これはヤバい!?渦中のcolabo休眠預金1億円助成の怪
1.はじめに
本稿は、いままでツイッターで投稿してきたつぶやきをまとめた内容である。そのため、目新しい情報はないがそこはご容赦願いたい。
さて、今回扱うのは、共産党と強い繋がりのある colabo 代表仁藤夢乃さんの「colabo」についである。
このcolaboには、東京都からの委託事業の他に、赤い羽根からの助成、クラウドファンディングからの寄付など、様々な経路でお金が集まってきている。休眠預金についても例外ではなく、colaboには1億円が助成されている。今回は休眠預金の助成とcolaboについて、探っていきたい。
2.colabo の休眠預金助成事業の計画と実績
2-1.colabo の事業計画
休眠預金の説明は本稿では割愛する。詳細を知りたい方は、以前投稿した記事を参照してほしい。
また休眠預金については、早くから警鐘が鳴らされていました。山本一郎さんのこちらの論考も是非ご一読ください。
さて、休眠預金の colaboへの助成は、2020年度 緊急支援枠3次 にて行われている(会計年度は2021年度)。資金分配団体はパブリックリソース財団。助成額は、休眠預金最大の1億円である。
事業名は、「若年⼥性への住居提供、⽣活⽀援事業」。事業計画書に記された事業概要は以下の通りである。
つづいて、「事業実施後(1年後)以降に⽬標とする状態」にはこう書いてある。
そして目標値として、以下の記載がある。
若年女性向けアパートを開設する。2022年2月までに、そのアパートに8名入居させること、生活支援を200回行うこと、が目標に掲げられた。
2-2. colabo の事業実績
では休眠預金から1億円を助成された事業の「事業完了報告」を見ていこう。
まず「8部屋の確保」は完了している。ここは達成している。
つぎ入居者。目標の8名に対して、1名のみで、しかも「事業完了報告」時点ではまだ入居していない。「事業完了報告」の日付は2022年3月18日なので、2022年2月までに8名入居させるという目標は、未達成である。
そして、生活支援200回を行う、と言う目標に対して、実績はなんと0。未達成である。なにもやっていないのであろうか。
そんな惨憺たる結果なのだが、自己評価では、土地購入・着工・建物完成が「計画通り」で、入居開始・入居者支援が「ほぼ計画通り」となっている。
生活支援200回に対して0回、についての言及はなし。また入居者についても達成していないのに「ほぼ計画通り」の自己評価はおかしい。こんな甘っちょろい評価では先が思いやられる。
しかも書かなくて良い「想定外のアウトカム」において、「(困難)女性支援法」推進の政治活動を記載している。事業計画をそっちのけで、この「政治活動」に本腰をいれておいたのではないかと疑ってしまう。
WBPC 問題に興味のある方はすでにご存じかもしれないが、colabo が長期保護した女性は0である。そのため、「1名入居が決まった」と誇らしげに書いてある実績も、到底信じられるものではない。
このように、惨憺たる結果に終わった colabo の休眠預金助成事業だが、満額の1億円がそのまま消化されている。結果のチェックはしないのが、休眠預金であるらしい。
3. colabo の会計報告と休眠預金の1億円
colabo は、休眠預金から、2021年度に1億円の助成があった。では会計報告には正しく記載されているだろうか。
こちらは、colabo がホームページで公開している2021年度の「貸借対照表」である。
1億円の記載が、、、、、、、ない。ないのである。
2021年度の受取助成金は「46,605,960円」となっている。1億円がない。どこいった?
(以降、指摘により訂正)探してみると、この1億円は、使途が決められた指定正味財産として記録されていた。
つづいてこちらが東京都から開示された2021年度のcolaboの貸借対照表である。このなかに、固定資産として、「シェルター居場所増設職員雇用積立金」の項目があり、その額が1億円である。アパート建設が終わり諸々の決済が完了してもなお、1億円の積立金とは果たしてなにか。
※2023/02/20加筆
なおこの点については、以下の記事も併せて読んでいただきたい。会計の専門的な知見による分析であり、大変参考になる。
暇空茜さんが究明してきたように、colabo の数字(人助け活動した回数、助けた人の数、お金の額)は極めて怪しい。これを信じろというのが無理である。ではこの1億円もの大金をcolaboに助成を決めた背景を探っていこう。
4.colabo への1億円の助成をめぐって
パブリックリソース財団のホームページに、colabo に助成を決めた際の資料がおいてあった。
colaboへの1億円の助成を決めた選定理由にはこう書いてある。
ここでいう「実績に裏付けられた現場感のある社会課題の把握」とやらは、既に嘘っぱちであることが判明している。colabo による東京都への虚偽の報告が、こういった形で使われてしまうのである。嗚呼。
ではこの選定員は誰なのだろうか。以下の名前が挙がっていた。
ここでは、高橋紘士氏、井上由起子氏、の両名に触れておきたい。
5.繋がる人、人、人
さてこの両名(高橋紘士氏、井上由起子氏)は、以下の団体の役員であることが判明した。
「一般社団法人全国日常生活支援住居施設協議会(全国日住協議会)」
全国日住協議会の事務所は、奥田氏と縁の深いワンファミリー仙台の事務所内にある。
役員の顔ぶれは以下の通りである。
代表理事に「奥田知志」、理事に「井上由起子」、顧問に「高橋紘士」。
奥田氏は、colabo の理事でもある。
団体設立時の式典に、村木厚子さんがオンラインで参加していた。さらに厚生労働省援護局の人も。
そのうえ、JANPIA理事の岡田太造氏が、講演している。
同団体のホームページには、シンポジウムの案内写真が掲示されていた。
一番左の人が、休眠預金活用団体JANPIAの専務理事(コンプライアンス担当)、左から2番目の人が資金分配団体のパブリックリソース財団でcolaboに一億円の助成を決めた人、右端はcolaboの理事。あらためてみると、凄い絵だ。隠す気ゼロである。
6.まとめ
書いていて怖くなっちゃいましたが、まとめます。
colaboへの休眠預金の助成は、以下の階層構造をとります。
①休眠預金活用団体:JANPIA
↓
②資金分配団体:パブリックリソース財団
↓
③実行団体:colabo
奥田氏は、③の理事であり、全国日住協議会の代表理事。
井上由起子氏、高橋紘士氏は、②の選定委員であり、かつ、奥田氏の「全国日住協議会」の理事と顧問。つまり奥田氏の仲間。
岡田太造氏は、①の理事であり、厚生労働省OBであり、村木厚子さんの後任の援護局長。
そして、奥田氏と並び、WBCP の「ボス」と言われている村木厚子さんもこの流れの中にいる。
休眠預金を管理する人(①)、お金の助成先を選定する人(②)、お金を受け取る人(③)が繋がってしまった。
しかも、岡田太造氏はJANPIAの専務理事でコンプライアンスを担当している。その立場の人間が、②と③の人間が集う式典にヘイコラと出席しているのは理解し難い。
休眠預金によるcolaboへの助成1億円は、出来レースではないだろうか。。。
ひとこと言わせてください。
もしもし、ポリスメン?ポリ~~~~~~~ス
もう、私には手に負えません。