「世の中がそうだから」に付和雷同しない
SNS、特にTwitterでこの話題がまた沸騰しているようなので、随筆をしたためておこうと思います。
「いい歳して仮面ライダーを見てるのをバカにされ云々で特撮界隈が荒れている」という書き込みを見かけました。私も幼少の頃よりこの類の特撮ヒーロー番組はずっと視聴続けており、アラフォーでありながら所謂「子供番組」に没頭している世間的に言えばオタクの部類に入るでしょう。私が思うに特撮ヒーロー番組が子供番組で括られているのは、単にスポンサーとの兼ね合いによる商業的な都合で、そう称されているだけであると考えます。特撮番組は通常のドラマと違い、数億単位の莫大な制作費が掛かります。それだけの融資をスポンサーにしてもらうには、番組内でのアイテムや武器をスポンサーに商品化、発売させてそれで経済を回す。この関係で成り立っています。グッズが「子供向け」となっているから「子供番組」にならざるを得ない訳です。
さて、この随筆での本題ですが、子供番組を見ていることで馬鹿にされるという、この尽きることのない悩みとでも言いますか、これをどう捉えるか。私は2000年代前半からネットを見続けていますが、どの年もこの話題がどこかで勃発しており途絶えることはないと思われます。私が思うには「世の中がそうだから」という考えにとらわれすぎな人が多いように思うのです。そもそも人は皆、違います。「男と女」というだけで違いはハッキリとしているし考えや意見は誰しも異なります。私の考えとして「特撮」とは日本が世界に誇れる文化であると信じていますし、日本国にいる日本人だからこそ作れたものであると誇りに思っています。心から愛しています。しかし自分自身の拘りや信条といったものは、結局自分の領域でしか通用せず他者に対して熱心にアピールするものでもないと思います。自分の本心、本音を誰かにドーンと強く突きつける機会は人生でそうそうあることではないと考えます。
私は人前で「特撮好き」を公言する度胸はあります。それで趣味が合い意気投合できればそれで良し。もし「いい年して馬鹿じゃないの」などの反応や「キモオタ」などの形容を当てはめられても受け流すだけの寛容さは持ち合わせているつもりです。烏滸がましいかもしれませんが。私がこの随筆で声を大にして言いたいことは「世の中がそうだから」の風潮に流されず、自分の意思で趣味を謳歌してほしい。何も犯罪になるような悪いことをしている訳ではないのだから、変な躊躇いやもどかしさなど感じず一心不乱に楽しいと思うことを楽しんでいってほしいと切に願います。
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