【NYM】Prospect Ranking 2023オフ【1~3位】※初投稿
初めまして!take3/ffMnCと申します。New York Mets(以下メッツ)とJeff McNeilのファンです。
今回は、チーム組織に大きな転換点となった今シーズンのメッツにおいて、非常に充実したプロスペクト達の紹介企画を行っていきます!
※タイトルにもある通りnote初投稿になりますのでお見苦しいところあるかと思いますが、優しく見ていただけますと幸いです。
はじめに
投稿者について
私は2019年頃からJacob deGromとAndrelton SimmonsをきっかけにMLBを見始たメッツファンです。プロスペクトやマイナーについては多少スタッツを追う程度で、MiLB.TVやX等で頻繁に動画を追っているわけではありません。
ですので、選手の評価に際しては主にスカウティングレポートと周辺の記事、マイナーでの成績を中心に記述しますのでその点ご容赦ください。
今シーズンのNewYork Mets
皆さんご存じのことかと思いますが、今シーズンのメッツは開幕前の期待とは裏腹に怪我や主力の不調、若手の伸び悩みが重なり勝ちきれずにいました。6月に7勝19敗と大きく負け越し、現地6/24日エンゼルスとのEduardo Escobarのトレードを皮切りに保有年数の短い選手たちをプロスペクトとトレードする動きに出ました。
結果としてFrancisco AlvarezやBrett Batyらが卒業したメッツのファームシステムが再構築され、2025シーズン以降のコンテンドに向けて足場を固めることが出来ました。このあたりのことは MLBトレード日記さんが当時わかりやすくまとめて下さっているので、ぜひこちらもご覧下さい。
それでは前置きが少し長くなりましたが、さっそくランキングの方に参りましょう。
Prospect Ranking【1~3位】
1位:Luisangel Acuña(ルイスアンヘル・アクーニャ)-全体38位
【概要】
今季NLMVPに輝いたRonaldAcuña Jr. の弟で、2018年7月にIFA(国際フリーエージェント)としてTexas Rangers(TEX)に入団。今夏のトレードデッドラインでMax Scherzerの対価としてMetsに加入し、そのままチーム内プロスペクトランキング1位となった。
【打撃・走塁】
全てのツールでMLB平均以上を期待できるオールラウンダー候補。特に今季AAで57個・成功率85%を数えたスピードツールは一級品で、MLBでも十分に通用するでしょう。
打撃面はパワーレス気味ではあるもののスイングスピードは速く、うまくいけば20HRを狙うポテンシャルはあります。スイングは一見豪快ですが、テイクバックはコンパクトなため見た目の程の粗さは無いでしょう。高打率をマークできるかは怪しいですが、アプローチは良好でK%も18.0と許容範囲内です。
打率の面では劣るかもしれませんが、現在メッツに所属しているStarling Marteの全盛期のような中距離ヒッターかつ機動力のあるプレーヤーになって欲しいですね。
【守備】
持ち前の身体能力からSS守備も評価は高いですが、Francisco Lindorがしばらくはレギュラーを務めるため2BかCFへのコンバートが既定路線でしょう。マイナーでも2BやCFを経験しているのですが、個人的には2Bのレギュラーとなって欲しいです。
【総評】
総合力が高くどこかのツールが通用しなくても別でカバーできる且つ、攻守両面でMLBトップクラスになれる素質があることで、フロアとシーリングの高さを両立しています。内野のレギュラー候補であったRonny Mauricioの離脱もあり2024シーズン中のMLBデビューが見込まれていますが、チームの雰囲気を変えるような大きな活躍を期待しています!
※バッティングフォームは兄Ronaldと結構似てる
2位:Drew Gilbert (ドリュー・ギルバート)-全体52位
【概要】
今夏のデッドラインでJustin Varlanderとトレードでメッツに加入した外野手。テネシー大学出身の22年ドラフトの全体28位(アストロズ指名)で、高校時代は投手としての評価も非常に高かった。
【打撃・走塁】
マイナーでの成績からもわかるように非常に選球眼に優れたバッターで、コンタクトと打球速度にも長けています。GB%(ゴロ率)が高めなことが欠点でしたが、メッツ移籍後の打撃成績向上に伴って大きく改善されました。ホームランバッターというよりはライナーを量産型で、先ほどのAcuñaと同様に中距離ヒッタータイプと言えます。
平均より上のスピードツールを兼ね備え居るため、バッターとしてMLBレベルでも十分通用するでしょう。
【守備】
外野守備も堅調で評価は高いです。今シーズンはCFでの守備機会が最も多いのですがコーナーにも満遍なく出場しているため、昇格後のポジションについてはチーム状況によるところでしょう。もともと投手だったこともありアームツールは強く、Brandon Nimmoがいずれコンバートされることも考慮すると、そのままCFに残れるだけのフィールディングを維持してほしいところです。
【総評】
現時点でも完成度が非常に高い、MLBレギュラークラスに余裕で手が届きそうなプレイヤーです。2022年にドラフトされて順調にステップアップしてるところからも適応力は高そうですし、デビュー直後からの活躍が期待できます。MLB昇格は早くても24年シーズン後半からになると予想されますが、現状のロースターにはNimmo以外確固たる外野レギュラーも居ないので早くそのスポットを埋めてほしいです。
3位:Jatt Williams(ジェット・ウィリアムス)-全体78位
【概要】
2022ドラフトでメッツから全体14位指名を受けたテキサス州ロックウォール・ヒース高校出身の内野手。今季はマイナー3階層でプレーし、ポテンシャルを披露した。
【打撃・走塁】
約171cmと小柄ですが、選球眼とスピードに長けたリードオフタイプのスキルセットの持ち主。今季52回の盗塁企図で失敗は7で、成功率は86%と非常に高水準です。四球も104を数えておりBB%は19.4とこちらは規格外の数字を記録しています。MLBで100打席以上立った選手の今季トップがヤンキースのAaron Judgeで19.2%なので、いかに高水準なのかが理解できます。
また、スイングスピードも速いためスピードと合わせて長打も見込めます。パワーに関しては今季13HRを記録していますがそこまでアップサイドは見込めないとされており、10本打てるかどうかといったところです。ただ打席・塁上でプラスを出せることには変わりなく、今のスタイルを継続してMLBまで到達できればオールスタークラスも夢ではないでしょう。
【守備】
メインのポジションはSSですが、CFも21試合180イニング程守っています。身体能力が高いためフィールディングでもセンスを見せていますが、肩が強くないため適正ポジションは2Bと言われています。ただLindorも肩が強くないなりに守備でプラスを出し続けていますので、MLB昇格時のポジションはSSも含めてチーム状況に依るところでしょう。
【総評】
典型的なリードオフタイプの選手で、特にアプローチに大きな強みを持っているためMLBでも通用する可能性は高いと考えられます。AAでは適応するための時間が少なく成績を落としていますが、そこは来季腰を据えて乗り越えてもらいたいところです。ETAは2026で少し先ですが、来季次第では2025シーズン中の昇格も見えてくるので、成長と活躍に期待したいですね!
まとめ
今回はプロスペクト上位3人について取り上げさせて頂きましたが、共通して伸長がそこまで高くない、且つアプローチが優秀でパワータイプで無いという特徴がありました。偶然なのか作為でこうなっているのかは知りませんが、この手の打者はシティ・フィールドで活躍しやすいタイプだと思うので、彼らには非常に期待しています。
本来であれば5位のKevin Paradaまで取り上げる予定でしたが想定より時間がかかってしまったため3人のみ取り上げましたが、今後もオフシーズンの話題とプロスペクトを中心に取り上げていく予定ですのでどうぞよろしくお願いします!
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。次回はプロスペクトランキングの続きを挙げる予定ですので、よろしければそちらもよろしくお願いします!