∑リーグ観戦記 6/5 2回戦A卓 ラヴィット×かなた×鴨神にゅう×白石太陽

こんにちは。髙倉 拓馬(天鳳ID:メタビート)です。
本日は、5/22(水)に行われたΣリーグの1回戦B卓の観戦記を執筆させていただきました。メンバーはこちら。

東1局東家から
東家:RIDECAT ラヴィット選手
南家:ホープフルA かなた選手
西家:縁 鴨神にゅう選手
北家:Mkingdom 白石太陽選手


皆さまへのお願い

自戦記、観戦記をご覧いただくにあたって、皆さまにお願いしたいことが2つございます。

自戦記は自分の反省、戦術提供に役立つかもしれない局面、議論になりそうな場面を取り上げています。
こちらはどのような打牌をするのが良かったのかを検討する意図が十二分に含まれていますので、ぜひXで引用やリプライをして色々ご意見を頂けると嬉しいです。

観戦記でピックアップする局面にはもちろん私個人の解釈が含まれますが、選手の魅力的な1打を紹介することでΣリーグ全体の知名度をアップしていく目的があります。
打牌を批判する意図は一切ありませんし、プロでない方もたくさんいらっしゃいますので、こちらへの否定的なご意見はご遠慮ください。
(観戦記は代表者様の許可を得て制作しております。)

ルールはMリーグルール(50-10-△10-△30)です。

東1局 かなた選手の手組みとカン判断

まず一技見せてきたのはかなた選手。
ここから打89p。
・現状6ブロック
・2m、9m、東とポン材がかなり優秀で、牌の性質上すぐ鳴ける公算が高い

ということで、發を引いてきたトイトイルートを強く見てペンチャンを払っていきました。

狙い通り9mをポンすると、すぐ東を引いてきてテンパイ。


このカン判断もお見事の一言に尽きます。
自分はリャンメン待ちで明確に先手を取れているため、リスクを気にする局面ではありません。
暗刻がカンドラにのったり、リンシャンでツモったときに打点が跳ね上がります。

1300点のあがり。結果は同じかもしれませんが、ここに至るまでのプロセスが素晴らしい一局でした。

東3局 ラヴィット選手、役牌スルーでリーチ成功

ペン3mと25pのイーシャンテンで、かなた選手は白をスルー。
ピンズの12334が頭を作るのに強く、ヘッドレスの割に和了率が高いのですが、リーチまでたどりつけば満貫まで狙える手牌です。
こういう手牌、最近NAGAに言われて頑張ってスルーするようにしています。


僥倖のペン3mツモ。結果は先にテンパイが入っていたかなた選手とのめくりあいに負け3900点の放銃になってしまいましたが、お手本のような役牌スルーをする局面でした。

東4局 ラヴィット選手の仕掛けに対する各者の対応


ラヴィット選手、この手からアグレッシブに1pをポンして、清一色やホンイツトイトイを狙いにいく打5sのトイツ落としを敢行。

2pをポンしてここまで手牌が伸びます。


ここから激辛の対応を見せたのが鴨神にゅう選手。
もう役牌を打つ気がないのなら、万が一のケアでこの9pすら打たない。
この意思で打5sベタオリを選択します。この先、鴨神選手からピンズと字牌が放たれることはありませんでした。

白石太陽選手も、いったんはションパイの白をかぶせましたが、2副露が入って3mの迂回を選択します。
仮にこの後、中を引いたりピンズがリャンメンに変化すれば1枚切れの東が選択されそうです。


一方超勝負手のかなた選手。
この手は57pを両方勝負する一手。まだピンズも余っておらずテンパイ率も高くありません。そもそも打点も不明でホンイツのみのこともあり得ます。


ピンズを無事払いきれてテンパイし、満貫ツモまでこぎつけました。


最終結果と、各者の好手

結局この満貫が決定打になり、ホープフルA かなた選手がトップ。


他にも、オーラスに確実に役ありになるように組む打2m。丁寧に丁寧に選択を重ねたトップでした。


2着になったのは縁 鴨神にゅう選手。

ここからピンフのみやリーチのみリャンメンの2着か、4pに絡んだ満貫を狙う打89p。Mリーグルールらしい選択です。

終盤に満貫テンパイに成功し、ライバルのラヴィット選手に押し切って3人テンパイを獲得。攻守にわたって印象に残る場面が多かったです。

3着にはMkingdom 白石太陽選手。
テンパイ回数、アガリ回数ともに恵まれないかなり厳しい展開になりました。

南3局、自分は發ドラ3のテンパイ。
ラヴィット選手のツモ番が一回残っています。
689pはフリテンで北単騎にアガリ目がある状況。残り8筋あるので、どちらかを押すことは確定的です。

・北単騎に和了可能性がある
・鴨神にゅう選手が打った發が手詰まりから打たれていることが濃厚で、北を持っていない可能性が高い
・すなわちこの北が山にある可能性or下家が持っていて当たり牌になっている可能性も上昇
・8pはワンチャンスで自分が3枚持ち、残りの7pをリーチ者以外が持っている可能性も十分ある

ということで8pプッシュが選ばれました。
結果は放銃となってしまいましたが、その失点は2000点。テンパイ料とほとんど変わらずでした。もしかすると發がドラで打点が低い可能性も織り込み済みだったのかもしれません。
自戦記リンクは下から↓

4着にはRIDECAT ラヴィット選手。
テンパイがすべて空振りになってしまう厳しい半荘でしたが、道中の手組みと攻撃的な仕掛け判断がお見事でした。


今回の観戦記は以上となります。また是非ご覧ください!
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