VOWWOW奇跡の降臨~新見さんに捧ぐ
数年前、VOWWOWのイギリス時代の秘蔵音源が山本恭司さん監修の下、Glenn Williamsさんのライナーで「Majestic Live」として発売された。
耳の肥えたイギリスのロックファンを唸らせた世界最高峰のVOWWOWの雄姿。非公式とはいえ、SB音源のレベルで遺されていたのは奇跡に近かったものの、二度と彼らの姿を拝めない、その事実を突き付けられるものでもあった。
しかしその実現不可能な夢が、この週末ついにかなったのだ。
一周忌を迎えるドラムの新見さんを偲んだReunion。
ステージバックドロップのVマーク、
厚見さんのキーボード要塞の機材タワーに鎮座するモニターのVマーク
(しかもわざわざ当時同様のブラウン管!)、
そして上手に捧げられた、新見さんのVマーク入りのドラムセット。
Club Cittaの幕が開いた瞬間、それらを目にして涙腺は緩むしかなかった。
唯一の不安が、コロナ以降めっきり弱ってしまった足腰。
パーソナルトレーニングに通い、予めロキソニンテープをべたべたと貼り、膝にはサポーターを付け備える。ライブ中はアドレナリンが出るのか痛みは感じず、Shout&Shake三昧だったが終演後の反動はこの上なく、足を引きずり駅前まで辿り着いたものの、結局自宅までタクる有様だった。
帰宅後はゆっくり湯船につかり、丁寧に足腰をマッサージと(骨盤職人と中山式快癒器!)ストレッチを行い、ロキソニンテープを取り換え、就寝中の体力回復のためにBCAAを1000mg飲む。
こんな騙し騙しはあと何年通用するのか。。。
いやいや、今は先を悲しむまい!
思えばハードロック・メタルと中学で出会い、高校の卒業アルバムに将来の夢は「世界をめぐるロックスター」と書いた。
音楽を続ける才能にも機会にも恵まれなかったが、聖地ドニントン、ネブワース、メイデン中国初演(日本公演初演に定期テストで行けなかったリベンジ)、メイデンワールドツアーの初日と有難いことに死ぬまでに実現したい夢はかなえて来れた。
そしてまたBucket listの一つが叶ったのである。
以前ドニントンでの知り合った現地ファンのひとりは、
かつてブリストルでVOWWOWのライブを観た、
Amazingのひとことに尽きると熱く語っていた。
「Majestic Live」のライナーデータによれば89年の8月、この音源の次のツアー地がブリストル。
彼はこのHelter Skelter Tourのセットリストを観たわけだ。
「自分も含めイギリスのファンはVOWWOWをイギリスのバンドだと思っている」
「日本の下馬評通り、現在公務員になったGENKI(人見元基)の定年後、何かがおこるとすれば、ぜひイギリスでもライブをやって欲しい」
「GENKIは間違いなく世界最高のヴォーカルだ」
願わくはイギリスで、イギリスのバンドとしてのVOWWOWを観たい!!
Bucket listが叶うまで、あの世は待ってくれるだろう。
Heaven can wait!
↓↓ ドニントンで現地ファンとVOWWOWを語り合った
海外ロックフェス参戦記4|MM (note.com)