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未来編集研究会へのお誘い


 生命は海の中で生まれ、海を捨てて大地と大気の中に棲むようになった。大地と大気の中で生まれた人類の祖先は、やがて共同体を作りだし、村を作り、村を捨てた者たちが都市を作り、現在の私たちがいる。そして、いま再び、私たちは、都市共同体すらも捨てて、新しい生活環境へと進もうとしている。それがメディアという新しい環境である。

 私の友であり師であった故・林雄二郎は、「情報化社会」という言葉を作り出し、未来の情報化社会を展望していた。彼は80年のころから、これからの社会は「ファンクショナル・コミュニティ」であり、閉鎖性を持つと言っていた。ファンクショナル・コミュニティとは、与えられた共同体ではなく、自らの意志で、参加するコミュニテイを機能で選ぶということである。

 Twitterの何が先進的かというと、旧来のメディアは、編集者やプロデューサーがコントロールしてきた「画面」を、誰をフォローするかという選択において、自らメディアの「画面」をコントロール出来るところにある。一人一人の見ているTwitter画面は、人類の数だけ、違うコンテンツなのである。

 これからも、さまざまな新しいコンセプトと機能によるメディアが開発されるだろう。それは、おそらく、人類の進化過程の筋が通った上での、それぞれの時代的な気分や、その時代の才能により、花開いていくものだろう。

 メディアに関心を持つ者は、まず、この「進化過程の筋」とは何かを見つめる必要があると思う。「未来編集研究会」は、メディアの進化の原理を凝視め、単なる技術者のロードマップとは違う、私たち生命ある人類のありうるべき未来を探るものである。

 その上で、各人の得意領域、関心領域におけるメディアの進展と企画を検討していきたい。とりあえず僕は「出版」です。

 会員は、誰でもなれます。参加希望する方は、まず、自らのnoteの中で「未来編集研究会」のマガジンを立ち上げて、メディアについての論考、情報収集、レビューなどを行ってください。

 なお、この研究会は、「日本未来学会」のひとつの研究会として運営します。日本未来学会も会員募集しています。



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