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薬価下げ

結局下げんのか~い!
中間年改定もやるんか~い!!

というわけで、以下のポストに様々な声が寄せられておりますので、私も少し触れてみようと思います。

「残念ながら、現場の声は届きませんでした…」
といったところでしょうか。

ただ、“薬価を上げれば流通が改善する” はもしかしたら幻想かもしれないな…とも個人的には思っていて。
当然、今よりはマシになる可能性もありそうだけど、変わらないもしくは今よりも悪化する可能性だってあるんじゃないかと思っています。
それぐらい、現在の流通不安は様々な要素が絡み合った複雑怪奇な状態で、もはや薬価だけでどうにかなる問題ではないんじゃないかな。

まぁ、それでも薬価を下げちゃったら流通の改善はより一層遠のくような気はしちゃいますけどね。感覚的に。
いや、現状維持すら困難で壊滅的なダメージをうける可能性も否定できないんだけど。


現在の出荷調整の連鎖って、根本的に薬が足りないってのもあるとは思うんだけど、“現場の不安感” が影響している部分も大きいと思っていて。
例えば「薬局在庫一ヶ月分だと不安だから二ヶ月分にしよ」をみんながみんなやりだすと、製薬会社は瞬間的にとはいえ通常の二倍量を製造しなくちゃいけなくなるわけで。
「それって普通に無理じゃね?」って思っちゃうんですよね。

そういった意味では現場の不安を和らげる施策もそれなりに効果がありそうな気はしているんだけど、悲しいかな、ポストの反応を見ている限りでは薬価下げは逆効果なんだよなぁ。


薬価の引き下げは何も流通の問題だけを見ているわけではないでしょうし、政府なりにいろいろと分析した結果、利するものがあるからこその動きなのだと思います。

もしかすると現在の流通の問題に関しては、「もともとは製薬会社の不祥事が発端でしょ?」と、「お前が始めた物語だろ?」と、「責任の所在は我にあらず」と、薬価の上げ下げとは完全に切り離して考えている可能性すらあるような気もします。

あー、こりゃ極寒の時代はまだまだ続きそうだなぁ…などと考えていたら次のような記事がでました。

最低薬価は引き上げるんか~い!

これは特に後発メーカーにとっては一筋の光ですかね。

全体では下げるけど最低薬価は引き上げる。
ここが国としての落としどころなのかな。

あとはどういう形でまとまるか。
その着地点を見守り、これからに備えましょう。

おしまい。

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