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「マイケル?ああ、Thrillerの人ね」と思っている人に見てほしいマイケル・ジャクソンの神パフォーマンス3選!

 マイケル・ジャクソンの作品といえば…
みんなは何を思い浮かべるのでしょうか。

やっぱり、Thrillerなのかな~。

世界で一番売れたアルバムであり、赤い衣装とゾンビダンスがとても有名ですよね。ハロウィンが近づく10月の季節には、街やテレビで耳にすることも多くなるのかなと思います。

確かにスリラーは歴史的に見ても、すごい作品であることには間違いではないんだけど。
Thrillerはほんの入り口に過ぎないのに。
他の作品があまり知られていないのが悔しい!
もっと素晴らしい作品やダンスが、マイケル作品の中にはあるんです!

ということで、今日は独断と偏見でファン歴11年目の私が、押したいパフォーマンスを語ってみたいと思います。

1.Billie Jean

これぞまさに!マイケル・ジャクソンの代表曲ですね。
こたえが、「マイケル・ジャクソン?ああ、ビリー・ジーンの人ね」だったら、大歓迎で固く握手を交わしてしまいそうです。

黒いハットに、黒いカーディガン、黒地に白のラインパンツ、片手だけの手袋をつけてマイケルがステージにあらわれて。
特徴的だけどとてもシンプルなイントロが流れただけで。
みんなこれから何が始まるのか、一瞬にしてわかる。
ワクワクが最高潮に達する!
とても特別で伝説的なパフォーマンスです。


始まりは踊りながら歌うマイケルですが、一番の楽しみであり見せ場は、後半にやってくる「ライトの暗転後」にあります。


歌はなし。ダンスのみ。

スポットライトと、ビートと、踊りだけの世界。



コンサートとなると必ずやる演目になります。
というか、これが一番楽しみな人がほとんどなのではないでしょうか。世の中に知られている有名なムーンウォークを見られるのは、実はこの曲でだけなんですよね。

スタイルは完成されているけれど、年代ごとに見ていくと、

どんどん進化しているのがわかるのも面白いポイントです。
しかも、暗転後のダンスは基本的には即興なので、いつも同じものが見られるとは限りません。

ファンのなかでは「この頃が一番最高!」という単純な枠組みを超えて、
「○○年代の、~公演のビリジンが一番最高!」みたいな…
超絶マニアックな会話が飛び交うことがあります。

80年代の初めの頃のムーン・ウォークはまだ修得したばかりで、ちょっとぎこちないです。
本人も「うまくできなかった…」と初披露の出来を悔しがるエピソードがあります。
だけど、90年代、絶頂期になると、
「もはや床が動いているのでは…」と疑いたくなるような、信じがたいほどの滑らかさになっています。

どれだけ練習と研究を重ねているのかも、ひしひしと伝わってきて。
また感動してしまう。完成されていながらも、進化し続けるパフォーマンスですね。いろいろ見比べてみるのも楽しいです。
(ちなみに私は画質ざらざらだけど、韓国公演が好き(笑))

2.Dangerous
アルバムBadの次に出された作品がアルバムDangerousでした。
ThrillerやBadの浸透率は半端ないんですけど、Dangerousになると、日本ではあんまり知られていないのかな?と個人的には思います。

マイケル・ジャクソンってどんな人?と、総合的に知りたい場合、このアルバムを聴くのが一番かなーって思ってます。
一番、やりたいことが安定してるかつ、アーティスト感がしっかり定まり始めた頃に感じるからです。(バッドは若干ぶっ飛んでる)

と、そのアルバムの表題曲にもなっている、
Dangerousのパフォーマンスですね。
ビリー・ジーンの一人で魅せるスタイルから一転、この曲は大勢で均一な動きを見せる「群舞」が見どころ。
スーツ姿にハットで、とってもクールです!

曲自体は3分の1くらいが歌というより、「語り」ではじまり、サビに近づくほど、メロディが出てきて盛り上がりを見せます。
そのダークな感じもよいです。

初めて観た時は、本当にびっくりしました。
こんなに大勢いるのに、一糸乱れず。
そろう。(特に首の動き!!!)
ロボットかな????

振り付けも複雑だけど、いちいちポーズが決まってて。美しい。
あとから知ったけど、ダンサーの身長もみんなマイケルに合わせているんですね。だから、余計きれいに見えます。
余裕があったら、マイケルの隣で踊ってるダンサーとも踊りの緩急を比べてみるといいです。どれだけうまいかわかります。

このひといちおう歌手なんだけど。
本業のダンサーよりうまいってなんなんだろうか~。

このパフォーマンスもいくつかバリエーションがあります。
コンサートはもちろん、テレビ番組でも何回かやっていて、振付や曲の組み方がちょっとずつ違います。これも好みが分かれますね。

新しいアルバムが出るごとに、演目もそのアルバムに合わせて変わっていく歌手が多いような気がするけど、マイケルの場合は演目内容は維持したまま、少しずつ進化させていくスタイルが特徴的かなぁと思います。
新しい曲も聴きたいけど、これは絶対外せないよね!これをやらないマイケルのコンサートなんてあり得ないよね!っていう定番曲がたくさんあります。

にしても、このはじめの二曲の歌詞は、
「ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない。この子はあなたの子よ!っていうけど、絶対にちがうんだ」とか、
「彼女は危険。彼女は悪。」
みたいな、なんか、女の子とうまくいってなんやねー、って内容ばかりです(笑)
というか、基本的に「愛も、お金も、こんなに尽くしたのに。裏切られた!」的な内容の曲多いんですよね。
ちなみに不倫の歌まであります。
それか、逆に超絶純愛な曲も多いです。
一体どういう恋愛をしているんだろうか…(笑)

3.2Bad
厳密にいうと、これはパフォーマンスというよりは、自作短編映画の中のワンシーンです。

Badのミスタイプじゃありません。
正真正銘、「2Bad」という曲の踊りです。

マイケルは自分の作品のことを、プロモーションビデオとか、ミュージックビデオという呼び方をするのを嫌っていました。宣伝用のビデオという枠ぐみではなくて、一個の作品として見ていたからです。
つくった映像作品も映画張りに凝っている物ばかりです。
「ShortFilm」と呼ぶように示唆していましたが、浸透しなかったなー(笑)
ファンは忠実に頭文字をとって、「SF」と呼ぶように心がけてる人が多いけど、なにぶん「サイエンス・フィクション」とかぶるので、勘違いしがち・されがちです。

「2Bad」はもともと短編映画として作られた「Ghosts」のなかの一部になります。
この「ゴースト」は、Thrillerのリメイク版とも位置付けられています。


これ大好きなんですよね~。
なぜか、著作権の権利問題が複雑で、このご時世にVHSしかないという・・・。悲しい境遇の作品であります。
(いまの子どもたちはビデオなんて知らないんじゃないの??)
幸いyoutubeならかろうじて見れます。
すぐ消されるイメージだけど…。



オカルトは一貫してマイケルが持っているテーマの一つになります。
Thriller含めそういう曲が何曲かありますね。
でも怖くしすぎずに、ユーモアを混ぜるところが、マイケル流です。



完成度は、スリラーよりも格段にこちらが上だと思っている。
脚本がnoteでも何度も紹介しているシャイニングの作者であり、アメリカの大御所作家スティーブン・キングっていうのも、注目度高めです。



「ごく普通の人々が住むごく普通の街」の外れに、
「どこか普通ではない場所」があって。
その屋敷に住んでいるのがマイケル・ジャクソン演じるマエストロです。
ごく普通の街の住民は、ごく普通ではないこの人物を村から追い出そうと結託します。冷酷な総長を先頭に、みんなして屋敷に乗り込んできます。


「この町には変人はいらない!いますぐ出ていけ」
という村人たちに、

「僕を怖がらせる気だな。それじゃあ、僕も君たちを怖がらせなくちゃ。
先に怖がったほうが負けだ。」

といって、家族と称するお化けを率いて、はじまるのがこの踊りのタームです。気迫がすごい。

いや、もう、見てもらうとわかるけど。


足。
足がどうなってるのかしょっぱなから全然わかりません。
折れそう。
もう何百回も観てるけど、どういうステップか、ちっともわからないくらいの超絶ダンスです。一流ダンサーたちが考えに考え抜いた結果。
スリラーのレベルじゃないです。
身体的にも結構無理があるらしくて、からだ痛めやすい振付と言われているとか。おお!と思った瞬間には、次のポーズをとっていて。
何回見ても飽きません。

この2Badという曲はDangerousの次の、Historyというアルバムに入っています。「おあいにく様。せいぜい喚き散らしてろよ!」みたいな…うーん日本語にすると、すごく違和感のあるセリフなんだけど(笑)
相手を挑発する内容の曲ですね。

いらいらしているときに、これを大音量で聴くとスカッとします。
ストレス発散ソングです。
でも、単純に荒々しいだけじゃなくて、「一体なんの音を使っているんだ?」みたいな変わった音がいろんなところに散りばめられているところも好きです。

映像的には古いけど、これ以上の感動を誘うダンスは他には観たことがないですね。荒々しいのに終始エレガント。
ストーリーも、途中若干中だるみするけど、最後ぜったい「ええええ!」ってびっくりする仕掛けがあるので。
フルバージョンもぜひ。(怖いの苦手な人でも、私的にディズニーのホーンテッドマンションが行けるならいけます)
このハロウィーンの季節にあわせておすすめです。

以上が私が押したいマイケル・ジャクソンの神パフォーマンスでした。

本当は、もっと他にもかっこいいビデオもあるし、おおここはもっと語りたい~って脱線しそうなのをこらえているところもたくさんあるんですが。


今回はダンスが本当に超越されている物を選んでみました。

お読みいただき、ありがとうございました。

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