さよなら松村雄策(3)

土曜日に松村雄策が亡くなって、その日は、深呼吸学部の講義だったが30分ぐらい講義して、退出した。それから数日、松村のこと以外に考えられなくて、過去の資料を探したり、Twitterで、松村の名前を検索して読んだ。

Twitterでは、これまで、どんな有名人が亡くなっても、これほど大量に、しかも、ひとりひとりの言葉に愛情がこもっていて、まるで、親友の死のように哀切な表現の波が起きることはなかっただろう。

ああ、これだよ、この関係性こそ、70年代のロッキングオンが目指した、メディアの発信者と受信者の関係性。松村、俺たち、間違ってなかったぞ。単なるスターとファンの関係ではないんだ。

岩谷さんが「他人事(ヒトゴト)ではないメディアを目指す」と言ってたことだ。

それは、ロックという音楽の本質でもある。
オレたちは、時代というライブ会場で、同じ時間を共用したんだ。

Twitterのトレンド入りして、五大紙からスポーツ新聞各紙に掲載。Twitterの波がなかったら、一般的なネームバリューから言ったら、全部に載ることはなかったのではないか。

松村は富を得ることはなかったが、こんなに豊かな関係性の宝物を抱えて旅に向かう。

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