【岩手県】40代シングルのおてつたび|ラーメン屋と居酒屋ホールのお仕事

種市海浜公園からの朝焼け

2024年11月27日から12月30日まで、岩手県九戸郡におてつたびで滞在してきました。この記事では、1ヶ月の滞在のなかで東北の冬の洗礼を受けた様子など残していきます。


おてつたびとは?

お手伝いをしながら知らない地域を旅しているうちに、気づいたら自分にとって”特別な地域”に! 日本各地に溢れる地域の魅力を、地域の人を通じて知る。 お手伝いと旅を掛け合わせた新しい旅の形を作っている「おてつたび」

https://otetsutabi.com/

旅行者にとっては旅先でお仕事してお金を稼げて、旅行地にとっては人手不足の解消や地域を知ってもらえる、というWinWinな仕組みが特長。

【注意】私はただのユーザーであって、おてつたびの回し者ではございません。

岩手県九戸郡洋野町種市とは、こんなところ

種市(たねいち)は青森の八戸から近く、岩手県の最北域に当たります。雪の降る地域といえど、太平洋側なので晴れる日も多いのが特徴です。海がすぐそばに見える地域で、寮生活をさせてもらいました。

ちなみに種市は東日本大震災のとき、岩手県の沿岸部では死者が出なかった唯一の地域だそうです。ただ津波の被害はあったようで、そのときの写真が各所で今でも残っています。

交通の便は、電車がJR八戸線が八戸駅から久慈駅まで走っています。今回の滞在中に私は利用しませんでしたが、バスも本数は少ないですが走っているようでした。

時間によって音楽が鳴る♪

朝6時、10時、15時、17時に時間を知らせる音楽が鳴ります。部屋に時計がスマホしかなかったので、割と便利だなって思いました。

教えてもらった種市の方言

どこに行っても表現が多様で、何言っているのかわからないのもおもしろいですね。今回教えてもらったのはこんな感じです。

あめる → 食材がいたむこと

ほ(ん)によ → ほんとによ

たなげる → 持ち上げる

しない → 折れずにやわらかいのに強い

受け入れ先「株式会社はまなす亭」

はまなす亭では、ラーメン屋さん、ゲストハウス、番屋(居酒屋として使うことが多い多目的ルームのような感じ)、道の駅で販売するお惣菜の製造をされています。

お惣菜は全て無農薬・添加物なしでできており、はまなす亭の畑で採れた野菜しか使っていません。夏場だと畑仕事でもおてつたびを募集されるようです。

ここはまなす亭は、天然のホヤを使った料理が食べられます。珍しい&ほんとにラーメンが美味しいため、テレビ取材の多いお店としても有名です。かなりたくさんの色紙が飾られており、私の滞在中にも取材がありました。

今回の私の仕事は、水・木・金・日・月は10時~16時までラーメン屋はまなす亭でホールのお仕事、土曜日の夜は15時半~21時まで番屋(居酒屋)のホールの仕事をしました。

まかない最高!

普段は、産直に出している野菜たっぷりのお弁当やお惣菜を食べられます。私はしょっぱい系の卵焼きとお漬物がとても気に入りました。あと、年末だったのでつきたてのお餅もあり、これもまた美味しい!

そして時々まかないで作ってもらえるはまなす亭のラーメンは、ほんとに美味しいんです!特に私のおすすめは「イカ南蛮ラーメン

イカ南蛮ラーメン

ピリ辛濃厚スープで、野菜たっぷりで体があったまります。ここでしか味わえないので、行くことがあればぜひチャレンジしてもらいたいメニューです。

東北の料理はしょっぱいのかなと思っていたのですが、はまなす亭の味付けは全然濃くなかったです。その割にご飯との相性がいいので、ついたくさん食べてしまいます。

名物はホヤとウニ

引用:ひろのポータルサイト
https://portal.town.hirono.iwate.jp/feature/feature-370/

種市では天然のホヤが獲れ、ウニの養殖をおこなっています。ホヤは「海のパイナップル」と言われています。貝の仲間ではなく、哺乳類などと同じ脊椎動物です。

どちらも旬が夏なので、私が滞在した時期は冷凍したものを使っているのですが、しっかり処理されているので刺身で食べても美味しかったです。

東北の寒さの洗礼

こちらのおてつたびでは、性別や応募人数によって寮(戸建て)を使うか、ゲストハウスを使うかが変わります。私は寮で生活させてもらったのですが、かなり寒かったです。

石油ストーブはありますが、暖房(エアコン)はなし。部屋はあたたかいですが、キッチンやお風呂場がやはり寒かったです。

また寝具は、掛布団と毛布が1枚ずつ用意してくれていたんですが、私は寒くて眠れませんでした。でも東北の人たち、どうやらこれだけで寝られるみたいなんです。寒さ耐性、やばすぎ。

石油ストーブは数時間おきに切れるので、夜つけっぱなしで寝るわけにもいかず。でも切って寝ると寒くて起き、結局ストーブを付けるので、これでは1ヶ月持たないと思いAmazonで安い電気毛布を購入しました。

電気毛布のおかげで、夜ちゃんと寝られるようになりました。
Amazonに感謝。

また私はWebライターの仕事もしていて、今回のおてつたびの期間にも仕事があったのでパソコンを持ってきていました。寮にいる時間に作業をしていたのですが、納品前の確認をしようとすると電源が入りません。

電池マークが画面に表示されて、うんともすんともいわないパソコン。
コンセントを指してもいっこうに充電される気配のないパソコン。

泣きながらスマホからデータの確認をし、ちょこちょこ修正を地道にやり、なんとか納品までこぎつけることができました。

電池マークが表示されたときの対処法を調べると、電池の修理か買い替えしか方法がないようでした。浜松に戻ったら電器屋さんにいかなきゃだな、出費がかさむな、と憂鬱になりました。

ところが、浜松(当時最高気温が10℃前後)に帰ってきて念のため電源入れてみると、なんと……

パソコン、復活☆☆☆

推測ですが、岩手の寒さで電源が入らなくなったようです。しかし寒さ対策ってどうしたらいいのか、今後の対処の悩みです。

種市で空いた時間の過ごし方

お休みの日には八戸や青森方面にも旅行しましたが、種市での過ごし方を残しておきます。私は車を運転しないので、寮から歩いて行ける程度の行動範囲です。

マリンサイドスパたねいち

一番良く利用したのが、入浴と宿泊ができるこの施設です。寮のお風呂場が寒かったので、よくここを利用しました。

入浴が1回500円。私は5回2,300円の回数券を利用しました。建物が海に面しているので、晴れていると朝日がきれいに見えます。入浴は朝の5時~営業しているので、朝利用がとてもおすすめです!

しかも自販機には、瓶の牛乳・コーヒー牛乳・フルーツ牛乳・いちご牛乳があります!(これ大事www)

マリンサイドスパからの朝日とフルーツ牛乳

種市海浜公園

海浜公園では、朝日と星を見に行きました。ただこのあたりは、防潮堤があるうえに人通りが少ないので、夜1人で行くのは危ないのでやめたほうがいいかと思います。

しかし、街灯りが少ないので星空がとてもきれいに見えました。

喫茶とスペース ヒロノバ(通称:ヒロノバカフェ)

営業が火・水・木・土曜日だけ。
古民家を改装したお店で、雰囲気がおしゃれです。私は喫茶は利用せず、テイクアウトだけ利用しました。

火曜日がアップルパイ、木曜日はバーガーと限定メニューがあります。アップルパイも美味しかったんですが、個人的なお気に入りはスコーン。あまりにも気に入りすぎて、行くとあるだけ買ってました。

ヒロノバカフェのアップルパイ

CAFE  OHHO(カフェ オッホ)

ランチを利用しました。ランチにしてはちょっとお高めの値段ですが、おしゃれで美味しい洋食を食べられます。

ローストビーフとグリルチキンのプレート、1,700円くらいする

板垣菓子店

JR種市駅の近くにある、歴史ありそうなお菓子屋さん。地元の銘菓なども置いていますが、シュークリームがショーケースにどーんと並んでいるのがどうしても気になって、買ってみました。

1個330円と、シュークリームにしてややお高めの値段設定。
なんですが、クリームがめっちゃ美味しい!!

岩手って美味しいヨーグルトがたくさんあって、牛乳が美味しいんだろうなって思いました。

手前がXmas仕様のカップケーキ、左奥はXmasチョコを挟んだシュークリーム

ユニバース(スーパー)

一番よく利用した近所のスーパーです。南部せんべいだとか、セイコーマート(北海道)の商品だとか、お土産にも良さそうなものもあって、寄るのが楽しかったです。

ここでは、さきほども話に出たヨーグルトを毎回買って帰りました。種市のある洋野町では、大野という地域で酪農をしています。そこの夢ミルクを使ったヨーグルトがもう、ほんとに美味しいんです。ほによ、ほによ!

私の後から来たおてつびとさんにも教えたら、とても気に入ってもらえました。これは種市に行ったら絶対に食べてほしい。

ほかにも岩泉が近いので、大谷翔平が紹介して有名になった岩泉ヨーグルトも売っていて、私は大きいサイズを購入しました。
お皿にお玉で入れるとき、お餅のようにプルンとして弾力があり、クリーミー感強めで美味しい。

どちらも大きなサイズで買っても、後悔しない美味しさだと思います。
(※あくまで個人の感想です)

種市までの行き方

東京駅からだと新幹線で八戸まで行き、JR八戸線で種市駅まで行くのが最も早いでしょう。

私は浜松からだったので、高速バスで東京まで行き、夜行バスで八戸(本八戸で下車)まで行きました。利用したバスのタイプによって、価格が変わりました。

【行き】浜松市から本八戸までのルートと時間

行きは11月26日(火)。夜行バスは安いのですが、4列タイプで満席。
とても狭いシートで、隣の人が異性になることもあるうえ、トイレの際の出入りもとても不便でした。

さすがに4列シートで10時間はきつかったです。

【帰り】本八戸から浜松市までのルートと時間

帰りは12月30日(月)。夜行バスは3列シートで探したので、料金が高めです。私は3列で1人分のスペースを確保しましたが、バスは4列シートも両方あるタイプでした。やはり年末年始の移動で、満席。

時間はかかりましたが、天気にも恵まれ無事に帰ってこれました。

まとめ

記憶に最も残っていることといえば、寒さしかないかもです(笑)。でも人はあたたかかったし、地域の美味しいものもたくさん食べられて楽しかったです。

今回一番楽しんだことは、やはり食。
郷土料理のせんべい汁やラーメン、私の大好きな乳製品、初めて食べたホヤ、自家製のお漬物などなど、たねいちの食はおもしろかったです。

今回は冬でしたが、観光客のピークはやはり夏場で、忙しさが全然違うとのことでした。6月にはウニまつりなどのイベントもあるようなので、夏の種市にも行ってみたいですね。


<プロフィール>
1980年生まれ
フリーのWEBライター(ほぼ無職)しながら、おてつたびやタイミーを利用している
唯一の自慢は調理師免許保有
完璧なペーパードライバーのため運転NG

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