VRChatで「マノンの朗読会」に参加した話
↑朗読会開始前にワクワクで自撮りするワイ。
めたです。明日からまた仕事モードの頭にしなきゃならないので感動が薄れないうちにnoteを書いています。
2/28(日)、あるイベントに参加してきました。
バーチャル朗読家の海崎マノンさんが主催する「マノンの朗読会」です。
実はこの朗読会、VRChatを本格的に始める前に存在は知っておりました。
というのも、まんじゅうさん主宰のライブ「月と公園とおじさん」のオープニングアクトとして出演しておられてるのをYouTubeの配信で見て、それきっかけでTwitterを探して情報を追っていたからです。ちょうど今年の頭くらいかな。
ベッドで寝転がりながら配信見てたんですけど、配信見てからすぐ起き上がって
「あのオープニングアクトのめちゃくちゃ上手い朗読やってた方、誰???」
って思いながらいろいろ調べた記憶あります。
そこからVR機材を実際に導入するまでちょっと時間はかかったのですが、ちゃんと環境さえ揃えば行きたいと思っていた朗読会。やっと昨日初参加することができたわけです。
で、期待以上の素晴らしい体験をさせてもらって、ちょっとTwitterの文字数では感想書き切れないのでnoteにしてまとめちゃろということです。
しばらく『感動してる勢いで若干まとまりない文章で喋りまくるめたさん』にお付き合いください。
本題の前に身の上話をちょっとさせてください
まず僕のことを知らない人向けに自己紹介をしますと、僕はリアルの方の名義では映画やボイスドラマなどの付随音楽……いわゆる『劇伴』的なものを作るお仕事をさせていただいたりしてました。
その関係上、リアルで役者さんとちょいちょい付き合いがあったりして、企画で一緒になった人やお世話になった人の朗読や劇などのイベントには何度か足を運んだことがあります。
そういうイベントに参加たびに『あ〜…役者ってやっぱりすごいな〜…』と思うんですよね。
会場の空気感とかももちろんあると思いますけれど、なにより上手い人がやるステージは見ている僕らを別の世界にスッと引っ張っていくだけの力がありますよね。
音楽ライブなんかもそうですけど、『同じ時間と空間を共有するような状況で、非現実に限りなく近い何かを得ることができるような』、そういうイベントってすごく力があるなーと思っておりまして。
そういう空間が僕は好きなんですよね。まあ、基本的に制作人間+出不精が重なっているので、めちゃくちゃ頻繁に、とはいきませんが。
「マノンの朗読会」、正直めちゃくちゃ楽しかったという話
さーてこっから本題です。ともかくそういう経験がある私なので、VRで朗読会というのはめちゃくちゃワクワクでした。
昨年は音楽でも配信ライブが頻繁に行われたりと、ライブやイベントの体験が徐々に変わりつつある世の中。そんな中、純粋にVRの朗読会というものがどんな感じなのかに興味がありました。
それに付け加えて言うなら、僕の感性にピカーンと引っかかった演者さんのイベント。まあはっきり言ってそんなの、行けるなら行くしかないわけです。
で、イベント参加の感想を結論から言うと
『VRならではの体験が組み合わさってめちゃくちゃ満足な楽しい体験をさせてもらった。まだ行ってない人がいたら是非行くべし!』
という感じなのですが、具体的にどのあたりが素晴らしかったかをいくつか挙げようと思います。
1. 会場に入った段階からすでに良かった
これはVRならではの体験に近いのかもしれませんが、HMDを被ってマノンさんにJoinすればそこには全く非現実な世界が広がっている、というのがすでに体験としていいものだなあと思います。
リアルでもそうですけど、結局こういうイベントって、会場に入る前から勝負が始まってると思うんですよね。客席に行くまでの間にどれだけ世界観を作れるか、とか、その辺りのことってめちゃくちゃ大事だと思うんです。
クラシックのコンサートなら正装のスタッフが笑顔で案内してくれたりとか、ライブハウスなら通路にめちゃくちゃライブのポスター貼ってたりとか、内装をめちゃくちゃ工夫したりしてますよね。
僕なんかもその道中(下手したら家から会場に行くまでの工程も含めて)を結構楽しんだりしています。
某夢の国なんかも並んで待ってる間に暇をさせないような仕掛けがたくさんありますよね。閑話休題。
ワールドに入って本を触ると雰囲気のある洋館風のロビーみたいなところに飛んで、そこでたくさんの人たちがマノンさんを囲んで歓談したり、くつろいだり、思い思いの時間を過ごしているというあの空間。もうこの時点ですでに素晴らしかったです。
本触ったら洋館風の広間にGOできるとかめちゃファンタスティックじゃないですか。軽くテーマパークよ!!!
ワールドもすごく綺麗にできていて、待ってる間暇をすることがなかったのがすごいなーと思います。あんな広いおうち住みたい(夢)
2. マノンさんの演者としてのスキルが高い
『その話題何回するねん!』と言われそうですがこればっかりはマジでマジなので何回でも言います。この人ほんとにすごいです。
純粋に演技力が高いのは言うまでもないですけど、特筆すべきは声色の変化のさせ方。まるで目の前に登場人物の顔が浮かんできそうなくらい、演じ分けが本当に上手で圧倒されます。すげえよ。
ロビーでは物腰柔らかくみんなと歓談していた人が、一度ステージに上がると様々な役を演じ分けながら世界を作り上げるアクターになるわけです。うーん。これは本当にイベントの醍醐味。
ステージもすごくよく作られていて、椅子の高さをうまいこと調整できたりと見る側への気配りもすごかった。僕は持ってるMacの関係上、VRにめちゃ特化したような強いPC環境は持っていませんが、それでもちゃんと楽しめました。
(手前の青いのを操作して椅子の高さをうまく調整できる新設設計)
あと、始まるとみんなマイクミュートをするので、リアルコンサートや朗読劇の観賞で人によっては気になりがちな「鑑賞者の出す音」を極限まで気にせず、マノンさんの朗読に集中できるというのもポイント。
これもVR環境(もっと言えば『オンライン』)ならではのポイントですよね。リアルだと、どう頑張っても人によっては「咳」とか「プログラムめくる音」みたいなの気になっちゃう人もいると思いますが、マイクミュートさえかければその心配が全くないというのはいい。
3/1にも朗読会があるので作品のネタバレは避けますが、作品選びのことも含めてほんとに内容がマジでいいので是非実際に見て確かめてください。VRない人は配信をみるのだ…!
3. 終わった後も良いぞ(これぞイベントという感じ!)
朗読が終わるとみんなミュートを解除して、拍手したり感想を言い合ったりして、ロビーで記念撮影をしてその後は自由解散という流れだったのですが
『あ〜〜〜〜〜〜これこれ!!イベント来たって感じするよね!!!!』
って感じで最高に良かったです。ライブイベントなんかでも、気になったバンドの人とかと終演後に話して意気投合したりするの楽しいんですよね。
同じ空間を共有した人たちが思い思いに感想言ってるのを小耳に挟んで、心の中で
(わかる〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!👉👉👉👉👉👉👉👉)
みたいに同意するのも楽しいです。これぞイベントの醍醐味。
まあ僕は今日はワクワクと興奮で最大級に語彙力を失ったコミュ障マンと化していたのであまりその場の方々と深くお話とかはできなかったんですけど、終演後にマノンさんに
『もう……人生に悔いはないです…………!!!!!😇😇😇😇😇』
と伝えられたのですごくよかった。(実はその後ちょっとお話しする時間があって作品のこととかもちゃんと触れて感想言えて良かったなと思ってます。まあ伝え足りなすぎてnote書いてるのでなんじゃそりゃって感じですけど)
まとめ:期待以上の良い体験。迷ってるなら行くべきよ!!!
『音楽ライブ(クラシックのコンサート含め)に行くのはハードルを感じる』という人を人生で何人も見てきた身としては、やはりこういう一種の劇場型のイベントに行くのに何らかのハードルを感じてしまう人も一定数いるのかなとは思います。
ただ、あなたがもし『マノンの朗読会』にもしちょっとでも興味があって参加を迷ってるなら、一歩踏み出して行ってみることを僕は強くお勧めします。
確かに交流もできるイベントですが、僕は今日緊張とワクワクでガチガチになっててほとんどの時間をマイクミュートで過ごしていました(なにやってんだか 笑)
何が言いたいかというと、「喋れなくても十分楽しめる」し、実際そのイベントを楽しむのに必要なのはマイクミュートなどの配慮を忘れないことくらいであってハードルとか全然無かったです。
強いていうなら自分の心にあるハードルを外しておくくらいでしょうか。一度会が始まってしまえば、あとはマノンさんの実力に身を任せて、朗読を聴きながら世界に浸ればいいだけ。それだけでこれだけ良い体験ができるわけです。
行かないなんて手はないですよ。これ。
音楽ライブなんかもそうですけど、一歩踏み入れてしまえばあとは身を任せて楽しめる、というのがこの手のイベントのいいところです。
僕は自室の椅子を少しリクライニングさせながらめちゃくちゃ楽しく世界に浸ってました。題材選びがまたね……よかったのよ……作品の時代背景なども含めなかなか考えさせられる内容でした。(すぐ深く調べたがるのは表現者の性かしら)
さーて、そんなマノンさんの朗読会は3/1の今日もあるんですわよ!
22時からスタート!ツイートの画像にもありますが、VR会場はQuest対応してないので注意。VR機器の無い方はYouTube配信から見ると良いと思います!
僕は明日は夜勤なので会場行けないんですけど、明日もきっといい会になるはずなので気になる方是非!!!!
以上。楽しすぎてたくさん喋るめたでした。