novelWriter その 4
タグと参照
これまで、プロットとキャラクター(桃太郎)を記述したプロジェクトノート内に参照するためだといって@tag をつけていました。
被参照ドキュメントは常に「@tag: キーワード」という書式の一文を記述しておく必要がありましたが、参照ドキュメントは「@×××:キーワード」という書式になります(詳細は後述)。
参照する側には、参照する対象の違いによって参照用タグが決まっています。
1.以下の参照用タグで参照できるのは「登場人物ルートフォルダー」以下にある@tagを記述したドキュメントです。
@pov 視点が誰かを示します。
@focus @povで指定した視点キャラクター以外の人物に焦点を合わせた内容のとき使用します。
@char 登場キャラクター。複数存在する時は、「@char: 犬, 猿, 雉」のようにカンマ「,」で区切ります。この中には @pov や @focus で参照したキャラクターを含まないようにします。
2.@plotで参照できるのは「プロットルートフォルダー」以下にある@tagを記述したドキュメントです。
3.@locationで参照できるのは「場所ルートフォルダー」以下にある@tagを記述したドキュメントです。
以上がデフォルトで表示されているルートフォルダーですが、任意でルートフォルダーを追加することができます。
4.@timeで参照できるのは「タイムラインルートフォルダー」以下にある@tagを記述したドキュメントです。デフォルトではノベルツリー内に含まれていないので、@timeを使用するには「タイムラインルートフォルダー」を追加する必要があります。
5.@objectで参照できるのは「オブジェクトルートフォルダー」以下にある@tagを記述したドキュメントです。デフォルトではノベルツリー内に含まれていないので、@objectを使用するには「オブジェクトルートフォルダー」を追加する必要があります。
6.@entityで参照できるのは「エンティティルートフォルダー」以下にある@tagを記述したドキュメントです。デフォルトではノベルツリー内に含まれていないので、@entityを使用するには「エンティティルートフォルダー」を追加する必要があります。
エンティティって何?
耳慣れない言葉で、勿論私にはよく分かりませんし何を指しているのか見当もつきません。色々検索してみたところ、以下の様な記事を見つけました。読んでみても私にはぼんやりとしか理解できませんでしたけども、理解できる人は積極的に使ってみてはどうでしょうか。
7.@custom ユーザーが任意に設定する参照用タグで、「カスタムルートフォルダ」を追加することで使用できます。上記以外の項目を設定して参照したい場合に用います。
タグをつけて参照すると、こんなことができるようになります
さて、これまで説明したように参照関係を構築しておくと便利になります。小説本文は「小説のドキュメント」に書いていきます。
本文を書いて、「小説アウトラインビュー」に切り替えると、本文が参照しているタグが一覧できるようになります。
小説アウトラインビュー画面下部右側の「参照タグ」下にある下線付き青字部分をクリックすると、当該プロジェクトノートが表示されます。
コメントとあらすじ
novelWriterには、コメント(メモ書き)やあらすじを記述するための記法があります。
%Synopsis 小説アウトラインビューの「あらすじ」列と、画面下部左側の「あらすじ」に表示されます。
%text コメント。書き忘れたくないことなどを記述しておくと便利です。
%Short プロットルートフォルダー以下にあるプロジェクトノート内に記述しておくと、ドキュメントビューアのリファレンスパネル内に表示できるようになります。
おわりに
手作業で逐一タグを記述しておくのは大変のように思えるかもしれませんが、馴れればそうでもありません。使ってみれば案外便利に思えてきます。
novelWriterを使う利点は何と言っても、「あれ? 何だっけ」という時に他のアプリケーションを起動したり、アプリケーションウィンドウ間を行ったり来たりしなくていいというのが楽という所にあります。
惜しむらくはIMEの変換ウィンドウの件です。早期に改善されるといいのですが。
それでは、参考になれば幸いです。