見出し画像

家の前の時計


3日前に起きた出来事。

僕は今もうすぐ奥さんになる彼女と2人暮らしを札幌でしている。

そんなある日、突然彼女が時計を拾ってきた。
女性用の高そうな銀色の腕時計だ。

僕は高い買い物してきたのかとおもって

『何それ!!いくらしたの?!?』

と。
金に執着してきたのか。。
ふつう可愛い時計だねどうしたの?可愛いね。だろ?

その思いとは裏腹に彼女はアパートの玄関で拾ってきたと言っていた。

彼女は、その時計をどうするのか。
と見ていたら小さい袋に入れて家の玄関の前の階段の手すりに括り付け始めた。
落とした人はこのアパートの人だからここを必ず通る。
だから目につくところに置いておけば必ず受け取ってくれるだろうという名探偵コナンばりの推理を働かせていた。

『落とした人は、きっと困ってるよね』

なんて良い子なんや。
俺はいくらしたのかと値段のことばかり考えていたことが恥ずかしくなるほど。

翌日。
まだ階段の手すりには時計が残っている。

家のインターホンの画面を1時間に1回は眺めて
確認する彼女。
(そこまで確認する必要ある?)

次の日。
まだ残っている。。。

ここの家の人じゃなかったかなぁ🥲
と1人反省会をする彼女。

そして今日の朝。


無事、受け取れたみたいでした。

朝から2人で喜びました。

よかった。本当によかった。

この人は、3日間も時間わからないまま過ごしていたかと思うと

本当によかった。

それにお菓子のお返しまで。

この顔が見えない人との繋がり、
そしてやり取りは
noteの環境に少し似てるなと思いました。

目には見えなくても
文字や写真などでその人の
〝想い〟は見える。

noteを始めて小さな出来事を違った観点で観れるようになってきた。
良いことだ。

続けてみよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?