【暗号資産の基礎知識(8)】イーサリアムクラシック
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JapanStep公式noteで連載でお届けしている「暗号資産の基礎知識」。
前回のイーサリアム(Ethereum)に続き、今回はそこから分裂して誕生した「イーサリアムクラシック(ETC)」について学んでいきましょう。
イーサリアムクラシックが誕生したのは2016年。すでに流通が始まっていたイーサリアムからハードフォークにより分裂した暗号資産です。
ハードフォークとは、主に暗号資産のアップグレードを意味する言葉として利用されています。ブロックチェーンのプロトコルに規定された検証規則を緩和することによって発生するブロックチェーンの分岐のことです。
分散管理された暗号資産は、ネットワークを構築するノードを最新版ソフトウェアへアップグレードするかどうか、選択を迫られます。結果として、アップグレードを行った暗号資産とおこなわなかった暗号資産が2つに分岐することになりこれを「フォーク」と言います。
フォーク下2つの暗号資産の間で互換性がなくなることを「ハードウォーク」と言います(互換性を保った暗号資産のアップグレードは「ソフトウォーク」と呼ばれます)。
イーサリアムクラシックが生まれた背景には、The DAO事件がありました。イーサリアムの分散アプリケーションの1つだった「The DAO(Decentralized Autonomous Organization:自立分散型組織)が、スマートコントラクトの脆弱性を突かれてハッキングされ、約60億円相当が盗まれてしまった事件です。
イーサリアムの運営は、ブロックチェーンをハードフォークさせることでハッキング自体をなかったことにしようと試みましたが、こうした介入は、Web3的ではない中央集権的という主張が一部で起こり、非中央集権的な暗号資産を目指し作られたのが「イーサリアムクラシック」です。
機能的な違いは、ほとんどなく、イーサリアム同様、スマートコントラクトと呼ばれる機能を実装。一方で、IoT分野に力が入れられており、ブロックチェーン技術とIoT技術の融合も期待されています。
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