脚本を書き切るための超効果的な10のエクササイズ vol.3
5. 展開のアウトラインを作成する
アウトラインの作り方は大から小へ。
物語の各アクトを説明する文章作りから始めます。各アクトごとに主要なアクションについての一文が出来上がれば、そこから理想的な3、5文の文章を書き出すことができます。
主要な一文を書き上げたら、それを分解します。アウトラインの文章が「乗組員が銀行強盗を成功させる」であれば、それを個々のシーンに分解することができます。まず、乗組員が銀行に到着する。そして、捕まりそうになったときのシーン。このように、シーン事に、それぞれのシーンを一文で表現します。そうやって一つひとつのアクトを膨らませていくうちに、物語の方向性が見えてくるし、次のステップも見えてきます。
6.ドラマチックなスルーライン(本筋)を描く
どんな物語にも複数の筋(始まりから終わりの一貫した流れ)を構築する機会があります。それが本筋とサブプロット(小ネタ)です。むしろ、小ネタがあったほうがいいです。小ネタがないと、素っ気ない物語になってしまい、観客の興味を引くことができません。小ネタを入れる場合、それぞれの小ネタがどのように展開するかを知っておく必要があります。小ネタは本筋を豊かにする為の増幅剤のようなものです。そこで、フローチャートを使って、小ネタをマッピングしてみましょう。
まず、物語の本筋から始めて、本筋の中で起こる各事象を最初から最後までチャートにして書き出します。次に、それぞれの小ネタが生まれるために何が起こるかを考える。それらを本筋と平行して、タイムライン上にプロセス・フローチャートとして書き出す。そうすることで、物語の因果関係が見えてきます。
このチャートはお気に入りの映画で分析してみるのもオススメです。どのように物語が構成されているのかを理解するのに大変役立ちます。
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