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初めて脚本を書く君へ【物語を分析する】②ファーストアクトを知る

3.ファースト・アクト


いよいよ、ここから本格的な映画分析に入ります。
まず、アクトとシークエンスをきちんと分けた後、その後詳細に分析していきます。
それぞれのアクトの終わりは基本的に転換点や大きな出来事の後にきます。

おそらく、図の用に大きく3つに分ける事が出来ると思います。
そして、その後、各シークエンスが何処から何処までであるかを把握できたら具体的に各シークエンスで何が説明されているかを知っていきましょう

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ファーストアクトで注意してみていくのは以下の事です。

ⅰ.映画の中のメイン登場人物は誰か?

 彼らからどのような印象を受けるか?
その印象の理由は何か?具体的な行動、言動を見つける。

例えば主人公はとても神経質な性格だとしましょう。
映画では必ず、主人公が神経質であると説明されている具体的な行動が描かれています。

例えば、机を曇り1つ無く磨いた後に、リモコンをきちんと並べる…

例えば、主人公は友人との会話で些細な文法間違いをいちいち指摘して修正しようとする…

この様に主人公の性格、生活などを表す具体的な行動が何処かに描かれているはずです。

また、登場人物同士の関係性も把握しましょう。
どこから、その関係性が認識できるか具体的な行動、セリフを見つけます。

ⅱ.登場人物の日常とは?

メインイベントが始まる前に、登場人物の住む世界を把握します。
この情報は観客がその映画の中で登場人物の考えや行動を理解するのに役立ちます。
  
主人公がどの様な家に住み、どの様な暮らしをしているのか。
どの様な部分から読み取れるか、書き出してみましょう。

ⅲ.イベントが始まるきっかけは何か?主人公の平穏を乱す原因は何か?

物語は主人公に非日常的な出来事が起こる事によって動き出します。
これを "point of attack"転換点と呼びます。 
その為に最初のシークエンスで主人公の日常を描いた上で、主人公にとっての非日常的な出来事を浮き上がらします。

 Ⅳ.何がファースト・アクトの中の見せ場なのか?

 この見せ場は主人公が何がしたいのか決断出来ずに行動を起こせないことで出来る物です。
 観客がこの先の物語に対する希望や恐怖を感じる事が重要です。
 そして主人公が問題を認識し苦悩する姿を見せます。

ファースト・アクトは映画を理解する為の基本的な情報
【だれ?どこで?何についての話なのか?】を観客に提示します。
そしてセカンド・アクトはこのファースト・アクトのラストにある見せ場を受けて開始されます


また、各シークエンスにはメインイベントがあります。
メインイベントとは【最も伝えたい事=目的】を示し、故に物語る為に一連の流れ(シークエンス)を作っています。ですので各シークエンスのメインイベントも把握していきましょう。

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