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「NIT」と「ラクール」と「日医工」と
「ヒルドイドローションのジェネリックで「NIT」は置いてますか?」
そんな問い合わせがとある皮膚科さんからありました。
「あります (`・ω・´)キリッ」
このやりとりをきっかけに、その皮膚科さんから紹介され「NIT」を求めて私の薬局へいらっしゃる患者さんが着々と増えています。
特定の薬局への誘導とも受け取れる行為ですが、「あそこの薬局に行きなさい」ではなくて「あそこの薬局なら在庫があるみたいですよ」ぐらいなら、まぁグレーだよね?
さて、このやりとりの発端。
「ラクール」や「日医工」などを使ってはみたものの、においや使用感が全然違っちゃってなんとかならんか?
そんな相談がちらほらあるみたい。
そこらへんの変更を一回挟んでの流れなので、制度が始まった10月ではなく、11月~12月のこのタイミングでの動きになっているわけですね。
やはり、長期収載品の選定療養の疑義解釈にあった
“基本的には使用感などについては医療上の必要性としては想定していない”
の一文が強力な縛りになっているよね。
今だったら全メーカー出荷調整かかっているんだから、対応する薬局さんも嫌がる患者さんには “提供困難” で先発品で渡しちゃえばいいのに…って私なんかは思っちゃうんですけどね。
ちなみに現時点で「NIT」の入荷はかなり渋くなってきている現状があります。
今から新規で採用しようとしても、おそらく難しいでしょう。
そんななかで「NIT」の採用を見送った薬局さんは今どういう戦いを強いられているんだろうか…
ただなんとな~く薄ぼんやりと抱いている感覚としてあるのは、「NIT」の存在自体を知らない薬局さん、結構あるんじゃないか疑惑。
もちろん先発品とまったく同じなどと言うつもりはないのですが、ヒルドイドローションから後発品への変更を提案するうえでは外せない品目であるように思うんですよね。
「NIT」の存在を知らされず、負担増を避けるために他社ジェネリックで妥協している患者さん、じつは結構いるんじゃないかなぁ…と、そんな思いに駆られたところで文章を閉じたいと思います。
おしまい。
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