EXW杯NRから見るアンリミNRのメタゲームについて

おはこんにちばんわ。しゃるるです。

先日EXW様主催のアンリミテッドNR大会が開催されましたね。
僕も参加し、結果は2-1でオポ落ち。悔しかったけど楽しかったです。


…と、まあそれだけで終わるのも非常につまらないと思ったので、こうして今筆を執っています。

ではなぜそう思ったのか。

理由は単純で、この大会のメタゲームがかなり面白かったからです。

メタゲーム[Metagaming]とは、ゲームデザインの制限や環境の範囲をえた戦略ゲームの外部要因に応じて起こり得る結果の分析から導かれる意思決定のこと。

これはたく言えば"ゲーム外で(もしくはゲームが始まる前に)行われる駆け引き"のことである。戦略という意味での"ゲーム"については下記の記事で丁寧に解説されているのでまずはそちらを読んでみよう。ゲーム理論


メタゲームは政治経済における戦略的意思決定だけではなく、競技や遊戯としての卓上ゲームビデオゲームゲームプレイでもこの概念は広く用いられていることもあれば、意図せず発生していることもある。



卓上ゲームビデオゲームにおける"メタゲーム"は以下のような例が該当する。

チェス将棋で相手の戦法や定石を対局前に予想して対局時に相手の戦術が動く前に封じておくこと
ロールプレイングゲームおいてプレイヤーが既に知っているか事前に調べていたロールプレイ上では知りえない情報キャラクターの設定上は初めて遭遇するモンスターステータス情報ダンジョンの構造…)を元に攻略すること
汝は人狼なりや?」などの推理ゲームプレイヤー間の情報ではなくゲームマスター役の性格や言動から推理すること
カードゲームで相手が使用するデッキ(山札)の構成や要なカードを予想、考慮した上で自身のデッキを構成、選択すること
ビデオゲームの対戦で相手プレイヤーもしくはチームが選択するキャラクター構成を考慮し、その上で自分やチームキャラクター構成を決めること
など…


特にカードゲームにおける"相手の構成を予測して自身の構成を考慮する"というメタゲームの概念は有名であり、一対一の相性が発生する他の対戦ゲームでもその戦略概論が引用されることも多い。この今日カードゲームにおけるメタゲーム概論はマジック:ザ・ギャザリングの生みのリチャード・ガーフィールド氏によって1995年に雑誌のコラム上で提唱されたものが発祥元である。

引用:ニコニコ大百科


メタゲームというと言い過ぎかもしれませんが、メタの回り方とデッキのチョイス択が面白かった。



自分は普段ランクマッチが嫌すぎてさぼっている癖にチームリーグ戦というコンテンツに触っており、ここでメタゲームをやっています。
相手チーム所属選手の使えるデッキを過去の試合やツイッター等で把握、今のマスターデュエルにおける環境を読み、相手が出してくるであろうデッキを予測。そこに対してこちらも当てるデッキを決め、サイドデッキでどこまで仮想敵に合わせてメタをはるか、丸くするかを考慮して試合。
もちろんカードゲームなので実力や引き運で相性の有利不利等が覆ることはありますが、チームリーグ戦にはメタゲームの要素が多く含まれています。

そんなカードゲームにおけるメタゲームをする場で3年弱遊んでいる身からして、今回のNRアンリミテッド大会は

非常に環境としてのメタが回り、デッキチョイスに影響を与え、最終的な環境評価が当初の聞きかじった程度の頃考えたことから多少ずれが生じた。
オマケにこれが「研究があまり進んでいなかったから」という1点のみならず、「人読み、参加者のデッキチョイスの傾向読みも込みでメタが回っていた」というのがとても面白い。

そんなわけで筆を執ってみました。この記事でメタゲームとかNRに対して興味を持っていただければ幸いです。

俺のことを知っている人は読まなくてもいいけど初見さんがいたら一応申し訳ないしな~という気持ち程度の簡単な筆者自己紹介

・高校~大学程度の時に遊戯王に触れる。立ち位置としては「大会にも出るし手札誘発や汎用パワーカードも使うけど好きなデッキを優先してチョイスする」程度のカジュアルより
・マスターデュエルのリリースをきっかけに復帰
・マスターデュエルリリースから半年が経過したころにチームリーグ戦を知ってはまる
・ランクマッチ苦手。最高がマスター2
・NRの民とはとあるきっかけでちょっとだけ仲が良く、NRの知識は配信者の配信に遊びに行っては参加型に参加し遊ぶ程度+TLに他の人よりNRの情報が流れてきやすいくらい
・最近推しの配信者に送り主名を書かずにゲーミングチェアを送ったところドン引きされた


当初想定していた環境

これは一言で表してしまうとメガリスとヴェンデットの2大環境です。

アンリミNR環境を徹底解説 #遊戯王マスターデュエル

EXW所属日本勢最強レベルのNRプレイヤー作成の動画

詳しい内容についてはこれを見てほしいなーと思います。ここではざっくりとまとめていきますね。

・昔開催されていたNRフェスでも強かったメガリスは妨害の強さや初動率、リソース循環力やEXの対応力まで込みで最強であった
・NRフェス開催後新規をもらったヴェンデットがメガリスと並ぶデッキとなった
・メガリスもヴェンデットも、他のNRデッキでは展開の通ったこの2種のデッキを後手からまくることが非常に困難である
・メガリスとヴェンデット双方にメタとして強く機能する汎用札がNRのカードプールだと無い
・結果、アンリミテッドNRはメガリスとヴェンデットの2強環境となっており、この2種類のどちらかをメタに寄せて戦うのがいいのではないだろうか

という内容です。
これに関しては正直ほぼ同意で、このルールにおけるメガリスとヴェンデットのデッキ2つのパワーが他のデッキのパワーに比べても高すぎました。

…と言われてもしっくりこない人もいるかもしれないので、ちょっとこの2種について解説していきます。


メガリスとヴェンデットというデッキについて


メガリス

アンリミNRのメガリスを使う時に覚えておくと役立つかもしれないこと|ドライアドの井村屋

詳しい内容はこちらをどうぞ。


特徴として相手ターン儀式からベトールの着地→フィールドのカードの大量破壊の妨害がいかれてることばかり目につきがちですが、このデッキの魅力の真骨頂は何でもできる対応力と大量に残せるリソースです。

曰く、
あらゆる汎用儀式、シンクロ、リンク、ランク1~10までのエクシーズを使用できる
とのこと。そりゃ対応力高いっていわれるわ。

また、マジで事故りにくいデッキでもあります。
デッキリストを見てもらったらわかるんですが、汎用儀式以外のほぼ全てがメガリスとして動くためのカードなんですよね。

事故率の低さ、対応力、リソース、ギミック単体で出力する妨害の質の高さ。そのすべてが強いデッキらしいです僕はメガリス秒で投げたから全部受け売りです


ヴェンデット

アンリミNRのヴェンデット|しのびたると

詳しい内容はこちらをどうぞ。

特徴としてフィールドにいるヴェンデット下級を素材にすることで儀式体であるヴェンデットスレイヤーに様々な効果を付与して戦うデッキです。

この効果付与が強く、

・1ターンに1度特殊召喚されたフィールドのモンスターを除外する(相手ターンにも使用可能)ヴェンデット・レヴナント

・1ターンに1度フィールドの魔法罠カードを除外する(相手ターンにも使用可能)ヴェンデット・ハウンド

・このカードを素材として儀式召喚された儀式体に対象耐性を付与するヴェンデット・コア

主にこの3種から2種ほどを選択して儀式体であるヴェンデット・スレイヤーを儀式召喚します。

この対象耐性+妨害のスレイヤーを超えるのがめっちゃくちゃにしんどいです。

じゃあ全体除去を打てばいいのでは?と思われるかもしれませんが、ヴェンデット儀式魔法には墓地から除外して破壊を免れる破壊耐性もあります。
アルグールマゼラというターン1の破壊耐性効果持ちの汎用アンデッドもいるため、テキトーにライトニングボルテックスや激流葬等の全体除去で問題なくまくれるかーといわれるとなんとも。

メガリスのようにエクシーズやリンクやシンクロ、汎用儀式モンスターを多量に使用して対応力が高い!というデッキではありませんが、コアorレヴナントorハウンドから2-3種類効果を付与させた儀式体スレイヤーを立たせるだけで先後共に問題なく強いタイプのデッキです。気合いで効果付与スレイヤーを立たせろ。

一応ガダーラ等怪獣やNR界における貴重な手札誘発である応戦するG等はとんでもなく重いというデメリットはありますが、それでもだいぶやってるよりです。

自分は結局今回の大会では知り合いに強い使い手がおり、質問もしやすかったヴェンデットを使うことを決めて練習していたのですが、練習中にディノミ+パニッシュメント+激流葬+相手モンスターの攻撃宣言時に相手モンスターを手札に戻すミラージュフォース2枚を貫通してコア+レヴナント+ハウンド素材のスレイヤーをたたせてサレンダーされたときにやべぇなって思いました。

その他デッキについて


メタルフォーゼ

探したんですけど「NRアンリミテッドにおける」メタルフォーゼの記事がマジでなくてビビりました。うそでしょ?

Pテーマ最強格です。メインギミックでの除去手段の豊富さやリソース、手数、Pテーマにのみ許されたNRの万能無効であるオッドアイズボルテックスドラゴン等が主な強みじゃないかなーと思います。

ただここから書いていくデッキの大半に言えることなんですけど、メガリスとヴェンデットの後手をなかなかまくれないからティアが下がってます。


NRGS


パチンコ
NRにおけるパワーカードであるゴルゴンダやクロックワークナイト、王の舞台のような1枚1枚のカードパワーの高いカード群のみで構成されたデッキです。
こちらはNoRichiesというNR民が作成した独自レギュレーションの大会では研究が進み、結果として上記3枚は禁止や制限になったのですが、アンリミテッドの方ではあまり研究が進んでおらず、よくわかりません。
多分大会の方でも結局招待選手しか使ってなかったんじゃないでしょうか?

応戦やガダーラ等のパワーカードも積みやすいのでそのあたりでやりくりしていくような形になるのでしょうか?マジで使い手がいなさ過ぎてわかりませんでした。


花札衛


マスターデュエル【NR花札衛】デッキ紹介・NR環境考察|真佐まつり

くわしくはこの記事をどうぞ。

クッソ簡単なことを言うとNR界の天盃竜です。

このデッキは後手デッキとしてメガリスとヴェンデットがわんちゃん以上まくれる程度の性能はあるらしいです。

ただメガリスとヴェンデットの2つをまくるのには練度とある程度以上の引きが必要そうだなーとは思いました。

メタビート


アンリミNRにおけるメタビート考察|海老大判焼き

NRにはオーロラアンギラスという他にモンスターがNSされたときに自壊するパキケのようなモンスターがいます。
そのデメリット効果をゴルゴンダや幻影の罠、禁じられた~のような破壊を無効にするカードを使って維持し、打点補助である月鏡の盾やクロックワークナイトでビートするデッキです。
メガリスのベトールやハウンド素材のスレイヤーが馬鹿重く、総評的に先行を取り続けられるならティア-50000000位であり、2強のデッキと違ってプレイングがあまりないのが魅力のデッキという感じらしいです。



回っていったメタゲームについて

ではここからはどのようにメタが回っていったか解説に入ります。
一応僕という人間個人の主観が多く含まれるメタ読みとなるため悪しからず。


アンリミNR序盤

前提条件としてこの大会に本気で勝ちに行くならメガリスかヴェンデット、この考え方自体は最初から最後までぶれることはありませんでした。

問題はどちらを使うかという話。

この話をする前にこの大会の期間等の条件を説明させてください。

まずエントリー開始から大会本番までが3週間ちょっと。1か月ありません。
さらにこの大会の宣伝等も込みで招待選手、ボス選手という枠があり、この枠の選手が時間経過で少しずつ公開されていくような形となっていました。
そしてこの大会は予選3戦後、成績の良い人から順に決勝トーナメントに進出する形をとります。

上の話で何が言いたいかというと
・がっつり練習する時間はあまりない
・時間を確保したとしても前回のNRフェスでメガリスにてとんでもない連勝数を稼いでいたプレイヤーはこの世にたくさんおり、その選手が招待できたときにミラーで勝てる自信が全くない。
・とある選手の参加を確認した時点でその選手の友達であるメガリスが使える銀アイコン複数保持者の参加まで読めた
・3戦しか予選がなく、ほぼ3-0以外決勝リーグに上がれず、2-1だと自分の対戦相手の成績を祈る運ゲーになる

という点。一言でいいますと
メガリスミラーだけは死んでもやりたくないし、かといって事故ってしょうもない負けをするデッキは持っていきたくない
ということです。

その点で回しが(難しいよりとはいえメガリスよりは)わかりやすく、メガリスほどではないにしろ足切り性能がある程度以上あり、メガリスほどではないにしろ事故りにくく、何より顔なじみに有識者がいて質問がしやすいヴェンデットを選択しました。


相性的に「メガリスvsヴェンデットはヴェンデットが有利」だという話を聞いていたことと、ヴェンデットとメガリス双方にささるメタカードが裂け目くらいしかなく、招待選手が増え、使用するデッキの幅が広がればヴェンデット特化意識のガダーラ等のカードは減るのではないかという読みも込みでのデッキチョイスではあります。


僕の思考回路としては「雑多環境→ティア1での足切り、ティア1に最低限度5-6割以上勝率が取れて雑多デッキに有利がついたりイージーがとりやすいデッキ、頭を使わないでいい特異デッキのチョイス」というものがあります。
雑多環境でいちいち雑多な知識のないデッキのテキストをチマチマ確認しながら妨害先を考えたりするだけ無駄だし勝率も取れない、ならいっそミラーの練度差を加味してでも雑多側に回らずティア1をにぎるか、メタビやチェーンバーンのようなデッキを握るかという選択を取るようにはしています。
それを加味しても何でもできてしまうメガリスでのミラーは知識ゲー練度ゲーの色が濃く、メガリス側の知識共有の場が少なくて抵抗があったのですが…

故のヴェンデット。立ち位置や使いやすさ、そのあたりを踏まえたデッキチョイスでした。
というよりヴェンデットであれば下手なデッキであれば全然まくる性能をしていたので、さすがにメガリスヴェンデットの2つか、ここ2つをガンメタしつつほかにも勝てる構築を理論上作成できるNRGS以外の選択肢が頭になかったです。

余談ですがこのヴェンデットというデッキマジで楽しく、NR杯が終わった今でもソロモードで延々と回し続けています。なんだこのデッキマジで楽しい。



アンリミNR中盤(れーてぃんぐ・ふぉー・ますたーでゅえる内による大会)

この世に数多あるDiscordマスターデュエルサーバーの中の一つであり、化け物と淫夢厨の巣窟でもあるこのサーバーにて、EXWの大会前にアンリミテッドNRの大会が開催されました。

れーてぃんぐ・ふぉー・ますたーでゅえる | Vscord


ルールはEXW闘技場と一緒。身内ノリの色が強いサーバーでありますが、母数がとても多いサーバーなので、ある程度のデータになるかなと期待はしていました。
(ちなみに当時の僕は仕事疲れで爆睡しており参加していません。無念…)

そして結果がこちら。


ヴェンデットの優勝者がおらず、NR勢の練度が高いメガリス使いが優勝をかっさらってます。
まあそれに関しては正直練度ゲーであることを想定したため仕方ないかなーと思ってはいたのですが、優勝準優勝共にメガリスであり、優勝者が9-0というえげつない結果を出していることが一番の問題です。
裂け目等の永続が流行るのは想定していましたが、まさかヴェンデットの参加者がが0であるとは思えません。この時期から少しだけヴェンデットティア0!という評価に疑問が出てはいましたが、このタイミングで全員が早々にヴェンデットを切れるほどのものではなかったです。

そして、応戦を有効活用できるクローラーの4位。ここで嫌な予感が自分の中で沸き起こります。

まさか応戦やガダーラ、暗闇を吸い込むマジックミラーや裂け目等、ヴェンデットメタが多めに採用されており、そのうえで練度が高いメガリスにひき殺されたせいでヴェンデット勢が上手く勝てなかったのでは?

ということです。
この鯖で話した感じだと逆張りオタクティア1を回すよりメタる側に回る人も多く、それも影響してこの結論に至りました。

別にこれはEXW杯の前哨戦、環境も違うのだから気にしない方がいい、と思われる方も多いかもしれません。
ただ問題として、EXWをよく見ているような人たちの方が、このサーバーの人たちよりもメタ側に回るし、メタのためにティア1以外に刺さらない変なカードを採用するような人が多いという点です。
これはEXW鯖が悪いとかそういう話ではなく、資産不足の無課金でそこそこしか遊ばない人には良くあることらしく、これがランクマッチの理屈も何もない謎の雑多環境意味不明デッキの原因でもあるっぽいです。

れーてぃんぐ・ふぉー・ますたーでゅえるは「遊戯王自体はレートやスタンのアンリミテッドやリーグ、紙等ある程度いろんなコンテンツとしてやっており、資産も足りてはいる人が多いが、傾向として逆張りするプレイヤーが多い」環境であり、このサーバーでさえメタ側の方が多い(はず)なのですから、本番でメタ側の方が少ないと思おうのはあまりにも希望的観測です。


応戦に関しては引きが強い時にケアするルートを教えてもらっていたのでそこでごましてどうにかする気でしたが、ガダーラ等他のメタはさすがに重いです。
…と、ここまで考えた後、自分の頭にある気づきがよぎります。





NR勢もランクマッチとかやるときにふわんとかクシャとかダイノルフィアとかルーンとかティアラメンツラビュリンスとか、環境に逆張りしてるやつらばっかじゃん…






え?練度の高いNR民はちゃんとメガリスかヴェンデット使ってくれるって思って、ミラーまで考慮してデッキ選択したけど、まさかメタに回ってくる場合もある?






お願いです勘弁してください。


おまけにこのあたりからNR勢から「ヴェンデットそこまでメガリスにガン有利じゃなくない?」という意見が強くなっており、メガリスでヴェンデットがまくれるという話が出てきていました。
前提条件が狂った瞬間、この時点でEXW杯まで残り2週間を切っています


終わった。

【11/29追記】
この記事投稿後、一応れーてぃんぐ・ふぉー・ますたーでゅえるのメンツに大会の状況を聞いてみました。
やはりヴェンデット、メガリスの参加者はあったそうですが、ともにそもそも母数が少なかったそうです。
理由としては

・自分と同じような考えで、ミラーを嫌がった

・そもそもイベントとしての楽しみ方で自分の作ったNRデッキで遊ぶ人が多かった

・noteはあって自分も宣伝していたヴェンデットは使い手が2~3人いたが、メガリスは記事が見つからないor専門的なものが多く、初心者にとってとっつきにくかった

という感じらしいです。
ちなみにメガリスの参加者は優勝準優勝の2人のみ、その2人もやはりNR勢。

読みはある程度当たってはいたとは思いますが、内情がちょっと違いましたね。


アンリミNR終盤

ここからはヴェンデットを回しながら、デッキ選択に悩むことになります。

メガリス→1か月前でさえ練度が足りないと捨てたデッキ。もはや練度上げが間に合わないどころの騒ぎじゃない。

メタルフォーゼや花札衛→聞いた話だとまあやれるデッキらしいがメガヴェの2強に勝てるイメージが浮かばない。

NRメタビ→まともなデッキチョイスしてる対面ならコインになり、ディノミなんかが入る有象無象の罠デッキも重そうであるから論外

新しいデッキ探し→間に合わねぇっつってんだろうが!!!!!!!!


最終的に自分の手札と遊戯王経験からガダーラや応戦ガン積みのGSかヴェンデットで悩みました。

一時期は自分の引きの強さを信じてGSに傾きかけるも、アンリミテッドにおいて研究の進んでいないGSの回答構築が思いつかず、「元からヴェンデットvsメガリスはヴェンデット側の圧倒的有利と思っていたところが五分~事故率まで考慮でメガリスの微有利程度の評価になっただけ。自分のデッキチョイスの考え方を信用してデッキパワーを押し付けるべき」という考えでヴェンデットで心中することに決定しました。


結果



自分の結果は2-1、負けの1試合は先行を取ったもののド事故でターンを渡し、デッキトップマンジュゴッドに喜んでいたら儀式効果に応戦をくらいました。こればっかりは仕方ない。

https://x.com/EXW_MD/status/1860686877273292974?t=DxqszEZcYvx42WW6iQK7_Q&s=19


優勝は前回のNRフェスでとんでもない連勝数をメガリスで稼いでいたSHIGUMAさんのメガリスとなりました。


準優勝はメタルフォーゼを使った棘キッスさん。
NRや通常レギュレーション共に活躍されている方です。銀アイコン保持者で展開系を持たせたら天下一品です。


予選の方の母数で見てみるとヴェンデットは何人かいたものの決勝リーグ進出は1人、ティアリストに載ってないようなデッキも結構決勝へと上がっており、メガリスは招待選手達の練度がやはり異常でしたね。


大会終了後の考察


一言で言うと対応力の高さはやはりウリだったという一点につきます。

最終的に残ったデッキが「有象無象に強く、トップ儀式2枚のメタを食らいにくい」という理由でチョイスされたメタルフォーゼと、デッキ自体が対応力の鬼であり、メタビなどにも幅広く打てるカードである月の書を採用したメガリスであった時点でそういうことです。

・ヴェンデットの評価が異常に高く、そのままの序盤評価を真に受けた人とそれからの1か月弱を追いかけた人でメタカードに差が出ていたこと
・ここまでメガヴェと他のデッキでデッキパワーに差があるにもかかわらずメタ側に回る人が多く、あまり2強のミラーが引き起っていなかったこと

も想定外。
とはいえトップ同士のミラーはコイン>練度>引きであったようには思います。

大会終了後のヴェンデットについて


汎用メタカードを重く受けるのがのしかかりつつ、手札事故がメガリスより引き起りやすいのが致命傷となり、今回の大会ルールだと思うように決勝に上がれなかったのではないだろうかと思っています。というか序盤の評価が異常に高すぎたし、メガリスの事故率の低さを舐め腐っていた。
応戦とかは想定内だったんですけど、メガリスはともかくバーンデッキとかもある中で暗闇を吸い込むマジックミラーまで入れてる人がいたのには面くらいました。


上記のようにで素引きの汎用カードが重いという欠点がある中で、自由枠が2-3程度しかないのもきつかったなーとは思います。
最終的に自分は無理やり41枚にしてハートビーツを3枚採用することで増える想定をしていたゴルゴンダ+αへの回答としましたが、全く働かなかったため微妙だったように思えてしまいますね。
聞いた感じだとアンギラスメタビや罠ビートの方が母数はあったらしいので、そこ読むならここはハートビーツより月の書とかでしたね。

この自由枠の採用カードに関しては、ゴルゴンダが一番輝くアンギラスメタビは月の書である程度回答でき、次点のNRGSはアンリミテッドでのサンプルレシピがないため母数が少ない読みをした方がよかったようにも思います。まあ月の書の選択が頭に浮かばなかったからこれは結果を見た後好きかって言ってるだけなんですけど

いやーーーーでもマジックミラー+ゴルゴンダとか裂け目+ゴルゴンダみたいなのまで考慮しちゃうとハートビーツ欲しかったしここは結果論かなぁ…

ハウンド素材のスレイヤーでマジックミラーや、アンギラス着地時以外はロングゲームになってでも魔法罠は除外できるデッキではあるので、ある程度割り切りなのかもしれません。
ただここまでの3週間メタ読みでヴェンデットメタカードが増殖することは目に見えていたので、そのケアとなるバウンスバック除去は欲しかった…

とかいろいろ書いてて思ったんですけど月の書であればある程度応戦ケアできませんか?強いなこのカード。難しい環境だった…


ただ1つ言いたいのは、当初の評価は高すぎたが、それでもへたなデッキを握るよりは間違いなくこれだったという点です。


「とりあえずコア+何かの効果を持たせたスレイヤーを立たせる」というわかりやすい終着点がある分練習も非常にやりやすく、何の知識もない0から始めた割にはそこそこ回せる程度にはなれたと思います。今回の大会の条件下だとデッキチョイスとして間違いではなかった。

間違いではなかったけど、最適解ではなかった。こんな感じでしょうか。


というかそもそもNR民の逆張りがやばすぎてメガヴェ双方が想定以上に母数が少なくて自由枠どうするかでクッソ困りました。


順張りしろNR民

いつまでもふわんとクシャトリラを使うな

天盃龍を使え。


大会終了後のメガリスについて

練習期間の短さや、メガリスvsヴェンデットの相性の勘違い、ミラーが圧倒的練度勝負になる等の条件がなく、「もう一度この大会が起こったとして何を握るか」と言われたら多分これです。

いやでもミラーやりたくなさすぎるしヴェンデットとどうやりあうかイメージつかねぇなぁ…ほんとか?

最終的に事故の少なさ、変なデッキや罠ビートへの足切り性能の高さで、予選1戦も落とせないこの大会内容だと圧倒的に強かったんじゃないかと思えます。
ヌーベルズ儀式等で意外とヴェンデットに対してもやれるらしい。ほんと信じられないんだけどやれるらしい。
過去使い込んでいた人がいたからこその練度差で倒しているようにも思えるから何とも言えないですね。


こういう特殊レギュは理論値の話しすぎるとよくないかも、とは学びました。
特殊レギュなんだからみんな大体練習不足だし、理論値トークしないのもよくないけど、それでも理論値の信用のし過ぎはよくないですね。

最終的に優勝者は月の書+韋駄天カオスで平均値と対応力を高く保っていたため、とにかくこのデッキの丸さがメリットになった大会だったのだろうなーと思います。

大会の個人的感想

一言で言うとくっそ楽しかったです。


アンリミNRは意外と研究が進んでない部分もあり、その点もメタが楽しく、お祭りでとても楽しめたと思います。

ただまあ理論値を突き詰めるとメガリスやヴェンデットの先行環境にはなることは事実なため、次回以降があるとしてどういう風にやるのかだけは謎ですし、楽しみでもあります。

主催のEXWの皆様、あらためてありがとう。楽しかった!




さて。

今回の大会でNRに興味がわいた皆様へ。

カワイイNR大好きなVに興味はないかい?



https://youtube.com/@masaduel?si=V2gJByWn1NjS0YQs

あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!!うおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


はい。彼女が俺が送り主不明でゲーミングチェアを送られた被害者NRの看板娘です。普段はNo Richiesという、NR競技勢の作成したリミットレギュレーションでの配信等をよく行っています。
とてもかわいくまじめで、銀アイコン保持者です。

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