リバプールFC観戦記
アンフィールドは最高のスタジアムだった
2/7~2/12でイギリスに旅行に行っておりました。
2023年の夏、ここ数年で一番好きになったサッカー選手であるソボスライがリバプールへ移籍。
リバプールのオフィシャルメンバーシップである友人と「リバプールに試合見に行けたらいいね」と話した数か月後、チケットが取れたと連絡が。
(リバプールの試合のチケットは本当に取れない)(ホスピタリティチケットで値段は£360。ポンドから円に直してみてね🎵)
多分ここで行かなかったら一生海外行かないと思い、イギリス行きを決めました。
この友人に加えイギリス在住の友人と3人でアンフィールドで現地観戦。
この2人とは高校時代からの仲です。
「海外サッカーが好き」という共通点で繋がった2人。
駅から学校までの通学路で週末の試合結果や贔屓チームの現状について語り合い、水曜日になったら当時週刊だったfootballistaを回し読み。
AKB48とともに僕の青春に海外サッカーは欠かせない存在でした。
月日は経ち社会人となり、友人2人はヨーロッパに住むようになる。
ヨーロッパにサッカーを見にいくなら今が一番良いタイミング。
ただ自分は二の足を踏んでいた。
現地でヨーロッパのフットボールを堪能したいという想いに対して語学が拙いことによる自信の無さが自分にブレーキをかける。
お店での注文ですら怪しいのに行って大丈夫なのか…怖い…
でもソボスライの移籍が後に引けない状況を作ってくれた。
マジでここで行くしかない。
友人からチケットが取れたと連絡があったその瞬間から覚悟を決めました。
2月はこのイギリス旅行が最優先。
10〜20代の間画面の中でしか存在しなかった欧州サッカーを現地で見るということはこれまでの人生で最大のハイライトになることには間違いなく、絶対に逃せないし逃したくない。
アイドルオタクはもう十分やってきたしこれからもできる、リバプールでサッカーを見るのはこの先あるかどうかすらわからない。
しかも青春時代を共にし人間としても尊敬している友人2人と一緒に憧れの地でサッカーを見れるなんて。
今月おもろそうなアイドルのライブが多かったのも事実。
ただ人生には推しメンより大事なことが存在する、正直。
推しメンたちには申し訳ないけど自分には自分の大切なものがあったのです。
2024年2月10日。僕は確かにリバプールに居ました。
当日のリバプール ライムストリート駅は赤いものを身につけていた人で溢れていました。
我々もリバプールのユニフォームやマフラーを身に付け拡張工事により6万人が収容できるようになったアンフィールドへ向かう。
アンフィールドに向かう前ホテルにチェックインしたのだけど受付の人がユニフォームを身につけている我々を見て色々話してくれた。リバプールFCの存在の大きさを改めて感じました。
アンフィールドに着いたその瞬間、本当に来たんだ…!という感動が自分を包み込みしばらくずっとふわふわした状態で過ごしてました。
スタジアムすぐ横にあるオフィシャルストアは人でごった返しており近くのステージではバンドが演奏している。
ジャンクリーゲートではみんなが記念撮影をしており近くの家の壁には選手の絵が描かれていた。
なんか実感湧かないなぁ。
食事を済ませ(ホスピタリティチケットでは食事が付いてくる)いざスタジアム内へ。
自分は本当にアンフィールドに来たのか?
本当にアンフィールドに来てしまったんだ。
いつも画面の前で見ていた光景が。現地では見ることができないんじゃないかと心の底で思っていた光景が。そこには広がっていました。
ここからはテンション上がりっぱなしでずっとそわそわしていたと思う。
少しでも現地の空気を自分の中に取り込みたかった。
バーンリーの選手がウォーミングアップでピッチに入ってきた時のブーイングで「ほんまに来たんや」って改めて実感し、リバプールの選手がウォーミングアップで入場した時のみんなの拍手でちょっと泣きそうになりました。
アーノルドが、ロバートソンが、ジョタが、遠藤がそこにいる。
まずはパス回しのテンポの速さに度肝抜かれ、続いて各選手のシュートスピードの速さに感心し、ロバートソンとアーノルドのクロスを生で見られたことに感動してました。
ウォーミングアップ終わりピッチを後にする選手たちへの拍手でテンションは最高潮に。
選手入場前にメインスタンドの様子を見てたんですがみんなすでに立っていることに驚いた。
メインスタンドの観客がみんな立つって日本ではあまり見たことなかったんですよ。しかも選手入場前に。
ここでファンの熱意、愛の深さを感じることになりました。
選手入場。
チームチャントからのYou'll Never Walk Aloneのおなじみの流れはリバプールFCの血と魂を十分に感じることができた。
今でもちょっと信じられない、あの場に自分が居たことが。
ちゃんとYou'll Never Walk Aloneの歌詞は覚えてきたのでしっかり歌いました。
ついに現地で歌うことができたんだ…!
客観的に見たら前半は攻めあぐねてたもののリバプールがセットプレー中心に3点もぎ取りしっかりと勝利した、という試合だったと思う。
ただ現地観戦は本当に楽しかった。
後ろに座っていたお兄さんが典型的なイングランドのフットボールファンで、叫び声とともに唾が自分にかかっているのもわかるぐらいだったんだけどそれも気にならないぐらい楽しかった。
そこにボールが出ればいいな、ってところにちゃんとボールが行く。
アーノルドは守備は良くなかったけどロングレンジのパスは最高だった。
あのパスを生で見れただけでも現地に行って良かった。
自分が座っていた位置はアンフィールド・ロード・スタンドのメイン側だったので前半はロバートソンの攻撃参加する様子がよく見えた。
いて欲しいところにいるし距離感が本当に絶妙。
両サイドバックのプレーがとても印象に残っている。
そして忘れられない、ジョタの先制ゴール。
決まった瞬間のあの歓声。
6万人の歓声の迫力は凄まじく、人生であれだけの声の圧力を感じたことは無い。
この試合特に印象に残っていた出来事でした。
失点したときはあれだけ盛り上がってたのが嘘のように静まり返っていた。(バーンリーのゴール裏以外)
そのコントラストに驚きつつ。
ディアスの2点目のときはVARのチェックが入るというレアな経験もしました。
中継見てる時はそんなでもないけど現地にいるとめちゃくちゃドキドキするな。
特に映像も流れないので(そもそもアンフィールドにはデカいモニターは無い)どこをチェックしているのかもわからず。
ゴール決まったときとゴール認められたときの2回楽しめるからこれはこれでありなのかもね
ヌニェスの愛されっぷりは笑っちゃうほどすごくて、隙あらばヌニェスコールが鳴り響いてた(シュート打つだけで前線でボールキープするだけでファール受けただけでヌニェス!ヌニェス!ヌニェス!ヌニェス!)
でも3点目のゴールは最高だった。
あれだけ首振ってゴールに叩き込めるストライカーはあまりいないのでは。
後半は遠藤がとても良く、良いボール奪取やパスを見せていたこともあり後ろのお兄ちゃんたちが「Endo!」って叫んでいたシーンが何回かありました。
終了間際の交代時にはリバプールファン総立ちで拍手。
実力でファンに認められて拍手喝采を受ける姿にとても感動しました。
観客みんなの目線がピッチ上に向いておりひとつひとつのプレーにしっかり反応するので90分間ダレずに見ることができたし反応できるだけのプレーを選手たちは見せてくれた。
プレーに対するリアクションが本当に熱かったよ。
コールリーダー不在でチャントは自然発生。
みんなサッカーを見に来てるんだなと感じました。
試合の流れを読んでのチャントは見事だったな。
みんなのベクトルが同じ方向を向いているからこそあの雰囲気が出せるのだなと思いました。
後ろに座っていたお兄ちゃんはめちゃくちゃチャント歌ってたし審判に対してめちゃくちゃ文句言ってたしFワード死ぬほど叫んでた。
ただ言葉の内容からちゃんとサッカー見てるんだなと感じたしリバプールを勝たせる想いが伝わってきてその熱意は見習わなければと思った。
(野次の良し悪しはさておき)
最高の選手たちに最高の観客、夢のような90分でした。
試合後のクロップのセレブレーション、いつもはKOPスタンドのみだったけどこの試合は全スタンドに向けてやってくれて嬉しかった。
またこの試合はアンフィールドの最多動員数を更新したみたい。
次に6万人の声の圧を体感できるのはいつになるのだろうか。
日本人ってネガティブな感情から入りがちだと思う。
自分自身斜に構えることが多いんだけどもっと感情に素直になってもいいのかなと感じた。
イングランドはフットボールが根付いている。
みんな楽しそうだった。
応援にガチになるのも否定はしない、でも根底にはやっぱり楽しさが無いとダメですね。
最後に、僕をイギリスまで引っ張り出してくれた友人たちに特大の感謝を。
それでは。
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