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「プライド高い」ってどういう状況?

こんにちは。ある人に「君にはプライドがないのか」と言われ、またある人には「あなたはプライドが高すぎる」と言われる浜村です。
私はプライド高いのか低いのか、どっちやねんっていう (^^;

多分だけど、「プライド」という概念は、90年代のトレンディドラマの中にしか存在しない、と浜村はにらんでいます。

90年代のOL(会社で働く女子のことね)は、結婚相手のオトコに「三高」という条件を求めていたそうです。
高学歴、高年収、高身長、三つそろって「三高」ですね。
当時のOLはあらゆる物事を「高い低い」で判断していたので、その勢いで「そういえばさ~、部長ってプライド高いって思わない?」「わかる~」的なノリで、「プライドが高い」という表現が使われるようになったのです。おそらくドラマの影響ですよね。

テレビ業界とか電通とか、バブル期にイケイケドンドンだった人々は、高い低いで物事を判断します。「視聴率が高いか低いか」的な。
そういう発想の人がドラマをつくっていたから、登場人物にもついうっかり「プライドが高い」と言わせてしまったのですね。

当時のOLはテレビドラマばかり見ていました。ドラマの主演はだいたい「三高」という設定ですが、プライドの高いちょっと嫌な脇役が必ず一人はいたものです。ドラマを見ていたOLたちもドラマの登場人物みたいな話し方をするようになり、やがて大衆にも広がります。こうして「プライドが高い」という表現が世の中に定着するようになったのですね。当時の人々はテレビに洗脳されていたわけです。私は大宅壮一みたいなこと言ってますね。一億総白痴化が進んでいた時代の話です、はい。

昨今では、高いか低いかではなく、豊かか貧しいか、が好んで使用されるようです。「豊かな生き方をするために経済的自立が~」とか、「うちの親は考え方が貧しくて~」といった具合ですね。
でも「高い」が「豊か」に置き換わっただけで、その実態はちっとも変わってないですよね。愚痴の言い方が変わっただけです。

所詮、私たち人間の考えることなんてマッチ棒10本で表現できることばかりで、パズルみたいに組み替えたり色を塗り替えたりして、さも新しいものができたかのように自己催眠かけてるだけなんですよね。

そうでしょう、神様?


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