雀聖になるために必要な事
今回は自分が雀聖になるまでに取り組んだ事をもとに、雀傑3〜雀豪3から一歩抜け出して雀聖にタッチするために必要な事についてお話できればと思います。今回お話するのは「受け入れ枚数の話」と「副露ケアの話」についてです。今回の内容は、玉の間において和了率と放銃率の差が10%未満の上達途中の方を想定しています。細かな場合分けなどはしておらず、すでに雀聖に到達されている方や到達する力のある方が実践すると、成績が下がる恐れがありますのでご注意下さい。
受け入れ枚数の話
まずは受け入れ枚数の話について。一般的な何切る問題は、受け入れ枚数を最大に取る問題もあれば、受け入れ枚数を犠牲にして打点や良形変化などに利点を求める問題もあります。それらをごちゃ混ぜにして解くのは、第一感(ぱっと見何が最善かを選ぶ力)を鍛えるには良い勉強法ですが、理論立てて最善を導くにはこれらを分けて考える必要があります。つまり、まず受け入れ枚数を比較して、その上で受け入れ枚数を犠牲にしてでも他を選択するメリットはあるかを考える、という2段階の思考をする事になります。同じ打牌を選択できたとしても、1段階目の受け入れ枚数の比較ができている人と、できていない人とでは、明確に雀力に差があります。この2段階の思考を習慣化するためにも、まずは受け入れ枚数最大となる打牌を考える癖をつけましょう。
受け入れ枚数に関わるセオリーを覚えるに当たって、ウザク式麻雀学習牌効率(ウザク本緑)がおすすめです。自分は雀聖到達後に読んだのですが、もっと早く出合いたかったと思えた本です。下に受け入れ枚数に関わる基本何切るをいくつか作ってみましたので、もしこれが難しいと感じられる方は、ウザク本緑を読んでみるのをおすすめします。
副露ケアの話
雀傑3〜雀豪3辺りを行き来される方の弱点として、最も多いのが他家の副露に対する押し引きです。リーチをされたら潔くベタオリできるのに、副露に対しては「まだ張っていないでくれ」と祈りながら粘ってしまう方が多い印象です。本来であれば自分の手牌価値と比較をしてリスクを取るかどうかを見極めるのが正しい押し引きかと思いますが、ギリギリを見極めようとすると、ついつい押したくなるのが人情ですよね。ですので、まずは他家の副露にオリる事の抵抗感を拭うためにも、「7巡目以降に自分が愚形含みの2向聴以下で、他家の誰かに2副露が入っていれば全てベタオリを徹底」する事をおすすめします。7巡目に他家の2副露は、すでに聴牌しているか、今にも聴牌しそうな状態であることがほとんどです。自分の手が遠くて形が悪い時に、すべて押すのとすべてオリるのとでは、オリを選んだほうが得です。これを徹底する事で、他家の副露に対してオリる事の抵抗感が和らいでいくかと思います。ちなみに上の条件以外は副露を無視していい、という意味ではなく、オリ以外の選択肢もあるので適宜判断が必要という意味ですのでご注意ください。自分は雀豪3時代にこれを実践することで放銃率を14%台から11%台まで下げる事ができました。
まとめ
受け入れ枚数の比較ができて、その上で受け入れ枚数を犠牲にする選択が無いかを考える2段階の思考を習慣化
7巡目以降に愚形含みの2向聴以下で、他家の誰かに2副露が入っていれば全てベタオリ
さいごに
いかがでしたでしょうか。この方法が万人に効く特効薬になるとは思いませんが、私と同じく和了率と放銃率の差が10%未満で悩んでいる方のうち、一定数の方には効果があるのではないかと思います。雀聖を目指して勉強に励まれている方の参考に少しでもなれば嬉しく思います。