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リアルテキスト塾20期生・3回目課題(深呼吸する言葉)

リアルテキスト塾20期生・3回目課題(深呼吸する言葉)

講評(橘川幸夫)

 深呼吸する言葉は、一つの言葉のひらめきを突破口にして、どれだけ世界にイメージを広げられるかが大事です。

 高野さんは、言葉に手慣れていると思いますが、言葉を説明しようとする傾向があるように見えます。言葉を知識の側から狭めていくのではなく、言葉に乗って、自分自身が知らない世界に広がっていくような感覚を持つと、更に自由になると思います。

 斎城くんは、真面目な人柄が出ていますが、言葉には2つの要素があるのだと覚えてください。言語学でいうと、指示表出と自己表出と言います。指示表出は「あれはこういうものだ」と説明する言葉。自己表出は、説明することによって自分自身をさらけ出すこと。説明するだけの言葉になっては、相手の頭脳には伝わりますが、心には伝わりません。理屈や考え方は自己表現ではありません。本当の自分自身をさらけ出すことによって、相手の心に伝わります。

 ナカヤマさんは、課題を無視して、自分のテーマを見つけるというのは、悪いことではありません。ただ、言葉というのは、自然に湧いてくるだけのものではありません。頭(意識)と心(自然)が一体になった時に、深呼吸する言葉が生まれます。これは考えてもだめなので、日常的に、たくさんたくさん、自分自身に課題を与えて深呼吸する言葉を続けてください。

 量のないところに質は生まれません。

 なお、橘川は、日常の中で思いついたらスマホにいれておいて、あとで、パソコンとエクセルで深呼吸する言葉を整理しています。橘川の深呼吸はこちらです。

 おすすめアプリは「Branchnote」です。

 まとまってきたら、noteを使って、深呼吸する言葉を公開してみてください。なお、次回のリアルテキスト塾は、1月11になります。

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●高野 恵里奈

1.季節

冬の空気感や雰囲気は肌にはあうが体質にはあわない。夏、日差しの圧迫感に気圧されるが体の調子は良くなる。春と秋はアレルギー。季節とは折り合いをつけて付き合う相手みたいなものだ。


2.思い出

今を過ぎた瞬間から全てが思い出になるはずだ。しかし、思い出というからにはそこに何か特別な思いがないといけない気にさせらる。さらさらと過ぎていく日常は思い出すらになれないのだろうか。


3.情報

以前なら自分で取りにいっていた情報は今や勝手に流れて飛び込んでくる。そんな時、流行ってるらしき出来事や言葉をわざと検索しないようにすることも多い。勝手に想像し妄想し、勘違いのなせるままにしておくのだ。


4.街

ウィーンの街に降り立つ。異国の地で初めての呼吸。空気に香りがついていた。使っていた化粧水と同じ香り。その香りはホテルの浴室で更に濃厚になる。水だ。水が香るのだ。まさに香水だ。水が街を彷徨っていたのだ。


5.約束

約束は相手の行動を予約するイメージ。子供時代の約束につきものの「絶対だよ!」は無邪気に言っていたのかもしれないが、その頃から絶対をそれほど信じてない自分としては、約束とはあまり関わりたくない。

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●斉城翔

季節
季節の変わり目には、気温差が激しくなって、風邪をひく人もかなりいると思います。「病は気から」ということわざがありますが、もしかしたら「病は季から」のほうが正しいのかもしれません。

思い出
思い出を作るというものは、作り出そうとして作れるものではなく、勝手にできてしまうものであり、人は過去の思い出にすがりながら生きていきます。思い出とは、人が一番支配できないものなのではないでしょうか。

情報
 錯綜という言葉を、辞書で調べると、例に情報が出てきます。ネットが普及するこの世界でも、情報は錯綜しているといわれます。でもそれって、人が情報に錯綜させられているだけではないでしょうか。


ふと街を見つめると、様々な景色が入ってきます。季節によって色を変える街路樹、群れを成して飛ぶ鳥など、そのどれもが素敵ですが、スマホばかり見ていては何も目に入りません。たまには上を向いて歩かなければ…。

約束
 約束は結ぶためにあるのか、破るためにあるのか、わからなくなっています。大人は利益や損害を常に考えるようになり、全て決めないと何もできません。もっと子供の指切りのように、簡単にはできないものですか。

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●ナカヤマヨシコ


(課題のテーマ季節、思い出、情報、街、約束と合ってないのはご了承ください…)


老いるとは「忘れる側」から「忘れられる側」へ変わること。


自分は一体何の上に立っているのか、それを忘れた時に災いが起きる。


「私コミュ障だから」を合言葉に、共感し合うコミュ障の和。


そこに入れない自分こそ、本当のコミュ障なのではないのかと思う。


妊婦が徹夜で作業するデザイン会社には、トロフィーが所狭しに置いてあった。


飾らない農家のご夫婦は、自分たちで建てた住まいで心地よく暮らしていた。


本当のクリエイティビティは、肩書きではわからない。


笑いは緊張をほぐす。


緊張の壁がほぐれた時、相手の姿がようやく見える。


まごころのある仕事をしたい。
それを仕事と呼びたい。


目的がお金では、誰も幸せにはならない。


仕事や結婚、移住先。選択に迷った時は、
「どんな人と一緒にいたいのか?」
これを考えると、いろんなことがよく見える。


母は子育てをどれくらい楽しんでいたのか?
子は介護をどれくらい楽しんでいるのか?
母と子の時間。


ものすごく遠回りをしていたようで、
とても肝心なことを見失っていたようで、
どうやらまだ旅の途中だったようだ。


若い時は先輩から「俺たちの若い頃はもっと大変だった」と武勇伝を聞かされようやく後輩に「俺たちの若い頃は…」と語ったら、モラハラだと一喝される。


若手と言われる時代には低い給料でよく働き、目の前の年配たちを羨み。
年配と言われる時代には、実力主義と給料を下げられ、後輩を羨む。
報われない世代をロスジェネという。


地方へ行くと人が変わる。彼らは自分の言葉で語る。
東京へ行くと人が変わる。彼らは誰かの言葉で語る。


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