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三十路男一人旅、パリコレ時のパリのここだけ押さえとけなぶらつき方 ②


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①はこちら


フランスー2 マルモッタンモネ美術館

前回はモネの壮年期の作品を見るべくオルセー美術館を訪れた。

他の名だたるアーティスト達の作品に囲まれつつも、モネの作品は埋もれることなく輝いていた。

オルセー美術館の作品からはモネの絵に対する情熱と、段々と自分の画風を確立し印象派という方向性に向かっていく様子と背景を理解できたかと思う。

さて、今回は世界最大のモネコレクションを誇るマルモッタンモネ美術館で中年期のモネの作品を鑑賞していきたいと思う。

マルモッタンモネ美術館
営業時間
水木金土日 10:00-18:00 火 10:00-21:00
休館日:毎週月
入館料
10.20ユーロ

主要な観光地が集まるパリの中心地から少し離れ、ブーローニュの森に向かって西を目指す。(この森がなかなかの森なのだが、それはまた別のお話で)

最寄の地下鉄La Muette駅から歩いて10分程、パリ16区の、パリならではの可愛らしい家々が並ぶ閑静な住宅街を、少し入ったところにマルモッタンモネ美術館がある。

駅から美術館までの道のりは、都心の観光地とは雰囲気がガラっと変わり、観光客ばかりではなくこの地域に住んでいる人々を沢山見掛ける。

パリ市民の生活を肌で感じられるような静かな住宅街です。ちなみに僕の友人の家も一人、この家の近くにある。

添乗員が付いているツアーなどではなかなか訪れない場所で、場所もパリ郊外な事もあり他の美術館のような混雑も無く、"知る人ぞ知る"という雰囲気だ。

この美術館は名前の通りモネの作品がメインの美術館で、ほぼモネを目当てとした人たちしか集まって来ない。

美術館もこの街並みに溶け込むようにひっそりと建っているのだが、駅から美術館までの道はほぼまっすぐなのだ。

美術館は昔の屋敷を改造して作られているようで、誰かのお家に邪魔しているかのような気持ちになる。

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上階

階段を上って上の階に行くと、そこにはモネ以外のマルモッタン家のコレクション、ベルト・モリゾやマネの作品が多く並んでいる。

フランスのお屋敷のレイアウトや書斎、ソファや家具などのインテリアなどとともに作品を堪能する事ができ、当時の時代にタイムスリップしたかのような感覚になれる。

そもそもこの美術館の発端はマルモッタン氏の個人的なコレクション。

僕はもっとこじんまりとした”画廊”のイメージを抱いていたので、予想以上に広い館内に驚いた。

しかし、モネの絵画目当てで来たのに、モネを1枚も見ないまま屋敷の地上階を回り終わってしまった。

一体はモネの絵画はどこに展示されているのか?


地下

地下への階段を降りると、圧巻の光景だ。

右を見ても左を見てもモネ、モネ、モネ。モネの作品オンリー。

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印象派というネーミングの由来にもなった作品「印象、日の出」もこの美術館にある。

(残念ながらオーストラリアに貸し出し中で見られませんでした)

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オルセー美術館にあった若い頃のモネの作品に比べ、独自の画風を習得し印象派として確立してきたのが分かる。

また、日本でも大変有名な晩年に描かれた連作「睡蓮」の構想が既に始まっている事がうかがえるスケッチも残されている。

ぼんやりとした明るい色合いの作品から、段々と暗い色合いの睡蓮に至る流れを見ていると、モネの人生や心中を考えてしまう。

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このマルモッタンモネ美術館で、僕のお気に入りは「ロンドン、霧の国会議事堂」。

霧に包まれた河辺と、そこにぼんやりと描かれた国会議事堂のシルエット。雰囲気、色合い、シルエットでロンドンだと分かる表現力に脱帽させられる1枚。

モネは、仏英戦争の際にフランスでの兵役を逃れる為にロンドンで暮らしていた事もあるらしい。

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他の有名な美術館に比べて圧倒的に来客数が少ないので、ゆっくりと作品を見て回る事ができる。

地下のモネコレクションのホールにはベンチも多数置いてあり、座りながらじっくりと作品を眺めて考え事をしたり、写真を撮ったりする事もOK。

また、土産コーナーが大変充実しています。やまっけ多いなあ。

というのも、モネがメインの美術館なので販売されているのがほぼモネのグッズ。

他の美術館やお土産屋さんでは見た事が無いようなランチョンマットや服も売っていたので、レアなモネグッズをお探しの方にもおススメ。

「印象、日の出」のポスターが欲しかったのだが売り切れとの事で、「ロンドン、霧の国会議事堂」と合わせてポストカードを購入。

パリ中心とは離れている上に、周りに他の観光地も特に無いので、行こうかどうしようか迷ったが、来て良かった。

地下にある世界最大のモネコレクションは、一見の価値有り。

帰り道に見えるエッフェル塔が最高。

時間に余裕があり天気が良ければ、飲み物などを買っておき、マルモッタンモネ美術館を見た後にブーローニュの森でピクニックをしながら作品に思いを馳せるのも良いよ。(でもね、夜はだめだよ、この森は)


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③に続く


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Bisei Iwamoto
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