ひとり鬱からの復活【440/500】
久しぶりの投稿になります。株式会社はこの亀谷です。
1月はずっと体調が悪かったのもありますが、年末から悩みに悩んで、仕事はみんなに任せるぞ!と決めて、実際に任せてみたら、自分の価値を見失い、使い物にならなくなっていました。。。
毎年1月は鬼門ですね。
だいぶん体調が戻り、精神的にも持ち直してきたので、もう一度エンジンをかけ直して頑張っていこうと思います。
そんなこんなで今日は「キャリアの行く末」について考えてみます。
人は歳をとればとるほど、満足できなくなっていく
人間は新しい経験をするとドーパミンが放出され、刺激を感じます。
ただ、ドーパミン的な刺激は一過性のもので、慣れてしまうと同じ刺激では足りないと感じます。
人間は慣れる生き物です。
どんなに美味しいものでも、毎日食べていれば普通に感じるようになってきます。
どんなに楽しいことでも、毎日やっていたらだんだん楽しくなくなってきます。
刺激を追い求めるのであれば、経験をすればするほど、未知の領域に自分の活動範囲を広げていかないと満足できなくなるようにひとは出来ているのです。
仕事も同様で歳をとればとるほど、自分で出来ることが増えてきます。
出来ないというリスクを背負うよりも、出来ることをやっていた方がリスクがないため、リスクのない方向に人は自動的に動いていきます。
しかし、今度は「出来ること」ばかりに着手していると、リスクは低く評価はされるのですが、自分の満足度が全然上がらないという矛盾にぶつかります。
だから、リスクを承知の上で「出来ないこと」に着手して、新しい経験を切り開いていかないといけないのですが、人間の脳は新しいことに対して拒絶反応を示すように出来ているので、身体がなかなか動きません。
自分の脳に逆らってキャリアを築けるか?
さらに普通の人は歳をとればとるほど、背負うものや守るものが多くなります。
社会的地位、家族、今までの生活水準などなど。
そうすると、今度は仕事によって得られる幸福度とその代わりに自分が失うリスクを天秤にかけ始めます。
その結果、辿りつく思考が、
今の仕事をしていれば、面白くはないけれども、今の生活は維持できる。
です。
まぁ、普通に考えて、仕事よりも普通の生活を優先したいと考えるでしょうし、自分ひとりで完結する仕事からの幸福度よりも、社会的な場所が作られているプライベートでの幸福度を考えると、どちらかを選べと言われれば当然の結論だと思います。
そして、仕事は仕事、プライベートはプライベートと割り切り、今できる自分の人的資産を安定運用しだすのです。
理屈はシンプルで分かりやすいので、どうにか出来そうですが、生存に関係ないことは出来るだけ考えたくないという人間の脳の性質上、どう頑張ってもマジョリティは守りに入ります。
この座組があるから、ピラミッド型の組織体制が成り立ちやすく、資本主義が動かしやすいのだろうと思いますが、一方で、余りにも上層部が硬直してしまうと、若手の成長を阻害して、組織が硬直化し、成長軌道から外れる要因にもなりがりです。
ただ経営者は、この仕組みを理解した上で、この感情に打ち勝ち、従業員に経験の場を与え、さらに自分は上を目指さないと、組織を硬直化させ、機能を低下させてしまいます。
会社を立ち上げて7年が経とうとしていますが、見えない先に進むというのは結構大変なことです。
今の会社もただただサラリーマン時代のキャリアをベースにやれることを中心において、仕事をしてきました。
特に新しい価値は何も作り出していません。
これから若い世代に現場を任せ、次に会社として社会に影響を与えるために、自分しかできないことは何なのか。
全然見えていないのですが、また当面苦労の毎日が始まりそうです。
最後に、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を引用して、今日は終わろうと思います。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
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