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ヘーゼルナッツの四季2023
はじめに
ヘーゼルナッツの木は耐寒性が非常に強く、病害虫にも強く栽培がとても簡単でしかも収穫は落ちた実を拾うだけとネットで知り、無性に自家栽培して採りたてを食べてみたくなり興味本意で育て始めました。(2019.6月〜)
しかし、実際は思ったほど容易ではなく様々な問題が起きましたがそれはさておき、実がなるまで10年くらいはかかるだろうと覚悟はしていたのですが、苗木を植えて3年目の昨年(2022年)から少しずつ採れ始めました。
2023年の四季の様子を写真付きで記載いたします。(文章が苦手なので短文で。)
これから育ててみたいと思っている方に「へーこんなふうに実がなるんだ」と思って頂ければ幸いです。
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ヘーゼルナッツの木は落葉樹なので当然冬は全て落葉し枝だけになります。
そのため余計に雄花だけが目立ちます。この雄花は前年の夏ころから成長を始めます。自分は育ててみて初めて知りました。とても興味深いです。
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開花と芽吹き
雄花は遠くからでも目立ちます。正確には雄花序(ゆうかじょ)と言うそうで雄花の集まりだそうです。また、雌花は逆に全く目立たず目を凝らさないと見つかりません。とても可愛らしく咲きます。よ〜く見ると赤いイソギンチャクのようです。
花が終わり3月下旬に芽吹きが始まりました。今年は暖春の影響でかなり早かったです。
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実を結ぶ
雄花からはまるでスギ花粉のような黄色い微細な花粉が風で飛び出します。受粉がうまく行き着果しました。まるでコンペイトウのようです。葉の下側に隠れていました。
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実の成長
少しずつ大きくなってきました。(ヤムヒル)
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急速に成長し、実(堅果)はだいぶ大きくなりました。この段階でもうかなり硬かったです。
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7月は6月と比べ実の成長はそれほどないようでした。まだ色は白いですがだいぶヘーゼルナッツらしくなってきました。
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色づき
色づきが始まりました。全ての実(堅果)が同時に色づいて行くのではなく、同じ木でも色づきが早く進むものもあれば、進みが遅く白いままのものもありました。
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落果
熟して落果が始まりました。
見た目はまるでどんぐりですが、どんぐりとは全く異なる仲間だそうです。大きさはどんぐりよりはやや大きいです。
ちなみに落果している実(堅果)の品種はサカジャウエアです。
サカジャウエアの実は形が整い綺麗です。
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実(堅果)はほとんど落果してしまいましたが、10月になっても木の成長は続きました。
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紅葉
11月中旬になると鮮やかとは言えませんが、それなりに紅葉が始まりました。ハレシェリーゼンの雄花序の成長が目立ちました。
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落葉
12月に入り気温の低下と共にだいぶ落葉が進み木が寂しくなって来ました。
その代わりに雄花序が目立つようになって来ました。
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収穫
今年の収穫は8月中旬〜9月下旬頃でした。落果したものをその都度拾い集めるのは結構大変でしたが、昨年(植え付け3年目)と比べかなり収量が増えました。おそらく5倍以上は採れたと思います。
また収穫した実(堅果)は非常に硬く手で割ることは困難なため道具は必須です。写真はナッツ専用の割り器で愛用の道具です。
値段の割には使い勝手がかなり良いです。昨年ア○○ンで購入しました。
殻を割って中身をプライパンで炒って食べたり、そのまま生食したりしましたが、今まで食べたことのない味でほのかな甘みと香ばしさがあり風味豊かでとてもおいしく頂きました。
最後に
ヘーゼルナッツの木は病害虫には強いと聞いていましたが、あくまで自分の経験ですが、ほったらかしでの栽培では難しい(無理)と実感しました。
なぜなら、カミキリムシやコガネムシに幹や葉を食害されてしまったからです。さらに厄介なのはカミキリムシの幼虫で木の内部を食害し木を枯らしてしまいます。自分は途中で気づき処置をしてなんとか枯れる一歩手前で済みましたが、木は弱ってしまいました。
害虫対策は来年も必須になると思うので対応策を模索中です。(試行錯誤は永久に続きそうです。逆にそこが面白いところでもありますが。)
機会があれば別の記事で自分が経験した問題点や対応策などの詳細を書きたいと思います。(その際は有料記事とさせて頂くかもです。)
この記事をお読み頂き、興味が湧いた方は是非ヘーゼルナッツを育ててみてはいかがでしょうか。きっと面白い発見があると思います。
自分もやっていますが、地植えのみならず鉢植え栽培も出来るそうなので。
本当に文章を書くということは難しいですね。最後までお付き合いして頂きまして、大変ありがとうございました。