【みんはや】パラレル問題を作ってみよう!
こんにちは。アースホール佐藤です。
突然ですが、パラレル問題ってありますよね。問題文が「ですが」で繋がっている、ある種の引っ掛けクイズです。代表的なのは以下のようなものですね。
「日本で一番高い山は富士山ですが、世界で一番高い山は何でしょう?」
パラレル問題は濫用は好ましくありませんが、引っかかるのを見ると病みつきになる楽しさもあります。今回はこのパラレル問題作問を学んでいきましょう!
1.パラレル問題の暗黙のルール
パラレル問題には暗黙のルールがいくつかあります。型からあまりに逸脱したものは、不快感を与えてしまいます。みんはやのガイドラインにも記載されていますが、ここでも基本として紹介していきます。
・問題文は「〜ですが」で繋げる
まあ、当たり前ですね笑。この問題はパラレルですよ、という事を明示するのが大事です。他にも「〜ますが」「〜に対し」でも可です。ちなみに「ですが」の後に、「では」は必要ありません、「ですが」が既に接続詞ですので、「では」もあると接続詞の重複となります。
・関連性を持たせる
「ですが」で繋がった前と後ろの文の内容に関連性が無いと、パラレル問題として成立していません。例を挙げます。
ザ・悪問です笑。前の文の対比項目が「江戸幕府」「第三代」なのに対し、後ろの文では項目が「アメリカ大統領」「初代」と2つもすり替わっています。前の文からの推測は不可能で、ただの嫌がらせと化しています。変える項目は1つにするのが良いでしょう。それでも「江戸幕府」を「アメリカ大統領」にするのはやめましょう。関連性が薄いというかほぼないです笑
上の問題の場合、「江戸幕府」を「鎌倉幕府」もしくは「室町幕府」、あるいは「第三代」を「第十三代」などとするのが良いでしょう。
・パラレルまでの導入文は簡潔に
「ですが」までが長いと、通常の問題だと思われて誤答を誘発する可能性があります。例を見てみましょう。
ですがまで長過ぎです。「大地の子」もしくは「山崎豊子」の誤答を誘発する可能性が高いです。後ろの部分も長いです。通常のクイズでは問題を豊かにするため、情報を装飾する事が多いですが、パラレルでは簡潔にしましょう。
これくらいシンプルで大丈夫です。パラレル問題の導入は短めを心掛けましょう。
2.パラレル問題を作ってみる
ではパラレル問題を作るにあたって、どんなパターンがあるか見てみましょう。
・〜で一番
最初の例にも挙げた、「日本で一番高い山は〜」の系統ですね。「何かの最初の」でもいいと思います。例としては以下のような感じです。
一番の場合は、後半は二番あるいは一番の形容詞の対義語(例:高い⇔低い)がベタですが、元素番号のような何番が問われるものであれば、百番などでもいいかもしれません。
・地名+東西南北
これもよくあるパターンです。例を見てみましょう。
ベタ問です。後半は名前の響きとギャップがある答えとなるものを選ぶと良いでしょう。上の問題は別の自治体ですが、同じ県だったらそりゃそうだよ、となりますよね。ウラのウラはかけるかもしれませんが笑
・似た名前
一つ上の項目とニュアンスは似ています。例を見てみましょう。
このパターンは色々出来ます。漢字が似てる、音韻が似ている、作品名が似ているなどです。パラレル問題は何気に思い付いた問題が既にある事もザラなので、このパターンが一番新しい問題を作りやすいかもしれません。
・何の略
アルファベットの2〜3文字で略される単語が、元は何なのかという形態です。これはパラレルでなくとも頻出の形態です。例を見てみましょう。
この問題はquizx様から借用させて頂きました。このように後半が対義語になっている単語だとなお良いと思います。
・なんとかの父(母)系
例題を早速見てみましょう。
これもパラレル問題ではベタ問ですね。この系統で新しいのを探すのは大変ですが、安定感はあります。
・数を問う
あるカテゴリーの数を問う系統の問題です。例を見てみましょう。
この例の他にも、スポーツのチーム人数、単位の数などがあります。日常で触れる物事の数に注目してみてはいかがでしょう?
3.おわりに
いかがでしたでしょうか?パラレル問題のパターンは他にもあります。「対義語」「同音異義語」に着目すると作りやすいです。もしかしたら、あなただけが発見できるパターンもまだあるかもしれません。
濫用は好まれませんが、少しあるとスパイスのように効いてくる、そういったものではないかと私は思います。
以上となります。皆様良きクイズ生活を!
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