Youtube再生数1億超えのアフロポップ!(part1)
いつもnoteをお読み頂きありがとうございます!
メロウ&ポップなアフリカ音楽キュレーターのアオキシゲユキです。
Youtubeでアフリカンアーティスト達のビデオを観ていてふと再生回数に目が止まりました。その時聴いていた曲が5000万回超えの曲だったので「結構いってるなぁ」と。
日本だと例えば米津玄師さんなどの人気アーティストが億越えの再生数を叩き出していますよね。だとしたらアフリカ音楽は一体どうなんだろうと思い調べ始めてみると、いました、億越え。しかも9人!
そこで今回は「Youtube再生数1億越えのアフロポップ!」と題し、Part1とPart2の2回に分けてお届けてして参ります!
再生回数の少ない方から順に紹介していきます。また再生回数はこの記事を書いている2020年10月11日現在での数字となっています。
①Korede Bello "Do Like That"
再生回数・・・約1億回
1996年生まれのナイジェリアンシンガーKorede Belloは、国民的ヒット曲「Godwin」で知られるアフロポップシンガーです。7歳から演奏を始めていた彼のステージネームはAfrican Prince。彼の初期の作品は現在のようなアフロポップ/アフロビーツではなく、どちらかと言えばギターポップに近い感じで、初期のジャケット写真には度々ギターが登場しています。
彼の最大の特徴と言えばその歌声の美しさ。特に若い10代の頃の作品では、声だけでは男性か女性か分からないぐらい。最近のビジュアルを見るとだいぶ男臭さが出てきましたが、今年2020年3月にリリースされたシングル「Sun Momi」では、その美しい声質にピッタリなメロウネスを味わうことができます。「Sun Momi」は私個人的にKorede Belloの曲で一番好きな曲なので、メロウがお好きな方にはぜひ一度聴いて頂きたい逸品です。
さて、「Do Like That」は2016年11月にビデオがリリースされ、今年2020年6月に再生数1億回を突破しました。この「Do Like That」にはなんと元デスチャの(という説明すら不要だとは思いますが)あのKelly Rowlandが参加したRemixがあり、こうしたコラボによる話題性も再生数が伸びた理由なのかも知れないですね。良かったらKellyバージョンも聴いてみてください。
②Runtown "Mad Over You"
再生回数・・・約1億1000万回
以前にも一度ご紹介したRuntownの「Mad Over You」がここにランクイン。Runtownのバイオグラフィーについては以前の書いたnoteの記事「今聴きたいアフリカンミュージック」をご覧ください。
2016年のリリース後、アフリカ中のチャートに登場した「Mad Over You」が、遂に2020年2月に1億再生を超えたとパルス・ナイジェリアの記事が伝えています。ビデオに登場する女性モデルのファッションがめちゃくちゃカッコいいので、そちらもぜひ注目して頂けると嬉しいです。
またパルス・ナイジェリアの記事の中には「Mad Over You」のメイキング映像も掲載されているので、ご興味ある方はぜひチェック!
③Yemi Alade "Johnny"
再生回数・・・約1億2000万回
Queen of Afropopと言えばYemi Alade。この「Johnny」は彼女のデビューアルバム「King of Queens」からのリードシングルとして2013年10月に、そしてビデオは2014年3月にリリースされました。この曲は本国ナイジェリアだけでなくタンザニアやケニアなどのアフリカ各国、そして海を渡ったイギリスでもチャートインして国際的な大ヒット曲となりました。
Yemi Aladeのバイオグラフィーも前述の「今聴きたいアフリカンミュージック」の中で簡単にまとめてありますので、ぜひそちらをご覧ください。
④Tekno "Pana"
再生回数・・・約1億3000万回
1992年生まれのナイジェリアンシンガーTekno。彼は8歳から音楽学校でギターとピアノを学び、2013年にDavidoをフィーチャリングゲストに招いた「Holiday」でデビューします。デビュー曲のゲストがDavidoって、レーベル側もだいぶ力が入ってますね。ちなみに同じくナイジェリアのシンガーSpotlessはTeknoの実の弟です。
2014年には「Nigeria Entertainment Awards」でBest Pop Extra Video賞を、そして2016年の「MTV Africa Music Awards」でBest New Act賞を受賞。大躍進だった2016年にリリースされたのがこの「Pana」です。お辞儀から始まるMVでは薄暗い空間の中に謎の漢字が続々登場。衣装や動きからはカンフー的な要素も感じ取れます。
この曲が米国コロンビアレコーズのA&R担当副社長の耳に止まったことで、Teknoはコロンビアとの販売契約を結び、「Pana」はアメリカでも再リリースされました。時期としてはちょうどWizkidがドレイクの「One Dance」でフィーチャーされ世界的ヒットを生み出した頃。ナイジェリアンシンガーがアメリカ進出を果たす上での距離を確実に縮めた出来事だった、とbillboardの記事で紹介されています。
ちなみにYoutubeにYemi AladeのRemixバージョンがあったので参考までに貼っておきますね。
⑤Burna Boy "On the Low"
再生回数・・・約1億5000万回
Wizkidと並びナイジェリアンシンガーの顔とも言える存在Burna Boyの「On The Low」が1億5000万回を超えてきました。
Burna Boyと言えばSam Smith、Stormzy、Ed Sheeran、J Hus、Chris Martin(Coldplay)、Jorja Smithなど主にUKアーティストとの共演が豊富ですが、最近ではあのヒップホップレジェンドNaughty By Natureや、Nicki Minaj、Summer Walkerなどアメリカのアーティストともコラボレーションしていてその活躍の幅を着実に広げています。
ちなみにBurna Boyのバイオグラフィーはこちらの記事をどうぞ!
そしてBurna Boyはもう1曲 "Ye"が再生回数1億回を超えていました。
という訳で、Part1では5人の再生回数億越えアフロポップアーティストを紹介させて頂きました。もしこの中で皆さんが気になった曲やアーティストがいましたら、ぜひお気軽にコメント欄で教えて頂けると嬉しいです。
そして次回Part2では一体どんなアーティストが登場するか、どうぞお楽しみに!
最後まで記事をお読み頂きありがとうございました。
アフリカ音楽キュレーターで金属製蝶ネクタイ「Metal Butterfly」プロデューサーのアオキシゲユキでした。
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