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セイバー今さら観終わったので、聖剣の本数だけ良いと思ったところ書き出してみた。

お久しぶりの投稿、そして初の特撮感想。
第2弾も“いつかの明日”にはあるかも♡

というわけで早速タイトル通り、書き出してってみるよっと。
聖剣の本数って何本だったっけ…

1.夏映画との通奏低音

 18話とかで視聴切った状態のまま映画観に行ったからセイバーの文脈としては全く理解してなくて、どちらかというと「平ジェネFOからのメタフィクションの流れかなぁ、こういうの好き」とか思ってたんだけど、まさかの本編に通じるというね。今まであったっけ?

 結局、一貫して「決められたものにいかに個人として抗うか」っていう話をしてたわけじゃないですか。大きいものでは「全知全能の書」、小さいものなら「神代家の掟」とか。で、夏映画でもシナリオが決められた物語世界の登場人物の振る舞いに焦点が当てられていたと。
 言ってしまえば自己決定論なワケで、ボクは普段あんまり好きじゃないんだけど、セイバーの場合、後述のマスターロゴスとかバハトとか対照点をきちんと示してたから賛同するかしないかはともかく上手くまとまってたなっていう。

 本編ではさらに一歩踏み込んで、物語の独創性・想像力ってところにも最終決戦で触れられていて、ああそういう話がしたかったんだとなてり。

2.デザスト

 全体として世界救済とかデカい話になった時に、最終回がイマイチだけどその数話前にめちゃめちゃミクロで綺麗にまとまる回とかあるじゃないですか。「カブト」の神代剣のラストとか。「セイバー」で言うならデザストのラスト(43話)がコレだと思ってます。

 デザストは特に幹部でもなければ大きな流れに影響するほどの強さがあるわけでもないし、「コイツは何?」って感じなわけだけど、その無価値なところがデザストなんだって話だよね。
 現実世界でも物語でも、何らかの役割を持つヤツしか登場しちゃいけないのかっていうと、「フィクションであってもそんなキレイにまとまってないんだから現実においてもそうだよね」みたいなことを伝えたいがために登場したキャラかと思う。
 でもこれもまた役割を持ってしまうから、ただただ内山昂輝の「カラミティストライク」を聞かせるためのキャラだったんだと思う。これも目的を持ってしまうから、違うのかもしれない。

 ちな、豚骨ラーメンにおける紅ショウガは価値ある派です、そもそもあんまり食べないけど(聞いてないw)

3.川津明日香

 ヒロインが強ければ視聴モチベは続くって「ソクラテスの弁明」に書いてあったけど、まさにそう。

 セイバー放映前から知ってたけど、顔もスタイルも強いモデル上がりが変顔やら体張ったりでそこだけで価値創出してますよ。
 グラビアは意外と興味ないかも。

4.スターウォーズ

 最終回近辺はコレやりたかっただけですよねっていう笑 

 飛翔真が穴に落ちたのはEP1のオビワンだし、47話のワンダーワールド全員集合!はEP6のラストだし。
 ホントに鬼滅とSWやりたいだけでできた作品なのでは…?

5.神代兄妹

 普通にデュランダルいる?って思ってた。ゼンカイコラボ回までは。

 戦隊に出るのが硬派のこの2人だったことで以後ぶっ壊れて、セイバー内のギャグにも絡めやすくなって、そのギャグ自体も面白くなったわけで。それまで一般人のクソつまらん会話を無理に笑わさせられてるみたいな質だったけど、やっとフィクション作品のギャグになったなっていう。

 あとは、サーベラの変身音がすこ。ネオジャポだし。

6.剣捌き

 序盤は変身した後クルクルやってんの長いしウザいなと思ったけど、後半になっていくとやっぱカッコいい。カッコいいは正義。

 剣士設定で生身でも一応戦えるからアクションシーンの幅も広かった。

7.マスターロゴス

 一貫してキモかった。見事な怪演。

8.視聴者投稿

 1000%オタクとキッズしか投稿してないのがホントによかった。
 
忘れられない物語、自分はなんだろうな…。

9.バハト

 みんな大好き2000年ボッチさん。大事な人を仲間に惨殺されるっていうなかなかなトラウマ持ちに「なんであなたは変わろうとしないんだ!」っていう自己決定論の申し子・神山飛翔真さんは酷だと思うんだけど、それに対して綺麗な回答をしたわけではなくボカした最期だったのが良かった。変化は急にじゃなくても良いんだよって感じで。

10.「仮面ライダー」ソロモンとストリウス

 彼らに仮面ライダーさせられたっていうのはこの作品の強みだと思う。

 ソロモン≒マスターロゴスなら「決められた家の使命に抗う」、ストリウスなら「クリエイター」っていう、本作のど真ん中のテーマで主人公たちと共通点を持ちながら、その進んだ方向がまるで異なるってところで彼らが仮面ライダーになったのは大きいし、彼らがそうなったことでライトサイドの「悪と共通点を持ちながら~」っていう仮面ライダーの定義的な要素も強まったと思う。

11.多人数ライダー

 結局、平成生まれ平成育ちなのでこれが好き。一斉変身上等。

 「組織に裏切り者がいる~」みたいなしょうもない内ゲバが嫌いだから視聴切ったていう負の部分もあるけどね。

おわりに

 以上、聖剣の数と同じ11個の長所を書き上げてみました。「めちゃめちゃ傑作だった」、「痛みに耐えてよく頑張った感動した!」とかはないんですけど、ただ叩いときゃいいとも思わないんですよね。
 聖剣にも格があるように個々の論点の強度にも差があるのです。

 いずれ、加筆粛清、いや修正しまつ…
 ゼロイチファミリアに負けたくない。


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