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モノローグってなに?優れたモノローグを書く方法 vol.7 簡潔にする

モノローグは長いイメージがありますが、だからこそうまく書かれていない場合は観客に "クドイ"という印象を与えてしまいます。

そのために大事なポイントはこちら。

4.簡潔にする

  • 不必要なとりとめのない話は避ける

  • 各行には目的(キャラクターの明確化、プロットの進行、テーマの強調など)が必要

  1. 目的の明確化

    • 中心メッセージ:モノローグ全体で伝えたい核心を明確に定める

    • 優先順位:重要な情報や感情を特定し、それらに焦点を当てる

    • 不要な要素の削除:中心メッセージに直接関係のない内容を除外する

  2. 構造の最適化

    • 論理的な流れ:アイデアや感情が自然に繋がるよう構成を整える

    • 開始と終了:強力な開始と印象的な終わりを設定し、中間部分を簡潔にする

    • パラグラフの構成:各段落が単一の目的や主題を持つように整理する

  3. 言語の効率化

    • 簡潔な表現:冗長な表現を避け、直接的で力強い言葉を選ぶ

    • 重複の排除:同じ内容を繰り返し述べることを避ける

    • 修飾語の適切な使用:必要最小限の形容詞や副詞を使用する

  4. 目的に応じた内容の選択

    • キャラクターの明確化:キャラクターの本質や成長を示す重要な要素のみを含める

    • プロットの進行:ストーリーを前進させる上で不可欠な情報のみを提供する

    • テーマの強調:作品の中心テーマを反映する要素を効果的に配置する

  5. 緊張感の維持

    • ペース配分:情報や感情の密度を調整し、聴衆の注意を維持する

    • サスペンスの創出:必要な情報を適切なタイミングで少しずつ明かす

    • 余白の活用:言葉で表現しない部分も重要な役割を果たすことを認識する

  6. 各行の目的の明確化

    • 行ごとの貢献:モノローグの各行が全体の目的にどう貢献するかを検討する

    • 多層的な意味:一つの行が複数の目的(例:キャラクター描写とプロット進行)を果たすよう工夫する

    • 削除テスト:各行を削除してみて、それがなくても意味が通じるかを確認する

  7. リズムとバランス

    • 文の長さの変化:短文と長文を適切に混ぜ、リズム感を生み出す

    • 感情の起伏:感情の高まりと沈静のバランスを取る

    • 詳細と概要:詳細な描写と全体的な概要のバランスを調整する

  8. サブテキストの活用

    • 含蓄のある表現:直接的な表現を避け、含みのある言葉を使用する

    • 行間の意味:言葉にされていない意味や感情を効果的に伝える

    • 象徴的な言葉:比喩や象徴を用いて、多くの意味を簡潔に伝える

  9. 編集と改訂

    • 初稿の簡略化:最初に思いのままに書き、その後で不要な部分を削除する

    • 読み上げテスト:声に出して読み、自然に流れる部分と不自然な部分を識別する

    • フィードバックの活用:他者の意見を聞き、理解しにくい部分や冗長な部分を特定する

  10. コンテキストの考慮

    • 前後の場面との関連:モノローグの前後の場面を考慮し、重複を避ける

    • 観客の知識:観客がすでに知っている情報を不必要に繰り返さない

    • 状況の緊迫度:緊迫した状況では特に簡潔さが重要になることを認識する

これらの点に注意を払うことで、モノローグは無駄を省いた、力強く効果的なものになります。簡潔さを追求することで、各言葉の重みが増し、観客の注意を引きつけ、より深い印象を残すことができるでしょう。

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