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メタバースには「広告」という巨大市場が眠っている!#2

ハロー!メタバース!

今回は、メタバースにおける「広告」について考察します。

結論から言うと、メタバース(VR空間)の広告市場は、めちゃくちゃ大きなポテンシャルがあります。ここは、相当美味しい領域になるだろうと確信しています。

現在、オキュラスストアのアプリは、ほとんどが有料となっています。具体的には、下限500円~上限4,000円くらいです。スマホの無料アプリに慣れきった私たちは、高いな~!!!と文句を言いたくなります。しかし、これは考えてみれば当然です。アプリ開発には多額の費用がかかるので、完全無料で公開したら大赤字です。そもそも、スマホのアプリが無料であることの方が不自然なのです。

では、なぜスマホのアプリは無料なのでしょうか。言わずもがな「広告収入」というカラクリがあるからです。皆さんが、スマホゲームをしているとき、冒頭や画面の端に企業や個人の広告が流れているのを見るでしょう。あなたの目に触れることを期待して、広告主がスマホゲームに広告費を払っているからです。「うっとおしいなあ~」と思うかもしれませんが、そのおかげで無料でゲームを遊ぶことが出来ているのですから、文句は言えません。なるほど、見事なエコシステムではないですか。

この構造自体はスマホ以前からありました。その代表が地上波テレビです。どうしてあなたは、ニュース、ドラマ、野球中継などを無料で見ることが出来るのでしょうか。もちろん、スポンサーが広告費を払っているからです。新聞や雑誌も似た収益構造をしています。

このエコシステムが上手く回れば、強力な成長循環が生まれます。

面白いコンテンツがある
→参加(視聴)する人が集まり、メディアの価値が高まる。
→広告がたくさん出稿される。
→メディアにお金が集まる。
→さらに面白いコンテンツを作れる。
→参加する人が増える・・・

こうして成長してきたのがテレビであり、グーグルであったのです。

同じことが、必ずメタバースでも起きます。しかし、今はなぜそうなっていないかと言えば、まだまだメタバースの住人が少ないからです。広告モデルは、多くの参加者がいないと成り立ちません。視聴率0.0000001%のテレビ番組には、番組制作費を賄えるほどにはスポンサーが集まらないことは想像できます。

ただ、遅かれ早かれメタバースの住人は、広告を出すに値するほどに増えます。そうなると無料のコンテンツが増え、ますます住人が増加します。アドレナリンで頭がおかしくなるくらい、大チャンスです。では、どのように「メタ広告市場」に参入するかが焦点となります。

テレビ、スマホ、メタバース。メディアが変われど、広告の本質は変わりません。広告モデルには、およそ3つのプレイヤーが存在します。

①メディア
②代理店
③クリエイティブ

①メディア

広告を出す場所を「メディア」と言います。それがどんな形をしていても、人を集めることに成功すれば、そこに広告価値が生まれます。
メディアは大きく2つに分けられます。一つは、Googleといった「プラットフォーム」。もう一つは、ゲーム・WEBサイトといった「コンテンツ」。前社のプラットフォームは、勝てば莫大な利益が出る一方で、勝者総どり方式になる宿命にあります。結局は、GAFAM的な巨大企業が圧勝すると見ています。
コンテンツであれば勝算はあります。例えば、立体物を集めたデータベースが色々と出てくることが予想されます。おそらく、メタバースにおけるWikipedeia的なものも出てくるでしょう。立体の生き物が多数あり、それを観られたら面白いではないですか。既存のWikipediaが百科事典であるとすれば、メタバースのそれは博物館です。そんな風に、人が集う空間をプロデュースできれば、大きなメディアになるでしょう。

②代理店

広告主とメディアを繋ぐ広告代理店も必ず必要となるでしょう。それが人かプログラムかは分かりませんが。既存の代理店の代表は「電通」です。テレビ放送局とクライアント企業の間に立って、調整するのが彼らの生業です。VR空間でもそういった役割は必ず生じるでしょう。
今はメディアになっているサイバーエージェントも、当初は代理店として始まりました。オン・ザ・エッジ(後のライブドア)の堀江氏が開発した広告プログラムを、企業に販売していたのが藤田晋なのです。偶然だそうですが、「エージェント」とは文字通り「代理店」です。代理店業は、ヒューマンスキルのウェイトが大きいため、プログラミングやエンジニアリングのスキルの無い人でも、成功する可能性が大きいと思います。

③クリエイティブ

広告は人の興味を引かなくてはなりません。だからそこに、ディレクターやデザイナーといったクリエイターが必要となります。紙の時代の花形は、平面に描けるグラフィックデザイナーでした。それがテレビの時代になり、CMを作るクリエイターがもてはやされました。間違いなくこれからは、「3D」でクリエイティブが出来る人の需要が高まるでしょう。VR空間は現実の物理法則から自由であるため、できることが飛躍的に増えます。既に、せきぐちあいみ氏といったスターも生まれています。

大まかに3つに分類しました。この3者を中心に付帯するニッチなビジネスもたくさん生まれます。例えば、目線の動きを追って広告の効果測定をする事業や、適切なタイミングで広告を表示するアルゴリズムを販売する事業といった可能性もあるでしょう。それこそ可能性は無限大です。市場のポテンシャルと自分の強みを見極めて、いち早くベットしましょう。

いつの時代も、広告市場は大きいです。なぜなら、広告すなわち「投資」だからです。人が一番金を払うのは、消費でも浪費でもありません。自分のお金をさらに大きくしようと企むとき、つまり投資なのです。
ゴールドラッシュは始まっています。

メタバースでお待ちしています!

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