惚気の代わりの事実確認
こういったお声をいくらかいただいたので、30過ぎのおっさんの惚気にどれだけ需要があるかわからないが書いてみることにする。恥ずかしい話でもあるので途中から有料だが、懐と時間に余裕のある方は購入していただけると幸いである。需要があれば続く…かもしれない。
ラブストーリーはゆっくりと
2022年の11月13日、意外な人から突然連絡がきた。
始まりは社交辞令とビジネスの提案だった。
彼女の提案はこうだ。「ゆる学徒ハウスを盛り上げるために、別館の方に出て裏話をしたい。」ありがたい申し出だし、こちらからも3次選考参加者に声をかけるつもりでいた。断る理由がない。ぜひ!とお願いした。
ゆる学徒ハウスとは、堀元見氏によるYouTubeチャンネル開設オーディション3次選考として、10人の男女が共同生活 (テラスハウスごっこ) をして相方を見つけるという企画。
別館はその3次に進めなかった学徒たちで作ったチャンネルで、僕はそこで館長をしていた。相席落徒と称して、憧れと嫉妬を込めて本館の動画にチャチャを入れていたのだ。
しばらく実務的なやり取りが続き、ラインの連絡先を交換してDMが終わっている。今となってははるか昔のことのように感じるが、まだ半年そこそこしかたっていないというのだから驚きだ。
僕は勘や霊感といったものが全くないし、信じてもいない人間なので、この頃は純粋に仕事相手としか認識していなかった。ゆるVR学徒のかぐさんがあとで
「LE0さん、最初の飲み会 (2022年9月4日) の頃からなんとなく夏生さんのこと好きそうでしたね」
と言ってきたが、もちろん彼女は参加していないし、彼女について言及したことすら覚えがない。未来を見てきたとでも言うのか君は。だとしたら君こそ占い学をすべきだ。
そうだ、飲みに行こう
無事にオンラインでの収録も終わり、せっかくなのでお酒でも、という話になった。以前からお互いが酒好きであるということはTwitterでも知っていたし、ウィスキーの知識は彼女の方が圧倒的にありそうだ。せめて僕のおススメの焼酎バーを紹介し、そのあと2件目はバーにでも行こう、という話になった。
待ち合わせの日までずっとラインのやり取りをしていた。鈍感な (そして決定論者でもない) 僕はまだ、運命に気づかない。
ところが約束があと1週間まで迫ったある日、それぞれが人と会って、早めに、それも近くで解散したと知った。一杯だけのつもりが、案外話が弾み、終電を逃し、結局朝まで彼女の行きつけのお店をはしごした。
彼女は、思っていたよりもずっと気さくで話しやすい人だった。「ゆる書道学の人」として、書道やアートについての話を聞きたいと思っていたのだが、彼女自身の人柄にも興味を持った。行く先々の店の人たちとのオープンで朗らかな関係も、彼女の人柄を反映していたように思う。むしろ彼女の距離感の近さに戸惑いさえした (堀元さんが彼女のことを「ギャル」と言ったのは、こういうところを指してだろう。理系男子には刺激が強い)。
賢く、明るく、美しい人だと思った。天真爛漫という言葉もよく似合う。
そもそも僕は美人が苦手だ。
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