでなく、クリーミーな中にコーヒーの味をしっかり感じられる、とても贅沢な味わいでした。

息子が好きなリモナダ(メキシコならどのお店にもあります)は、置いているお店は少なく、代わりにどのお店にもオレンジジュースがありました。搾りたてのものが多く、みずみずしい味わいが、暑い日にぴったりでした。

The New Brighton

1908年に仕立屋さんとして開業したお店。今はアルゼンチン料理のレストランになっています。歳を重ねた美しい木の装飾や時計、ステンドグラス。初めて入ったお店ですが、どこか懐かしさも感じるような、心が落ち着く場所でした。

Café Valerio

1976年開業のレストラン。閉まっているお店が多いクリスマスも、朝からオープンしていました。コーヒーとオレンジジュース、トーストとハムと目玉焼きという、日本人にも馴染みがあるような朝食セットがあり、なんだかお腹がほっとしました。

Confitería La Ideal

1912年にサロンとして作られた建物がレストランになっています。所々に施された金色の飾りやシャンデリアなとが、とても煌びやかで、まるで昔の上流階級の世界に飛び込んだよう。ショーケースに並ぶケーキやお菓子も気になりましたが、ご飯のボリュームが多くデザートまで辿り着けずでした。

Los 36 Billares

歩き疲れた時にふらっと入ったお店。1894年にオープンしたビリヤード場兼レストラン。今でも奥にビリヤード台があり、素敵なおじさまたちがビリヤードを楽しまれていました。

Import Coffee Company

こちらは創業10年の比較的新しいカフェ。ブエノスアイレス内に6店舗あるそうで、訪れたのはLibertad 1150のお店。深緑をベースにしたとても素敵な店内でした。パッションフルーツとマンゴーのスムージーがとても美味しく、息子に大半を飲まれてしまったので、おかわりしました。

アルゼンチンといえば、お肉!

アルゼンチンビーフが有名!ということで、この旅ではたくさんお肉をいただきました。

メキシコでは肉料理の相棒にサルサが出てくるように、アルゼンチンでは、チミチュリ(Chimichurri)というパセリベースのソースと、クリオジャ(Criolla)という玉ねぎベースのサルサが出てきました。これがとても美味しくて、お肉が進む進む!

スーパーで乾燥チミチュリが買えると、友人に教えてもらい、たくさん買って帰りました。

La Posada de 1820

お肉とサラダ、ポテトと目玉焼きという、コンボのようなメニューを頼みました。アルゼンチンで初めて行ったこのお店で、すでにチミチュリのトリコに。

La Cabrera el Paso

ブエノスアイレス内に何店舗かあります。私たちはホテルからも近いMercado de los Carruajesの店舗へ。赤レンガ倉庫のような歴史ある建物に、いくつもの飲食店が入っている場所です。ジューシーなソーセージを目の前で店員さんが切ってくれて、食べる前からよだれがこぼれるほど。もちろん味も見た目以上!

Filiberto Café Bar

カミニート入ったお店。チョリパンをいただきました。チョリソをパンで挟んだシンプルな料理なのですが、とても美味しくて感激!これを機に、メキシコに帰ってからも、アルゼンチンチョリソを買って、チョリパンを作るようになりました。

Sabor en Cada Moridida

街中でふらっとエンパナーダを買ったお店。薄いパン生地の中に、お肉や野菜がぎゅっと入っています。安くてすぐ食べられて美味しい!文句なしの一品です。

La Parrilla de Raúl

Parrillaとは、気軽にステーキ肉を食べられるグリルレストラン。ブエノスアイレスの街中にたくさんあります。どのお店も、大きな炭火のグリルがあり、もくもくといい匂いの煙を放ちながら、肉を焼きあげてくれます。このお店ではお肉の他にTortillaを頼んでみました。メキシコのTortillaとは全く異なる料理で、ジャガイモがたっぷり入った、スペイン風オムレツのような一品。ステーキの箸休めにちょうどよい、優しい味わいでした。

手前がTortilla

当たり前ですが、アルゼンチンは私たちが住んでいるメキシコとは全く異なる食文化で、レストランでの食事も、毎回とてもワクワクしました。全体的に優しい味付けが多く、日本人にも食べやすい味わいが多い印象でした。

同じ中南米の国とはいえ、飛行機で9時間ほど離れているアルゼンチンとメキシコ。共通しているところもあれば、異なるところもあり、そんな違いも楽しめました。

例えばスペイン語。アルゼンチンもメキシコも公用語はスペイン語ですが、メキシコではあまり聞かないシャ•シュ•ショの発音をよく耳にしたり、別れの挨拶がChaoだったり、メキシコだとProvecho(楽しんで!(召し上がれ!))と言われるシーンでBom apetiteと言われることが多かったり。ストローがPopoteでは伝わらなかったり(もちろんジェスチャーで伝わりましたが)。

別の国なんだから、違うのは当たり前なのですが、言語面も文化面も、同じところもあるのになんだかちょっと違う、というのが、何だかとても新鮮で絶妙な感覚でした。

美味しいお肉が食べたい方、おしゃれなカフェ巡りをしたい方、ブエノスアイレスはおすすめの旅先です!

\アルゼンチンの旅の記録はこちらにも!/

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