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橘川は雑誌的な人間なので、人類のタイムラインと一緒に疾走していくのがロックだと思っていたので、立ち止まって過去を振り返ったり、自分を客観的に眺めて描写したりする小説が嫌いだった。嫌いというのではないかもしれないが、方法論的に違うと思っていた。そういう余裕はないと思っていた。 大手出版社には、雑誌部と書籍部があって、仲が悪い。それは方法論が違うからだろう。 そんな橘川が突然、小説を書いてみたくなったのは、50歳を越えた時だ。50歳で自分の人生は終わったと思い、生前葬を行って
第1回 企画書 第2回 メディアは何をしたか? 第3回 一応族の反乱 第4回 生意気の構造 第5回 21世紀企画書 インターネットは儲からない 第6回 やきそばパンの逆襲 自分探偵社 第7回 暇つぶしの時代 第8回 森を見る力