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モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.12 参考作品「地獄の黙示録」&「パルプ・フィクション」

「地獄の黙示録」

マーロン・ブランドはモノローグのあるシーンを演じいさせたら最高の役者の一人です。フランシス・フォード・コッポラの最高傑作の 1 つである地獄の黙示録では、ブランドが演じるカーツ大佐がベトナム戦争での経験を振り返る印象的なスピーチをします。

こちらは少し番外編です。

実はブランドは撮影の際に台本を一度も読んでいないため、自由に即興で演じました。それが最終的に、真に不滅の演技につながりました。

全体として、地獄の黙示録でのブランドのモノローグは、俳優としての彼の才能の証です。困難にもかかわらず、彼は今でも話題になり、尊敬される演技を披露することができました。

モノローグが作品に与えるインパクトを知るのにとても良い作品だと思います。

参考分析

  1. 即興性: 台本を読まずに演じたことで、生々しさと真実味が増している。

  2. 演技の深さ: 戦争の恐怖と人間性の闇を探求する、深遠な演技を見せている。

  3. 映画への影響: この演技が映画全体の雰囲気と主題を強化している。。

  4. キャラクターの複雑さ: カーツ大佐の狂気と洞察を同時に表現し、複雑な人物像を描き出している。

このように、ブランドのモノローグは、俳優の才能と即興性が結びつき、映画全体に大きな影響を与えた例といえます。それは時代を超えて観客の心に残り、映画史に刻まれる瞬間となりました。

「パルプ・フィクション」

名作『パルプ・フィクション』において、クリストファー・ウォーケンは、わずか数分の出演時間でも観客を魅了する能力を証明しています。キャプテン・クーンズ役を演じるウォーケンは、若きブッチ・クーリッジに、クーリッジ家の代々受け継がれてきた時計の歴史を語って聞かせます。

参考分析

  1. 物語の展開: 時計がベトナムの捕虜収容所からクーリッジの父親に渡るまでの旅を、緻密に描写しています。

  2. 衝撃的な内容: クーリッジの父親が時計を直腸に隠して死んだという衝撃的な事実を、淡々と語ります。

  3. 演技の巧みさ: 短い出演時間にもかかわらず、強烈な印象を残す演技を見せています。

  4. キャラクターの個性: キャプテン・クーンズという個性的な人物像を、短時間で鮮明に描き出しています。

  5. 映画全体への影響: この短いシーンが、映画全体のトーンや雰囲気に大きく貢献しています。

ウォーケンのこのモノローグは、短い出演時間でも俳優の才能と脚本の力が結びつくことで、映画に忘れられない瞬間を生み出せることを示しています。彼の独特な話し方と演技スタイルが、この一見すると脈絡のない話を、映画の重要な要素に変えています。

このシーンは、『パルプ・フィクション』の中でも特に印象的な場面の一つとして、多くの観客の記憶に残っています。それは、ウォーケンの卓越した演技力と、タランティーノ監督の独特な物語の語り方が見事に融合した結果といえるでしょう。



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映画のメトダ
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