ナンバーなきコルフレ型赤青マジックのすすめ
どうも、桔梗と申します。今回は赤青マジックについて、特に自由枠についてのアウトプットを行いより知見を深めようというテーマでコレを書いています。
では、さっそく本題へ。
そもそも赤青マジックとは
赤青マジックは、〈芸魔隠狐 カラクリバーシ〉4枚と、その切札を支える36枚で構成されているビートダウンデッキです。
マジックの攻撃に反応しノーコストで使用できるため、軽量のマジッククリーチャーや手札交換を進めるカードと相性抜群。ワンショットコンボのパーツ以外は、デッキの中身がほとんど上記の特徴を持ったカードで構成されています。
それでは、デッキの基盤を見ていきましょう。
赤青マジックの構築について
この画像はほぼ確定枠の32枚で構成されており、残りの8枚は環境に合わせて入れ替える、いわゆる自由枠になります。
では、次に自由枠候補を見ていきましょう。
空いた8枠、何を搭載する?
採用候補を紹介する前に、自由枠に採用するカードを決める際に気をつけるべきことを語らせてください。
いつ、どんなデッキに対して使いたいカードなのかを明確に。
基盤がとても頑強ゆえに割となんでも受け入れられるデッキだからこそ、そのカードにしっかりと役割を持たせることが大事です。
そして、役割を持たせても使いたい時に引けてなければ意味がありません。使いたいタイミングが序中終盤のどこにあたるのかを鑑みて枚数を決めましょう。
他には、似たような役割のカードの枠を圧縮してスロットを空ける事で対応力を上げたり、逆に分散させることで引きムラによる事故を軽減する。といった構築の仕方もあります。
これらの指標を加味した上で、採用候補達を見ていきましょう。
14種のカードが新規としてデッキに入れる候補になっています。これより、それぞれのカードのおおまかな役割を綴っていきます。
採用候補その1〈奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ〉
おもな想定デッキ
対黒緑アビス、アナdoom、ラッカゴスペル、ドロマーマトリクス、巨大天門、4c邪王門etc…
上面での牽制と、下面での呪文封殺が強み。
上面は〈芸魔隠狐 カラクリバーシ〉の横に添えて成長プランを通しやすくしたりシールドトリガーからの展開を防ぐ〈単騎連射 マグナム〉のような役割を、下面ではラッカゴスペルや逆アポロのような複数の受け呪文を搭載しているデッキへの回答としての役割を担います。数々のメタビートで活躍したこのカードですが、赤青マジックにおいても実は強力。ただし、光文明がデッキで浮いてしまうので、踏み倒し前提になってしまうのがネック。
採用候補その2〈ファイナル・ストップ〉
おもな想定デッキ
ラッカゴスペル、赤青マジック、ドロマーマトリクス、4c邪王門etc…
より呪文封殺に重きを置くなら、〈奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ〉よりもコッチ。対応力はミクセルの方が圧倒的に高いので、環境を見て決めましょう。
採用候補その3〈ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり〉
おもな想定デッキ
黒緑アビス、ラッカゴスペル、赤青マジック、アナカラージャオウガ、青黒コンプ、4c邪王門etc…
相手の攻撃と展開を牽制できる1枚。今大流行中の黒緑アビスにも刺さる最強メタカード。ワンショットができずとも、コイツで負けない盤面を作ってターンを返すこともしばしば。下面もブロッカーや〈DARK MATERIAL COMPLEX〉、〈奇天烈 シャッフ〉を止める手段として貴重。
手札を火力に変換しやすい赤青マジックというデッキにおいては、踏み倒しに反応するドロー効果が特に強力に作用するので効果の解決を忘れずに。
採用候補その4〈奇天烈 シャッフ〉
おもな想定デッキ
黒緑アビス、ラッカゴスペル、赤青マジック、青黒コンプ、4c邪王門etc…
赤青マジックの弱点であるブロッカーを止めると共に、〈機術師 ディール/「本日のラッキーナンバー!」〉が居なくなったことで止めにくくなった呪文トリガーの封殺を担う1枚。
〈DARK MATERIAL COMPLEX〉や〈奇天烈 シャッフ〉を止められるのもgood。〈芸魔王将 カクメイジン〉のSA付与の恩恵を受けられるのは覚えておきましょう。
同時に複数の呪文を止めるのが難しい点、クリーチャートリガーに無力な点、攻撃フェイズ中に踏み倒しづらい点がネック。
採用候補その5〈巨魔天 アオフェシー〉
おもな想定デッキ
黒緑アビス、赤青マジック、ラッカゴスペルetc…
〈灼熱の演奏 テスタ・ロッサ〉や〈芸魔隠狐 カラクリバーシ〉から革命チェンジ可能な2打点持ちで2ドローする〈全能ゼンノー〉です。
スタッツを見ると強そうなことが書いてありますが、デッキの構築をある程度コスト3以上のマジックで固める必要があったり、Wブレイクを刻む動きがの強さが環境次第であったり、そもそも〈芸魔王将 カクメイジン〉で走るルートには一切不用である点がネックです。加えて、革命チェンジによって真価を発揮するため、〈ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり〉に弱いです。
これらの問題点をいくつかクリアした際はトンデモカードになるので、たまに思い出してあげましょう。
採用候補その6〈♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今〉
おもな想定デッキ
赤青マジック、黒単アビス、ラッカゴスペルetc…
クセのないドローソースとしての役割の他に、手軽な墓地リセットとして活躍します。
デッキの安定感向上のオマケとして墓地リセットが付いてくるので、何を入れるか迷っているならばこのカードをオススメします。
採用候補その7〈飛翔龍 5000VT〉
おもな想定デッキ
黒緑アビス、赤青マジック、アナカラージャオウガ、ドロマーマトリクス、青黒コンプ、アナdoom、4c邪王門etc…
〈異端流し オニカマス〉や〈ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり〉、〈奇天烈 シャッフ〉などの小賢しいメタカードを快活に吹き飛ばすメタカードです。
強力なカードではありますが、メインの動きには関係なく、刺さる度合いがデッキによって違うので、場合によってはマナに埋めたり、捨てたりします。〈深淵の壊炉 マーダン=ロウ〉にパクられるとマズいことになるのは覚えておきましょう。
加えてスタッツが優秀なので、〈瞬閃と疾駆と双撃の決断〉でSA付与+2回攻撃を付与して殴るプランも取れます。
コイツは多面、もとい横に強いカードですが、後述する〈強瀾怒闘 キューブリック〉は単体、つまり縦に強いカードです。環境を見極めて採用していきたいですね。
採用候補その8〈単騎連射 マグナム〉
主な想定デッキ
青黒コンプ、アナdoom、巨大天門etc…
〈流星のガイアッシュ・カイザー〉や〈光牙忍 ハヤブサマル〉、〈忍蛇の聖沌 c0br4〉、〈ヘブンズ・ゲート〉などのカウンターカードを完璧に封殺します。
しかし、それ以外の役割を持たないため、デッキを回せていない時などは捨てたりマナに置いたりすることがあるのも視野に入れておきましょう。
加えて、〈奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ〉でケアできるデッキが多い場合はそちらに枠を譲る場合もあるカードになります。
採用候補その9〈魔鎧天 アカフェシー〉
主な想定デッキ
赤青マジック、青黒コンプetc…
このカードには主に2通りの使い方があります。
1つ目は革命チェンジによる除去+ビートダウン。2つ目は、4マナで召喚し横で殴ってリソースを稼ぐ使い方です。
前者は特に赤青マジックや赤白アーマードなど、ウィニーから展開するデッキに対して強力に作用します。後者は、主に青黒コンプなどのチェンジを妨害してくるようなデッキに対して強気に攻めることを可能にしてくれます。
〈巨魔天 アオフェシー〉と同じく、メインプランには絡まないかつピーキーなカードなので環境を選びます。
採用候補その10〈強瀾怒闘 キューブリック〉
主な想定デッキ
カクメイジンでの走破を妨害する手段を持つデッキ全般。ex)黒単アビス、赤青マジックetc…
盤面が拮抗しているときに限り、不可能を可能にする1枚です。後述する〈夜露死苦 キャロル〉との相性が特に良いので、あちらを採用するのであればセットで採用したいカードになっています。〈飛翔龍 5000VT〉の際にも話した通り、横並びしない環境で特に活躍するカードになるので、いわばVTの裏に存在しているようなものです。デッキを組む際は、今一度環境と照らし合わせましょう。
下にキューブリックとVTそれぞれが強い場合の例を記しておきます。
採用候補その11〈芸魔獅子 レオジンロ/♪限りなく 透明に近い このワタシ〉
主な想定デッキ
黒単アビス、赤青マジック、ラッカゴスペル、マトリクスループetc…
成長プランの幅を広げるカードになります。先程紹介した〈魔鎧天 アカフェシー〉のリソースを代償に、メインプランになりうる墓地メタ兼除去カードとして誕生したような効果を持つ上面と、〈機術師ディール/「本日のラッキーナンバー!」〉無き今止めづらい呪文の除去を避けられる下面を持っています。
〈芸魔王将 カクメイジン〉へと繋げられた際は貫通力の高い下面をカクメイジンへと付与できるため、この点でも他の成長カードと差別化できています。
基本的に出すだけでは勝ちに近づきづらいので、〈ブルーム=プルーフ〉や〈邪龍 ジャブラッド〉、〈漆黒の深淵 ジャシン帝〉などの黒単アビス有する厄介な小型を破壊する役割で搭載する。など、明確に使って強い相手が居る際に採用したいカードになります。
採用候補その12〈芸魔悪狼 ヘルギャモン〉
主な想定デッキ
小型〜中型のブロッカー有するデッキ
ex)黒単アビス、黒緑アビスetc…
ブロッカー破壊はあくまでオマケであり、コイツの本質は「マジック革命チェンジ待ちのジャストダイバー」です。特に〈切札勝太&カツキングー熱血の物語ー〉などの除去に妨害されない成長プランとして貴重です。
先程の〈芸魔獅子 レオジンロ/♪限りなく 透明に近い このワタシ〉と同じく成長プランの幅を広げるカードになります。ジャストダイバーにより次ターンの〈芸魔王将 カクメイジン〉へと繋げやすくなるため、この点ではこちらが上回っています。
しかし、器用さではレオジンロが上回るのでこれもやはり環境を鑑みて選んでいくべきですね。
ただ、このような抽象的な結論では「何もかも無責任だ!」との叱責を頂きかねないため、〈芸魔王将 カクメイジン〉の一歩手前、つまり5コストマジックについては後ほどまとめて解説いたします。
採用候補その13〈芸魔山鷹 トリノドミノ〉
主な想定デッキ
自分の手を進めるカードなので特になし。強いて言うならハンデスを行うデッキになります。
先程紹介した成長プランを広げる2種と異なり、手札を入れ替えながら結果的に手札が1枚増えます。捨て札は墓地に送るので、着地するだけで〈氷柱と炎弧の決断〉のトリガー条件を達成可能な点も魅力。
チェンジするだけで山札を3枚掘れるため、2コスマジック+〈灼熱の演奏 テスタ・ロッサ〉のような複数革命チェンジを行えるような盤面では特に強力に作用します。
しかし、ただ〈サイバー・チューン〉を打つだけなので打開にはあまり寄与しません。効果がシンプルがゆえに、利点も欠点もシンプルです。
採用候補その14〈疾封怒闘 キューブリック〉
主な想定デッキ
黒緑アビス、アナdoom、青黒コンプetc…
先程紹介した、〈強瀾怒闘 キューブリック〉と役割が似ているようで少し違います。
こちらはマナに水3枚を要求するものの、中盤以降であれば基本的にノーコストで敵味方問わずバウンスを起動できるため、幅広い使い方があります。
しかし、このカード自体が多色で抱えづらいので、「中〜終盤に引ければラッキー」くらいに捉え、このカード前提で動くのは避けたいですね。
さいごに
ポッと出の見知らぬ人間が書いた6000文字強を、ここまで読んでいただきありがとうございました!
気になった点や疑問に思ったことがありましたら、遠慮なく筆者TwitterのDMまで。浅学菲才の身ではありますが、真摯に向き合わせていただきます。
下記に付録として、先程触れた「カクメイジンの一歩手前5コストマジック」についての所感と、現状の筆者の構築を記しました。
それでは、良きDMライフを。
付録 〈芸魔王将 カクメイジン〉の一歩手前カードまとめ
現状の筆者使用構築
随時更新します。