松村雄策葬儀2022年03月22日
3月22日、多摩地方はみぞれ雨っぽい雪が降っていた。
松村雄策の葬儀に参列した。
亡くなってから一週間、何かあるたびに松村のことを思い出して、悲しい思いをしていた。葬式では、たぶん大泣きするだろうと、ハンカチやティッシュペーパーを用意した。しかし、悲しい思いはこみあげてきたが、泣くことはなかった。
それは、誰よりも悲しいはずの子どもたちが、懸命に笑顔で振る舞って場を暗くしないように努力しているようにみえたからである。素晴らしい子どもたちだ。およそマイホームなどは似合わない男だし、家庭よりも自分の岩石生活を大事にする酔っぱら親父だが、そんな表面的な生活よりも、確かな親子関係を築いていた。これは松村の力ではなく、子どもたちが素晴らしいからだと思う。
浄土真宗の坊さんの読経も、ものすごく張りのあるシャウトでよかった。法名(戒名)は、釈雄音。これからは、雄音と呼ぶか。
毎年やっていたロッキング・オン初期メンバーの同窓会について、渋谷は「あれは、みんな松村に会いたくてやったんだ」と言っていたが、一番会いたかったのは渋谷だろ、と思った。いや、渋谷が松村をオレたちに会わせたかったのかも知れない。渋谷にとっても、松村は大事な存在だったのだろう。喪失感は大きく、同窓会は、これから、続けられるのか分からない。
葬儀の間はずっとビートルズ(ポール)が流れていた。食事の時に、イターナウが流れた。写真はカメラマンの齊藤陽一さんがたくさん撮っていた。
イターナウのCDが復刻して、発売されるそうだ。長男に聞いたら、日下(ひのした)くんが、とりまとめてくれたらしい。サンプル版が一枚だけ送ってもらったようだ。売れたら、印税が子どもたちに回るようなので、みんな発売したら、買ってください。詳細は未定だが。
ジョンレノンが死んだ時も、悲しい気持ちに押しつぶされるよりも、明日からの毎日を懸命に生きる決意をしたことを思い出した。松村よ、また会おう。
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