嬉しかったのに……
気がついたら見知らぬ学校の見知らぬ生徒になっていて、顔も知らないはずのフォロワーがそこにいてなんかどっか出かけたいねみたいな話していたら、縁が切れたはずの友達からあたかもいつものように当たり前に声をかけられて、夢の中といえど僕はかなり驚いた。
驚きつつも夢の中の僕はなんとか平然を装って遊ぶ約束をして、席を離れた後もすごくどきどきしてた。理由はよく分からないけどまた仲良くなれた! よかったー!
……と思ってた。
…………あ、夢? ああ、夢か。めっちゃフォロワーいたもんな。学校だったもんな。夢か、そっか。
…………そっかぁ。
…………。
やばい、また泣きそう。
確か都合よく激辛焼きそばあったからせめて激辛で泣いたことにしよう。そうしよう。
精神科の先生に言われた通り、確かに夢はありえないほど頻繁によく見るようにはなった。悪夢を見るとはよく聞くけど、今のところビビるような悪夢は見てない。
うん、悪夢じゃない。だってその時は本当に嬉しかったんだよ。
本当に。
嬉しかったのになーぁ……。