偽物のパラサイト隕石にご用心
某フリマサイトや、酷い場合は専用の販売サイトを立ち上げている石屋ですら、偽物のパラサイト隕石を販売していることがあります。
よく見るのがケニアのセリコ隕石と偽って隕石ですらない作られたパラサイト隕石を販売しているケース。
カンラン石がカラフルで見慣れている人は違和感を覚える見た目をしていますが、気づかない人も多いのか結構売れてしまっているようです。
ちなみに本物のセリコは比べてみると全然見た目が違います。
どうして偽物が流通しているかというと、おそらく海外のサイトで中国人が大量に偽物をセリコ隕石として販売していることが原因だと思われます。
中国人から偽物を購入した日本人が、偽物だと気づかずにセリコ隕石として販売している可能性もあります。
もちろん、確信犯で安く入手できる偽物をセリコ隕石として販売してお金稼ぎしてる悪い人たちもいます。
見た目の違いさえ分かれば偽物を掴むことは極限回避できますので、見る目を鍛えて騙されないようにしましょう。
番外編①
某フリマサイトには色々な隕石が出品されています。
下の画像はジェパラ隕石のビーズとして売られていました。
下の画像が本物のジェパラのスライスです。
ジェパラはカンラン石が透明で美しく、宝石として加工されることでも有名なパラサイト隕石です。
しかし、ビーズのカンラン石は透明感0です。
また、ジェパラは風化が特に酷い隕石で鉄質部分は酸化鉄に変わっています。そのため、メタリックな銀色の部分がありません。
銀色の部分もありますがくすんでいます。
本物のジェパラの事を知っていれば、ジェパラのビーズは明らかに偽物であることが分かります。
もし、偽物が隕石だとしてもジェパラではなく、特徴からおそらくセリコだと思われます。
セリコは回収量が2.8tと多く、錆びやすい隕石のため、このように他の隕石の名前で売られていることもあります。
これだけ見た目が違うのだから騙されないだろうと思いますが、意外と騙されて購入している人はいます。
知らない隕石を購入する場合は、購入前にその隕石の特徴を確認しておいたほうが良いです。
番外編②
下の画像はアドマイヤ隕石として売られていました。
下の画像が本物のアドマイヤです。
偽物のアドマイヤはカンラン石が丸みを帯びているのに対し、本物は少し角ばっています。また、細かなカンラン石が沢山点在しているのもアドマイヤの特徴ですが、偽物にはそれがありません。
では偽物が何かというと。。
どう見てもセリコです。本当にありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?